高齢者外出介助の会

さあみんなで出かけましょう!

地下街の不自由

2005-09-27 20:30:51 | インポート
今日車椅子を寄付下さると言うので梅田へ行きました。帰りに「車椅子の試乗と操作を教えて欲しい」と手伝いで同行してもらった方の希望です。東梅田から谷町六丁目まで3人が代わり合って試乗しました。梅田の雑踏の中を車椅子が進むと皆さんの目が意外に優しく同情されているように(本音は同情より理解を願いたいのです)見えました。10年以上前は「こんなとこに来なくていいのに」というような中には迷惑そうに感じる方にも出会いました。人の意識が少しづつ変えられてきたのですね。意識は変えられてきても地下鉄に乗りにくいのは相変わらずでした。第二ビルから東梅田駅にすいすいと行けません。仕方なく階段を歩いて降りました。これが障害者なら探して、探してたどり着くののでしょうね。エレベーターも分かりにくく一般のビルのエレベーターに迷い行ってしまい戻りましたが、最近老々介護でお年寄りが車椅子を押されてるのを時々見ます。押している方の負担を思うとせめてエレベータなどは分かりやすいところに分かりやすい表示に変えて欲しいとおもいました。いつも、押す側で進みますので、少し道に迷っても自分が少し多めに歩くことを気にしなければいいんだなどと思っていたのです。それしか利用できない、障害者、高齢者のことを念頭に、もっとやさしいものにして欲しいです。地下通路にやさしい町と横断幕が目に入りすごく皮肉だなと内心思いました。皆さんいつかどこか不自由な体になります。なってからでは遅いのです。今から気の付いた所はこうして欲しいと提案があればどしどし声を上げていただきたいものです。


奈良県室生村

2005-09-22 22:52:12 | 外出介助
明日から連休。休日を待てずに今日、奈良県室生村に友人の知人の切り絵展が開かれていると言うので尋ねました。室生大野口に近鉄電車を降りたっと木の香り、草のにおいに歓迎され迎えの車を待っていました。駅前にしゃれた喫茶店と思しき店がありこんな所でメニューはと近づくと美容院。店主が出てこられ「バスを待っているなら時間があるから中に入ってお茶でも飲んで待たれたら。」お客さんでもないのに招いていただき紅茶をごちそうになりました。スタートから田舎の人情に触れ、友人の知人と合流し車でガイドをしていただきながら会場へ道をたどる。自宅への道は奥さんの丹精込めた草花の歓迎で、切り絵展の会場に。そこは都会とは別世界のような空間。ご自分の家を展示会場にプロの切り絵作家の作品や習作など一人一人の個性の光る作品などやさしさに包まれた世界。28年前に子供たちに田舎の生活をさせたいと大阪のど真ん中から移住されたそうで廃屋すんでんの家に手を加えて住めるようにしたと。近所のかたがたのお昼の差し入れを紹介しながら出していただき味わいながらいただく。切り絵で「夜の世界」家の中から見える夜を描かれた作品は本当に今も見ている風景と説明され鹿やムササビの飛ぶ世界。大阪から数時間の所に当たり前の自然がありました。都会の人は自然を求めて訪れますが過疎が進み、守る努力や大変さを話していただき帰途に。駅に着くと早くもきんもくせいの香りがほのかに漂い室生村から送り出していただいた素晴らしい一日でした。(江本さんの作品や会場で出会った旅の企画会社のリンクも楽しんでください。)


お金を落としたら?

2005-09-20 20:26:45 | インポート
先週の土曜日のことです。事務所に財布を落としたから交番を教えてと入ってこられました。そのときのやり取りや様子を思うと、もしかしたら詐欺かなと疑いたくなるような感じなのですが、それはさておいて、今日交番に確かめに行ったのです。「もし、お金を落として帰るのに困って来られたら貸されるのですか?私たちの事務所に来る人は人がいいのかすぐ信用し、その上同情して貸す方が多そうなので、もし分かっていたら警察に行ってくださいと話せるから}と聞いてみたのです。「警察でも基本的に貸さない。ただ人間ですから同情する理由のあるときは借用書を書いてもらってポケットマネーで」と話されました。その結果はご想像にお任せします。しかし、人を信用することの難しい社会になったようですね。この話で、私たちも基本的に貸さない。を確認しあうことを改めて思いました。



むりしたやさしさ

2005-09-17 06:47:12 | 外出介助
会員のKさんは、隔週金曜日買い物の依頼をされます。今日は断わろうと考えていたところに電話がきました。買った品物が気に入らなかったのかクレームがきたので気が進まないのと、立て替えて買うのでお金が無いと引き受けづらいのです。電話を受けているうちに、立っておられる姿を見たことがなく、買ってきた品物を玄関に並べ終わるまで、ぺったりとひざとお腹がひっついたように座った姿を思うと断われない私。いつも両手で抱えきれないぐらい注文があり、仕方なく自転車を借りて買い物をするようにしましたが、87歳の健康はこの食欲で守られているのだろうと感心もしています。昨日も今にも雨が降りそうな天気で2時ごろの電話に「早く欲しい。いつ持ってきてくれる」。自転車で上り坂を一生懸命こいで往復1時間強かかる距離、心で「無理言うなー」と、おまけに、どこそこの○○と注文が多いのです。品物が多い上に買い物先の指定で意外に時間がかかります。はじめのころは、少しでもいいものを安くと思ったものですが、気持ちのすれ違いでおざなりになっている私を「いやなやつ」と思ったり、人に頼むようになったらあれこれ注文は言わず感謝できる自分になればいいなと、心でもやもや思いながら自転車を走らせていました。


久しぶりの介助

2005-09-13 05:04:55 | 外出介助
久しぶりにkさんの介助で歯科病院へ行く。kさんはパーキンソン病で素人の私は分からないのですが、小さな話声と鮮明な発音がでないらしく、何を話されているのか分からないことが多く介助に困る会員さんです。歯科の前で待ているとき症状を聞いていたら説明できるかと聞くのですが要領を得ませんでした。呼ばれて診察室に入りましたが先生も分からないのか途中で変わられ、「高齢者歯科に行ってください。」エレベーターで7階に上がり受診しました。ここでも、先生が変わられ、入れ歯の矯正でやっと嬉しそうな顔になりました。「ありがとう」と先生にいわれ私もホットしました。高齢になりKさんのように意思や思いが伝えられなくなったら?病気などで本人が説明するしかないときどうだろうと考えてしまいました。老いるとは課題が多くなるのだと思ったことでした。