高齢者外出介助の会

さあみんなで出かけましょう!

介護疲れ?

2011-08-29 21:48:37 | からほりさろん

金曜日のことさろんを開けてまもなく疲れた感じの女性が入ってこられました。

さろんの前で岩塩を委託販売しているのですが、パウダーと書いてあるので(時代がばれます?)天花粉でうちの父が役者みたいなのでこれ塗ったらいいかな?と聞かれました。塩だと説明し理由を聞きました。

父は脳出血で入院し今は一般病棟に居ます。双子の妹が居るが外国に居るので毎日私が行きもう疲れてしまった。

認知症も出てきて、はじめしゃべれなかったのに最近は良くしゃべり、私の知らない昔のことばかりそれも大きな声で話すので怒ってばかり。いやになって疲れて、それでも毎日行っている。母は早くなくなったので世話をしているのは一人きり。

そこまで聞いて本当に疲れてられるように見えました。普段はおしゃれな方だろうに姿がくたびれをにじませている様子。私の体験を話しました。

私達の両親。母は4人姉妹が代わり合ってみていたけれど最後に力尽き入院をした夜中に誰にも見取られずに無くなったこと。父も自宅でぎりぎりまで姉に世話をされていたが入院をした日の昼過ぎに主治医が病状の説明に廊下に呼び出された数分の間でやはり一人でなくなっていたこと。

人の命は神様の考えておられることなので、絶対私が見届けると思って毎日行っても出会えないことがある。それより自分が心残りの無いように看病してあげて欲しい。また、話しも分らないと怒らないで、相槌を打つだけで良いのだし、「血のしっこをした」と言われるお父さんはそんなにしんどい苦しい経験をされたのだから、そのような時は「しんどかったね。頑張ったね」と声を掛けて欲しいと伝えました。

聞いてもらってちょっと心が軽くなった「そうするは」と帰っていかれました。

その方が今日、さろんの前を通って「また聞いてな」と手を振りながら元気良く声を掛けてくださって先日と人が変わったように元気で明るい感じです。「しんどい時はいつでも来て!」とわたしも大声でこたえていました。

さろんで出会う皆さんがいつも元気な方ばかりではなく、時に介護で疲れた方が相談にこられ、一言の会話で元気になってくださる様子はボランティア冥利に尽きると今日も思わされました。


人形作りませんか

2011-08-27 10:36:52 | からほりさろん

2011080612290000 2011080915170001                                        左の人形の一つは通りかかって「子供が小さな時良く遊んだ人形を修理してくれますか?」後日頭の毛が半分取れ手足も破れて小さな穴の開いている人形を持ってこられました。大切な思い出だからなるべく原型に近づけてと毛も同じ色のものと探しました。やっとこの前引き取りにこられ「毛の色が一緒」と言い持って帰られました。娘さんのご意見を聞けたらと少し心残りです。

右の花嫁さんはNさんが甥の結婚式のお祝いに作られました。9月始めに結婚式があり間に合わせたいと、夏休みも返上し出来上がった写真です。

私達はこんなお人形を作って大阪ガスいきいき市民推進室を通じ養護施設の子供さんたちにもプレゼントしています。毎週金曜日午後1時30分~からほりさろんでしています。手仕事の好きな皆さん参加されませんか。作りながらのおしゃべりやお茶も楽しんでいます。


ああー介護保険・・・・

2011-08-10 13:50:57 | 暮らし

2週間ぐらい前のことです。人形を作りにこられるNさんが、「熱がでたのでさろんを休みます。病院で点滴を受けています」と知らせがありました。

細い方なので体力がないように見えます。一人暮らしでしんどいのに食事作りは大変だろうと、中央区の包括支援センターに連絡をしました。

すぐにケアマネさんが訪問され、いろいろなサービスと暮らしの提案をされたようです。Nさんによると、何度も尋ねてきて回復したからもう良い!と言いたい気持ちだそうです。仕方なくお弁当だけ週2回取ると妥協されたようです。

昨日の話で、「食事は美味しくない。嫌いな鰯や鯖がよく入っていて食べる気がしない」そうです。

私は病気の時ぐらい介護保険の世話になれば良いのにと軽い気持ちでした。

Nさんは、介護保健の世話になると頼りきりになり、出来ることも出来なくなることが気がかりなのです。一人でこれからも子供の世話にならず暮らしたいのです。今は自分で掃除も食事作りも出来るから必要が無いと言い分です。

聞いて思ったのです。介護保険は自立を目標にして居るはずなのですが、介護が必要な時とそうでない時がある、どちらにも入りにくい人に強引に進めるのはいかがなものでしょう。

それで、緊急に必要な時ヘルパーさんが駆けつけるのと状況が改善したら見守りだけの介護保険利用はできないものでしょうか。

Nさんなどはまだまだ常態的に介護を受けねばならない人では無いと私達は思います。柔軟な発想で介護保険を使いやすいものに、また自立の意思を尊重する姿勢であって欲しいのです。

今日マイケアプラン研究会から送られてきた会報にケアマネージャーの更新研修で受けた「アセスメント」日本語で査定にこだわり憂鬱と書いてあったので、オヤと読みました。

書き手の言い分は、上から目線で査定し高齢者の暮らしに介入するこんな人たちを大量に生産している。また、前後を省きますが「私達が生活の目標を決めるんです」利用者に向かって目標はこうすべきだなどと指図できる特別な存在と思っているのでしょうか。

更新研修を受けた方のやりきれない気持ちを知り、先のNさんの苛立ちを書きたくなりました。

ただ、かかわっておられるケアマネさんは真面目で優しい方です。この講習のようにしなければならないと言うので誠実にしようと思われているなら「ちょっとまって。Nさんの気持ちを最優先にしてください」とお願いしたいところです。


せみの木

2011-08-02 10:54:33 | 暮らし

我が家の庭にはセミの木があります。(ホント!)うそです。

裏の枇杷の木と表にある金木犀の木に羽化のために上がってきたセミの抜け殻が鈴なりになった?数年前近くの小学生が言ったのです「セミの木や!」

Photo 携帯でとったので見にくいかもしれません。

さて、お知らせですが8月10日から8月20日までからほりさろんは長い夏休みに入ります。今日もどこで鳴いているのか空堀でもセミの声がしていました。

休み前に先日の続きです。

迷惑をかけないで生きると育てられる日本人ですが、最近聞いたのは外国(どこかは知りません)では役にたつ人になるようにと育てるというのです。

私は後者のほうが生きるのに積極的なように思いますし気が楽です。

迷惑をかけない生き方は誰がチェクするのでしょう?本人がそう思ったら迷惑をかけていないのではないですか。最近のいろんなことを思うと本当に迷惑をかけない生き方は難しいです。

役立つことは例えば、ゴミ一つ拾うだけでも役立つていると思いませんか。たくさんの人の目をいしきせづに出来ることは一杯在ります。迷惑のほうはみなの目を気にすればするほど小さく固まり何も出来なくなっていくような気がします。

閉じこもりの皆さんも迷惑をかけないで生きることが見つからないのではないでしょうか。周りの目を意識して行動するのは疲れます。

その上理由はともかく学校に行かない。仕事に行かない。理由を問われがんじがらめに自分も家族もしてないでしょうか。

この殻から抜け出しませんか。書きながら思いましたが、セミでも蝶でも幼虫と成虫は信じられない違いです。

思い切って殻からでたらすごい広い世界が待っています。この夏自分の心を開き飛び出してください。