京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

七五三の季節・お子様に合わせた工夫を

2020-10-10 10:48:55 | 仕事

気候の良い時期のせっかくの週末なのに、あいにくの雨・・・

ですが、今日はなんと5時から着付けの仕事をしておりました。

予約をいただいてた七五三のお客様は数日前に、お天気を見越してキャンセル、

延期のご連絡をいただいてましたが、息子さんの結婚式となれば決行しかありません。

お母様とお嬢様のお二人のアップと着付けをさせて頂きました。

 

その後も男性の着付け。

コロナの自粛前から歌舞伎に着物で行きたいとおっしゃってたのですが

コロナの影響でしばらくお預け、やっと切符も取れたので・・と今日を楽しみにされていたのに

台風が~~~

慣れない着物で行くのはどうしようかと、迷われていたのですが

「このくらいの雨なら大丈夫」と背中を押して着付け、めでたく着物デビューされました

 

コロナも気になりますが、こうして

少しづつ着物を着て頂けるようになってきて、嬉しく思います。

 

さて、最近七五三のご相談が多くなってきました。

先日のブログで描きかけてたお得意様のお祝い着のこと

参考に書いてみます。

 

お客様のお孫さん、小柄で

標準よりも、10㎝くらい小さいのよ‥って。

お宮参りの時にお求めいただいたお祝い着を、3歳用にお直しして

今回、それに合わせて被布を新調していただいたのですが。

さて、寸法を測ってみると、全体に大きくて袖の長さや幅、バランスも悪く

お祝い着の重ねを長襦袢として使うのですが、全部着せたら重そうで

小さな体にはかわいそう・・・

 

お着付けも美容師さんにお願いされるつもりでしたが

お嬢ちゃんの様子を見ていたら、当日、慣れない場所と美容師さん・・・

ちょっと心配になってきました。

 

そこでおばあちゃんであるお客様と、相談と提案。

お祝い着は普通に肩揚げ、腰揚げだけでなく、

床に付きそうだった袖の長さを短く、袖巾も詰めてバランスよくしました。

 

そして、長襦袢を着せるのはやめ、私が下着の衿にチクチク半衿をつけて

下着兼、長襦袢を制作。

おばあちゃんには、長襦袢を着ているように見えるように

着物の振りと袖口に、色目の合う布を縫ってつけてもらうようにお願いしました。

留袖の比翼のような感じです。

下着(ウソツキ襦袢)、着物、被布の3枚を着せたらOK。

これならママにも着せられると思います。

 

今回は、お嬢ちゃんが小柄だったこと、お得意様でご相談がスムーズだったので、

こういう工夫をしてみました。

なるべくお子さんに楽な方法をと思います。

3歳のお嬢ちゃんや5歳の男の子は、その時のご機嫌によって

着付けを嫌がることもあります。

私もなるべくお子さんの着付けは苦しくならないように、

手早く着せられるようにと、工夫をします。

が、3歳ならヘアも着付けもママがした方がいい場合もあるようにも思います

 

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