高齢者外出介助の会

さあみんなで出かけましょう!

高齢者の入院で思ったこと

2012-08-24 10:38:54 | からほりさろん

時々来られるTさんのご主人が入院したと聞きました。

その数日後空堀でTさんと見慣れない男性が立っておられ、不思議に思って覗き込むとやはりTさんでした。横の男性は息子さんで長崎から夜行バスで大阪に着き美味しいと言う饂飩を食べようと探してられたのです。

さろんに来てもらい、ご主人が入院された経緯を聞きました。

づっと「だるい、しんどい」と言っていたけど、奥さんは予定があり同行できなかった。やっと時間が空き「1日ゆっくり付き合えると病院に行った」。詳しくは忘れたのですが、診察中に状態が変わり、意識までもあやしくなり、ダイレクトに遠くの息子さんにお医者さんが連絡されたそうです。慌てて息子さんたちが駆けつけたと言うので、朝早くに出会ったのでした。

このことで気がついたのですが、Tさんたちは本当に仲の良いご夫婦でいつも二人一緒です。でも最近の何処も同じですが、奥さんのほうが何かとグループ活動に参加され忙しい日を送っておられます。

それで「しんどい」といっても高齢のお二人ですから、奥さんもしんどいのにという思いが頭をかすめるとご主人の「しんどい」に反応が遅れることです。

若い時にパートナーがしんどいと言えば「病院に行けば」と勧めるでしょう。年を取ると体調不良に気つくのも遅れて行くのだと。この度は3週間ほどの入院で済ませられましたが、近くにいるものが日頃のかかわりから察知する大切さを思ったのです。


高給なブレーン

2012-08-20 20:29:36 | 暮らし

大阪市の橋下市長が12月の就任以降、ブレーンとして民間人から任用している特別顧問、特別参与が計50人にのぼり報酬も市長就任前の最大2倍以上だそうで、ブレーンは日額2万~5万円代を支給。職員給与は来年度から平均7%カットだそうだ。交通費実費、宿泊費(1泊1万9000円)。平松市長の時は特別顧問は3人で大幅に増員し現在16人。

何かヤッパリ変と思うのです。職員の給料を減らし高額な顧問ばかり増員して。職員にも有能な人が居ると思うのだが。彼は高給でイエスマンばかり集めているのでしょうか?

私は職員の給料をへらすなら、減額し浮いたいくらかを若い職員の雇用にまわして欲しいと以前書いたような気がしているのですがいかがですか?

若い皆さんの職場は使い捨てのように市役所などでも資格は求めながら2、3年の時限で採用するような方法で、私が一番気に入らないことです。

こうして捻出した税金を名を成した人たちに高給で迎えて意味がありますか。若い人なら将来がある上、年金の基礎的な支えになりますよ。

最近の雇用形態はどうなってるのと思うくらい、どこもパートやアルバイトで使い捨てのような採用形態です。年金がほそるのは当たり前ではありませんか。

こんなので若い人たちに未来が開けるでしょうか?この辺でもっと真剣に正規職員雇用の道を公共団体から範を示して欲しいものです。

若い方はこんなことで橋下さんを選ばれたのでしょうか?何かが変わると投じた一票はブレーンが増え、もともと高給の皆さんが増えただけ。一般市民には潤うのかけらもないというのが現実ではないのでしょうか。良く目を開いて見て考えていただきたいものです。


Kさんの訪問

2012-08-04 07:37:39 | 外出介助

久しぶりに介助に出ました。

今日のKさんは若いときはかなり気が強く、ヘルパーをしていた会員が偶然Kさんに出会い「私はKさんの介助は行きたくない」と申告されるような方でした。

私が出会うときは、遠足など行事の時でおしゃれをして出てこられ、普段の厳しさは見えませんでした。

今日は部屋に入っていくと、私を見て涙ぐまれ涙が止まるまでじっとしていました。「ありがとう」と言われ長いブランクを思いました。

昔住んでいた家の近所で親しくしていた方々に会いに行くのが目的です。

タクシーに乗り昔の住所にいけるのか一瞬不安になりましたが、記憶は鮮明でした。

まず一軒目の方は奥様が亡くなられご主人だけでしたが温かく迎えてくださいました。「お盆にまた訪ねていくからな」と優しい言葉をかけてくださって、またKさんは抱きついてないておられました。

そして本当の目的の方をタクシーで訪ねました。玄関でMさんは腰掛けて待ってくださっていました。またKさんは涙です。

着くと「暑かったやろ。お茶代わりに」とご家族の心づくしの西瓜を頂き、心のこもったもてなしにKさんは良い友達と長い付き合いをせれていると感動しました。

Kさん93歳Mさん98歳と言うことですが、二人とも気持ちのシャンとした方で「あんたよう歌、歌ってくれたな」でKさんが歌いだしたら「音痴やなあ」と言いつつ二人で歌いだされ、元気なころの昔に気持ちは帰っておられるのだとほほえましくなりました。

ほどなく満足されたのか帰ると言われたので、タクシーを呼んでもらい帰途に着きました。

タクシーの中でお昼にお寿司を食べたいと言われましたが、タクシーの運転手さんが車を止めて食べるようなところが無いので困ってられる様子です。また別の買い物も言われて「どう対処しようか」と一瞬考えました。タクシーに乗っているので自由に出来ず、途中タクシーを止めてもらって、私が走ってお寿司と買い物を済ませました。

買ったお寿司をタクシーの中で食べましたが、ホームに着くと「昼ごはん食べてない」。お茶も無くあわてて食べたので意識に残らなかったと思い、タクシーの中でのことを説明し、ヘルパーさんにも、説明しお茶をお願いしました。

部屋に私の分のお茶まで持ってきてくださって、お茶を飲みながら話しを少ししていましたら、また涙です。そして、しみじみ繰り返し「私は幸せやな」と言われました。

過去に外出に同行し立ち会った会員から、Kさんの家族のことではいろいろ聞いていて辛い経験をさているのですが、今日のKさんは乗り越え淡々としておられるのです。

年を取っているからこそ、時が辛い経験を忘れさせてくれたのでしょう。

あとどのくらいご一緒に外出を楽しめるか分りませんが、出来たらまた来たいと思いました。