京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

さくら開花したはずなのに・・・寒い・・・

2010-03-27 15:01:05 | わきごのみ
この週末は、暖かくなる・・・って言ってませんでしたっけ??

なかなかのどかな春にはならなくて

でも
やっぱり春らしいコーディネートで遊んでみましょう!





米沢の紬。
やさしい色合いの格子柄の紬です。
ワッフルのようなふくれ織の珍しい染名古屋帯。
パキッとした色使いと柄がかわいいです。
帯〆も帯の色に負けない明るいブルーを







同じ紬なのですが・・・
(色がピンクに出てしまいました
黒の紬地の染帯です。
小花の唐草模様で、柄が詰まっているので
黒の帯ですが、重苦しさを感じません。
小花模様が、なんとなく春らしくて・・


こんな小さな格子柄の紬、
いろんな色が入っているので、八掛の色の選び方や
帯合わせによって、年代は幅広くお召いただけます
大きな格子ですとカジュアル感が出ますが、細かいので程よく
カジュアルです。
楽しくて着やすい紬です。




今朝はやく
結婚式に出席されるお客様のお着付をさせていただいた時のこと。

お母様のお若い時の訪問着をお召になったのですが
ご自身はお着物にはそんなに詳しくはありません。

訪問着は、朱系で温かみを感じる色目でどちらかと言えば秋色。
なんとなくそれを感じられたのでしょうか、お客様は、
「この着物は、春に着てもいいんですか?」

柄は四季の草花でしたので
「確かに色が秋っぽい感じを受けますけど、大丈夫ですよ」
とお答しましたが、
お洋服が春らしい色になる季節、
着物のことを詳しくはわからなくても、季節感は同じ。
春には薄いやさしい色目が着たくなったり、そのほうがいいのでは・・
という感覚は大事にしていただきたいし
お母様主導ではなく、ご自分で着物を選ぶときには
お好きなものを選ばれるといいなと思いました。





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お細工物のお稽古・再開

2010-03-25 16:26:40 | お細工物日記
昨年、先生の展示会があったためお稽古が中断していたのですが
先月から再開

昨日は「八重の梅」が完成しました~~








後ろ姿(笑)

真っ赤な紅梅、きれいなので
お対で白梅も欲しくなりました。
作ろうかな・・・


このお細工物は古いお細工物の本にも型紙が載っていて、
ホントに古くから伝承されているものだそうです。





昨年、先生の展示会が2度あり、会場にお手伝いにいき
いろんなお客様と接しました。

それまで、忙しくてなかなか時間がとれず
お細工物も私の趣味として楽しくお稽古できたらいいと思っていたのですが
展示会でたくさんのお客様が感動されるのを見て
何かが変わりました

「本物」を伝えなくては・・・
おこがましくもそう強く感じたのです。
今までいい加減にお稽古していたわけではないのですが
世の中にたくさんお細工物はあるけれど
「先生のお細工物」をここで途切れさせてはいけないと・・・

もちろん先生のようには絶対なれないけれど
こんな私でも 少しでも伝えていかなければ・・と。

このお細工物を伝えていかなくてはという思い
ここ何年か着物の世界でも同じように感じていたことでした。

本物、良いもの、いい職人さんの技術など
どんどん失われて行くのを感じます。
良いものや本物を見なかったり知らなかったりする人が増えていく危機感

着物業界の流れは、私の力などではどうすることもできないけれど
せめて、自分で伝えられることは皆さんに伝えていきたいと思います。

お細工物もそうです。
せめて素晴らしい「先生のお細工物」を少しでも伝えたい
オーバーですが、気合いを入れなおしてお稽古に臨んでいます。

何年か先、先生のお許しが出たら、
お店に自分の作品を並べたり、簡単な私でも教えられるお細工物を
教えることができたら・・・
私の夢であり、目標です。



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定休日・美術館へ・・

2010-03-23 17:13:17 | 着付あれこれ
月曜日は美術館も定休日で、なかなか行こうと思っても行けなかったり・・
が多いのですが、昨日は祭日だったので青山の根津美術館へ




このアプローチが好きです。


久しぶりの美術館。
館内の展示を一通り見た後は、お庭へ・・
やっぱり、こんな「和」が落ち着きます。
まだ春を待つ木々や草花達、
少し季節がちがえばガラッと庭の様子が変わる・・
想像するとしょっちゅう来たくなります。





こんな庭があればね~~
夢のような私のつぶやきです・・・(笑)



さて、こうして心が洗われる時間を過ごしたのですが
場所柄?お着物の方もちらほらいらっしゃって

悲しいかな、どうしても目がいってしまいます・・・


一人の若いお嬢さん、上品なお着物姿

・・・と、ここで気が付いてしまった
しかたのない職業病??

ちょっと違和感を感じ・・
帯の手先がでてないのかな?と最初思ったのですが
もう一度近くですれ違った時に、ふと見ると
手先の入れる場所が違う・・・

これは教えてあげるべき?
知らんぷりがいいの?

またまた、頭の中でぐるぐる

でも、きっと、普段はちゃんと着ていらっしゃって
今日はたまたま間違えたのよ・・
と気がつかなかったことに。

私みたいな人間だから、つい気がついてしまうけれど
すれ違うほとんどの人が見もしていないでしょうし・・



でも、これは着付のお稽古していても、良く皆さんがうっかり間違えるところ
だから、あえて今日は書いてみました。





わかりますか?
こうなっていたのですが
きっと、仮紐でお太鼓の形を作って、手先を通す場所を間違ったのではないかと
想像します。

いつも、私、うるさくいいますよね
「手先は仮紐の位置、間違えないで」って。




正しくは、こうですね






これも、お稽古で時々みかけるミスです。
二重太鼓の一枚目と二枚目の間に手先が入っていますね。
街でも見かけたことがあります。


くどいですが
手先は、仮紐をたどっていれてくださいね~~

それから、
お出かけする前、もういちど、鏡の前でチェックしてみてください。
(思い込んでると 意外に気がつかないんですけどね・・・




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袴でかわいい卒園式

2010-03-20 13:14:52 | 着付あれこれ
今日も早くから卒業式のお着付。

今日は全部で6人のお着付でしたが、その内の3人は卒園式のお子さんでした。
残念ながら、あわただしくて男の子の写真は撮り損ねてしまいましたが、
女の子はご覧のように、
大学の卒業式のお姉さんにも負けないくらいに立派な袴姿





どうよ!!って言いたくなりますよね(笑)

お着物は、7歳の七五三のお祝い着、それに合わせて袴をレンタルされました。
男の子も、5歳の時のお祝い着。
5歳用ですこーしだけ袴が短くなっているのですが
カッコよく袴を大人っぽく下につければ、オーケーです。

七五三の時だけでなくこうして、卒園式で着ていただくことはいい事ですね。

こちらのお譲ちゃん達の通われていた保育園は
園長先生が日舞をなさっていることもあり
園の行事の時などに、子供たちにお着物を着せてくださったり
お遊戯会で浴衣で踊ったり・・と着物に触れさせてくださっています。

呉服屋としても、とてもありがたいことです。
こうして小さいときから着物に触れてくれるといいな~~~


今日は春らしいポカポカ陽気。
卒業式のお着付も一段落しました

着付のお仕事は、たまに喪服のお着付などがありますが
たいていはお祝い事や人生の節目の行事、または楽しいお出かけ・・
などのときであり
そういう時のお客様のお手伝いをさせていただけるわけで
とても、楽しいお仕事、大好きです。

毎日でもお着付していたいな~なんて



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応急処置!もしも・・太ってしまったら

2010-03-19 17:54:26 | 着付あれこれ
先週あたりから、そろそろと卒業式の着付があり
今週の半ばから明日までがピーク
毎日朝6時、7時くらいから着付のお仕事をしています。

着付に要する時間はせいぜい20分ほどですが
前日までにその下準備をしておきます。

先日は、お着物を誂えたころよりずいぶん太ってしまって・・
ご相談をいただいたお客様のお着付をさせていただきました。
お着物は、やっぱりちょっと足りないけれど、なんとかごまかし・・・・・

しかし、お襦袢は、ちょっと細工を
衿がしっかりと合わないと どうしても衿元が崩れやすくなり、着物にも
響いてきます。
そこで、半襟をつけるときに、本来の衿から外側に持ち出してつけました。


写真ではよく判らないかもしれませんが
半衿をずらしてつけ、先が紐で抑えられるように三河芯もつないでおきました。

元の衿から、斜めに半衿が付いているのがわかるでしょうか・・・









着つけると、こんな風になります
もともとの衿の位置より3センチくらいは広くなっています。

少し、衿を持ち出すだけで、胸がしっかりくるめて着くずれが防げます。
ほかにも、半衿を着物のように広衿にするなど方法はいろいろありますが
少し胸幅が足りなくなってきつく感じた時など
応急処置として、ためしてみてください。




今では関西衿と言って襦袢のお仕立ても衿を別につける別衿仕立てが多くなりましたが
以前は関東衿といって、衿がずっと裾までつながってつけてある通し衿という仕立て
がありました。

お母様から譲られた襦袢など、関東衿になっている場合もあります。

太って身幅が合わない時もそうですが
この関東衿の場合も襦袢の身頃の幅が狭いため
衿が合わせにくく着くずれをしやすいことがあります。
そんな時にもこの方法は有効です


文章だけでうまく説明するのは難しいです・・・
お店でいくらでも説明しますので
もしこんなことでお困りだったりしたら直接お問い合わせください。


今回の場合は、わかっていたのでお着付当日までに
こんな工夫をすることができましたが
先日は、男性で卒業式の袴の着付の予約がお電話で入り、
ご本人とお会いすることもなく、レンタルのお着物一式も当日に
お持ちくださるというぶっつけ本番。

問題がなければ何ともないのですが
お会いしてみたら、体格の良い男性で、お襦袢の衿が合わなくて開きます
レンタルで化繊なので滑って余計に・・
わかっていれば、なんとか工夫ができたのですが・・・

こんな時は・・
ええっいっ・・仕方ない
衿元に安全ピン

なんとかこれで開かずにいて・・・と願いながら
お客様を送り出しました

お着付させていただいても いろいろなことがあります。
毎回、経験の積み重ね。日々勉強です。








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今日は、暑いくらい・・・

2010-03-13 17:31:32 | わきごのみ
暖かくて文句を言ってはいけないけれど・・
一気に暖かくなって面喰ってしまいます。


今回の催しも、あと一日を残すだけになりました。
お越しくださった皆様には、めったに見られないものを見て触って
楽しんでいただき
また、私たちも初めて聞くこともあり、勉強になりました。
また、お客様にもお話して伝えていこうと思います。

あと、一日。
お時間があれば、ぜひのぞいてみてください。



杉山さんの「隼人紬」
先日の無地に続き柄のあるものですが、経緯紬糸の手織りは同じ。
いい風合いです




丹波布を意識した格子の柄に、春らしく黄色の無地の八寸帯を合わせました

無地の帯には、帯〆がポイントになりますので
自分らしさを出して、自己表現してみてください。
季節を感じる帯留を合わせるのも 楽しいです

帯揚には、格子の着物にと無地の帯なので
ちょっと優しく 季節も意識しつつ
さりげなく桜の柄にしてみたりして・・・



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やっと春の日差し・・・

2010-03-12 15:03:31 | わきごのみ
朝からやさしい春の光が、お店の中に差し込んで・・・

こんな日は、春らしい反物や帯を手にとりたくなります。
日差しのせいか、色もさえて綺麗に見えます。


今、催しをしている杉山さんの春色の無地紬、
手織りなのでとってもいい風合い。
まして、この微妙な色

一番下になる右側から
グレー
桜色
クリーム
青磁色

  ・・・・といっても、いい色が写真では出ていないのが残念です

カメラを買う時に、店員さんに
機能はそれぞれいっぱいあるでしょうけれど
私は、色が忠実に出るカメラが欲しいと言って買ったのですが・・
なかなかこの色目は伝わりません






その無地紬の中の一つ、桜色の反物に帯を載せて
コーディネート遊び




やはり杉山さんの吉野間道の名古屋帯をおいてみました。
さわやかに春です
帯〆も明るい水色、帯揚もやさしい春の色を使いたくなります






吉野間道の、すっきりした帯合わせも素敵ですが
今度は、白地に花の柄の塩瀬の染帯で、やさしく・・・
こんな帯〆、春に欲しくなります。

春ですね・・・


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雪のロールケーキ??!!

2010-03-10 15:54:49 | どうでもいい話・・・
3月に入ってからの雪・・
昨日もとっても寒くて、早く春らしくならないかな~~と思います。

昨日の雪は、道路には積もらなくてホッとしましたが
今朝、車のフロントガラスをふと見ると
うわ~~っ

思わずカメラを持ち出しました


これはブログに載せなければ・・・・

フロントガラスの雪が上から 偶然にも上手にクルクル丸まったのですね
こんなの初めて見ました






横から見るとロールケーキ状態
真っ白なバラにも見えたりして




この後、あっという間に溶けてしまいました

明日からすこーし暖かくなるらしいですね
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3月の催し「着物美術館」と「春色のきもの」&「春コート」

2010-03-08 23:14:14 | 仕事
あわただしくて、ブログになかなかアップできませんでした

今回の催しのお知らせです。
月・火とお休みをいただいて 水曜日から後半に突入します


今回は、珍しい染織品の非売品の展示をさせていただいております


皆様にご覧頂くと、口で説明する前に何か圧倒的な存在感を感じていただけるようです。






写真でご覧いただくよりも、ぜひ、実物をご覧ください。
宮古上布や八重山上布、丹波布・・
直接手にとって、その風合いを感じていただきたいと思います




だんだん作れなくなってしまうのです・・・
残念なことに・・・




こちらは、販売できるもの・・
というよりお買い上げいただければうれしいものです




手織りの風合い・・・ 手にとって感じてください





コートは先日お知らせしたとおり・・
こちらも、ご覧ください


なんだか、気温が定まらず
不安定なお天気が続きますが、ぜひお出かけくださいませ
お待ちしております


コメント (3)
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成人式の後取り写真 行ってきました

2010-03-01 16:41:40 | ひとりごと
ようやく、娘の成人の記念写真を撮りに行ってきました

近くの写真屋さんはあちこち知ってはいるのですが
お友達やお客様から「いい」という評判を聞いており、
ちょっと気になっていたので足を延ばしてI写真館へ。

こちらは、就職活動用の写真にも定評があるとかで
どこがどんな風に違うのだろう・・と興味もあり
自分の目で確かめてみたかったというのも大きな理由です。



さて・・・
感想は・・・

とても手際がよくあっという間に撮影、すぐに写真の選択。
数をこなしていらっしゃるだけにソツも無駄もない感じ。

今日は娘ですので、もちろんヘア・メイク・着付とも私作
ですから、写真館に到着したところで 髪や着付の最終チェックをしました。

実はもう少し写真館のスタッフがチェックをしてくださるのかと
思っていたのですが、ポーズをつけるだけで あまりお直しはなく・・
すぐに撮影に。

いつもお客様には ベストを尽くしてお着付させていただいているつもりですが
写真館に到着するまで、歩いたり車の乗り降りで、どうしても
動きがありますので、着付けたままの状態は保てないと思います。


私としては、半衿の分量、伊達衿、前後のおはしょりの皺、帯結びの細かいこだわり
などなど、チェックしたい部分はいっぱいなのです。
あとあと残るものなので、とても気になります。
ホントのことを言えば付いていきたいくらい・・・


もし、私が着つけたお客様が行かれた場合、
そういう細かい最終的なお直しをしてくださるのだろうか・・

お直しがなかったのは、私が出しゃばって直していたからか・・・
それとも、直す必要がなかったと良いほうにとらえるべきか・・・


それから
何ポーズにするか、見本から選んで撮影してもらったのですが
よく考えたら、みなさん同じポーズですよね。
もっとも、それが一番綺麗なポーズなのでしょうが・・


ちょっとここで呉服屋、着付のお支度をしたものの目線で考えてしまいました

・・というのは、
娘の振袖が既成のものではなく、柄付けが変わっているから感じたのですが

その振袖が一番素敵に見える撮り方(これは呉服屋としての希望)
ヘアスタイル(髪飾りの位置を含め・・)や帯結び
それから、そのお嬢さんが一番綺麗にかわいく素敵に見える角度やポーズ

そんなものを撮影の前に全身を見て
決められたポーズではなく プロから見たポーズのアドバイスがあるといいな・・・


流れ作業のような撮影のように感じた部分もあり
顔見知りの近所の写真屋さんだったら
こんな親のあつかましい要求も聞いてもらえたのかも・・・

・・な~んて



でも、とにかく出来上がりの写真を楽しみに待つことにしましょう(笑)

だって、どこどこの写真屋さんが上手っていうのは
ある程度技術を持っていらっしゃるところであれば
自分がどれだけ綺麗に撮れて、気に入るか・・・
っていうことも大いにあるような気がするのですが・・・


これでようやく、娘の成人式、終わったような・・・(ほっ・・









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