数日前に事務所にあった単行本に興味を持ち読みはじめました。星野道夫「旅する木」文春文庫です。
著者はアラスカに憧れ、22歳でアラスカ大学野生動物学科に入学した方で、アラスカの自然を写真に撮り続け、作家としてもアラスカの雄大さ、厳しさを通し命のはかなさ、危うさまた重さを書かれています。それが私のであった「旅をする木」でした。
http://www.michio-hoshino.com/ 星野道夫さんの紹介をしておきます。
改めて命を思っていたとき、ある会合で、高齢になり病にかかり日々の生活に支障をきたすようになったとき、自分の暮らしをどうするか考えたことがある?と問われたのです。
会の利用者さんで半身麻痺の方が「わがままだから施設に入ったらと進められるけれど自分の家で過ごしたい」と1人暮らしをされている方があるのです。
Oさんの生き方は、四季の花がさりげなくテーブルの上の水盤に生けられているときもあります。さらに、右麻痺があるのですがブローチの付いているときもあります。私は気丈だなと思うのです。
年を取り、パートナーに先立たれ体に障害があっても、殻に閉じこもることなく、私たちの会やデイサービスを利用しつつ、1人で暮らしてられることに勇気をもらうのです。私も暮らせると。
もともと、子供さんが居られないので、私たちのように安易に頼ることにも考えが及ばないのでしょうね。人生の終局に向かう一人一人の生き方は、覚悟した生き方を選ぶのも自分自身ですね。できれば私もこのOさんのような暮らしをしたいと願っています。