時々来られるTさんのご主人が入院したと聞きました。
その数日後空堀でTさんと見慣れない男性が立っておられ、不思議に思って覗き込むとやはりTさんでした。横の男性は息子さんで長崎から夜行バスで大阪に着き美味しいと言う饂飩を食べようと探してられたのです。
さろんに来てもらい、ご主人が入院された経緯を聞きました。
づっと「だるい、しんどい」と言っていたけど、奥さんは予定があり同行できなかった。やっと時間が空き「1日ゆっくり付き合えると病院に行った」。詳しくは忘れたのですが、診察中に状態が変わり、意識までもあやしくなり、ダイレクトに遠くの息子さんにお医者さんが連絡されたそうです。慌てて息子さんたちが駆けつけたと言うので、朝早くに出会ったのでした。
このことで気がついたのですが、Tさんたちは本当に仲の良いご夫婦でいつも二人一緒です。でも最近の何処も同じですが、奥さんのほうが何かとグループ活動に参加され忙しい日を送っておられます。
それで「しんどい」といっても高齢のお二人ですから、奥さんもしんどいのにという思いが頭をかすめるとご主人の「しんどい」に反応が遅れることです。
若い時にパートナーがしんどいと言えば「病院に行けば」と勧めるでしょう。年を取ると体調不良に気つくのも遅れて行くのだと。この度は3週間ほどの入院で済ませられましたが、近くにいるものが日頃のかかわりから察知する大切さを思ったのです。