京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

雨の日には・・・

2008-06-26 13:42:31 | ひとりごと

呉服屋にとって雨の日は、湿気も多く、また足元も悪いので
お客様の出入りはどうしても少なくなり
あまりうれしい日ではないかもしれません。

でも、こんな雨の日は外の緑がとても美しく感じます。

店の外に置きっぱなしになっている観葉植物があるのですが、
先日ふと見ると、何か雑草のようなものが鉢に寄生しているのに気がつきました。

よくみると、露草。
引き抜こうと思ったのですが、露草とわかって
主人も私も引き抜けなくなってしまいました

露草は私の大好きな花ということもありますが
露草の花の汁は「青花」といって友禅の下絵を書くのに使われます。
そんな花をどうして呉服屋が引き抜くことができるでしょう・・・


先日、息子のユニフォームの草の汁が洗濯しても落ちなくて困ると
言ったばかりですが、この「青花」で下絵を描いた後、水で洗うと色が流れてしまうのです。
昔の人はよくそんなことに気がついたもの・・と感心してしまいます。



そういえば・・・
主人公の着物が話題になっていて、お客様からもよく聞いていましたので
時々チラッと見ていましたが、ドラマ「おせん」の最終回を見ました。


台詞そのままは覚えていないのですが
「おせん」ちゃんが、
『今、自分の知っていることや、していることを、次の世代に伝えていくことが大切』
というようなことを言ってました。

食の世界でも、環境でも、マナーでも、すべてにおいてそうでしょうが、
私も、せめて私の知ってる着物のことを、次の世代に伝え、つないでいかなければ・・
と思います・・・。

我が家の子供達にすら、私は「青花」のこといまだ話したことなかった・・・






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季節の楽しみ

2008-06-25 15:21:42 | 着付あれこれ


梅雨が中だるみしているおかげで、
洗濯物の気になる主婦としては大助かりの昨日今日。


昨日は、お得意様のT様のお宅まで着付けにお伺いしてきました。
といっても、しょっちゅうお伺いしているので、クリップ2個だけ持って・・・
(携帯は忘れ・・・・

屋形船に乗られるとのことで、気軽な装いで。
シックな小紋に90歳を過ぎたお母様のものであった絽綴れの八寸帯。
渋い苔色のような地色に、柳の柄で・・・たれの部分にはカエルが一匹。
お太鼓にすると、カエルが柳に飛びつこうとしている様子に。

「今、締めたい!!」と思わせる帯で、季節感にあふれています。


写真を撮らせていただけばよかったのですが、
なにせ携帯を持ち忘れているおっちょこちょいで・・・・

変わりに・・といってはなんですが
写真は絞りの金魚の柄の帯揚と、夏の帯〆です。
自己満足でいいから、見えないところで夏を意識して遊ぶのも着物の楽しいところです。



ところで、T様ですが、とってもスマートというよりお痩せになっている
といったほうが正しい奥様です。
が、ふだんは一切補正をしていません。
いかにも着物を着ました、という感じにT様も私も着たく(着せたく)ないから・・・

お痩せにはなっていますが、体型にバランスがとれていることもあり、
少々皺は出ますがとっても自然体で着物を着こなしている・・・感じで素敵です


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草木染め?泥染め?

2008-06-23 15:24:54 | ひとりごと



梅雨の合間に・・・今日はどーでもいい話です・・・


この春、高校生になった息子は、中学時代フラッグフットボールにはまり
今はその延長でアメリカンフットボールにのめりこんでいます。

毎日帰ってくれば勉強もせずバタンキューの生活

・・は、まぁ良しとして、私が毎日てこずっているのが、洗濯物。

荒川の河川敷で練習しているため、持って帰ってくるユニフォームは
毎日泥だらけです。
おまけに、草の汁で緑色。
しばらく洗剤を溶かしたお湯につけて、洗濯板でゴシゴシ
漂白しても落ちず・・・
泥汚れと草の汁がこんなに取れにくいとは・・・

この草木染めと泥染めは、堅牢度高いな~
Tシャツの背中一面の泥はねが、まるで茶色の吹雪染めのように見えてくる・・・

呉服屋的バカな発想をしながら、どんよりした梅雨の空をみあげる今日この頃なのです
どなたか泥汚れの洗濯法、教えてください



さてさて、生活感の漂う記事でしたが
写真は、さわやかに

先日、お客様からいただいた季節感あふれるお菓子です。
透き通っていて、上手に写真がとれませんでしたが
透明のレモン味のゼリーの中に赤い金魚が二匹泳いでいます。

こんなお菓子を見ていると、なんだか笑顔になってしまいます。
食べるのがもったいないけど・・・さわやかで美味しかったです(笑)

先日作った切子のお皿に乗せてみました
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洛風林の名古屋帯

2008-06-22 16:50:04 | わきごのみ

一日遅れになってしまいましたが、洛風林の名古屋帯のご紹介です。

右は生成りの地色に雪輪。
やさしい色の新田工房の紬に・・


左はモスグリーンの地色に色の取り合わせのおもしろい花の柄。
墨色の小紋に合わせると地色が引き立ちます


どちらもパッと目をひく帯で、柄と色の取り合わせがとってもモダンです。
逆に”色を感じさせない色使い”の、一見とてもシンプルなタイプもあります。
  (シンプルにみえるけれど実は凝っているのですよね)


ご覧いただいたお客様の反応も、私と同様、「どれも素敵~~
どうぞ、実物ご覧下さい




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どれも!これも!みんなステキです・・洛風林の帯

2008-06-20 15:55:51 | 仕事




昨日、チラリとお話した「洛風林」の帯の催しが明日からです

準備はOK

写真はそのうちの一部、袋帯が三点です。
どれも柄も色使いも風合いも、とってもいい感じ
私がハマッていますので、皆さんに見ていただきたくて仕方ありません。

「洛風林」という名前もご存知のかたもいらっしゃるかと思いますし
また、雑誌で「アラ、この帯、素敵!!」と目にとまったことがあるかと
思います。
写真でも素敵なのですが
実物はもっと素敵で、ぜひ直にご覧になって風合いも確かめてください。



明日は名古屋帯の写真をアップしたいと思います。
また、いいんです、これが・・・


そう、アップする前にぜひご来店ください
お待ちしてます。


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一日中、パタパタ・・・

2008-06-19 15:25:18 | ひとりごと

昨日は午前中、お客様のヘアと着付けをさせていただき・・・。
午後はちょっと日本橋まで仕事・・・
夜は、業界のお仲間の集まりに・・・


夜の集まりは、小売店を始め作り手や着物の業界に関係する皆さんの集まりで
私も、都合のつく時には参加させていただき
いろんなお話を聞いて情報を得たり、刺激をうけて帰ってきます。
(今日はちょっとばかり睡眠不足・・・

皆さん、お客様のことを考え、呉服業界のあり方を考え、
とても真面目にお仕事に取り組んでいらっしゃる方ばかり・・・
みんな、頑張ってます。

私もカツをいれ、元気をもらったところで
土曜日からの催しの準備、ガンバロウ


今回は「洛風林」の帯をごらんいただきます

「素敵ですよ~~

とおおきな声で一言

一見の価値あり  
なので、ぜひお出かけください



余談ですが・・・
15周年記念で皆様にお配りした器、気に入ってるのですが・・。
お客様にお茶をお出しするときにその器に合う茶たくがなくて
ずっと探していて・・・
やっと雰囲気に合うものを昨日見つけました


お気に入りの着物に合う帯にやっと出合ったような気分
なんだかうれしくて・・・

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和風総本家

2008-06-17 14:47:57 | ひとりごと


「和風総本家」というテレビ番組。
先日は「浴衣」を取り上げていたので、つい見てしまいました。


ちょうど私が
「浴衣も自分のサイズで仕立てるとキレイです」
と、お話をしたのと同じことを説明してくれていて
「そうそうそう世間一般にもっとわかって欲しい
と思いながら見ていました。

私がこのブログの中で、いくら叫んでいても、ほんのわずかな方たちの耳にしか
届くことはありません。
それが、テレビの番組ともなればすごい影響力です。

時には、情報に振り回されることもありますが
ふだん着物に関心などない方たちが見て、正しい知識を得てくださるのは
とてもうれしいことだと感じました。

もう1つ感じたこと。
番組の中で
「浴衣」が「湯帷子」からきている事や
「衣紋」「おはしょり」という言葉の説明がありました。

私も生まれながらの呉服屋ではありませんし
素人感覚や物の見方を失ってはいけないと、日頃から気をつけて
いるつもりではいたのですが・・・

やっぱり、この仕事も20年近く。
マヒしているんだな・・・と感じました。


「衣紋」や「おはしょり」・・・
そうか・・・世間一般の皆さんは聞いたことない人がほとんどなのか・・・



「こんなことくらい判っているだろう」と思っていること、
着物に関してはそうだけど・・
さて、自分を違う世界に置いてみたときを考えてみると
同じように「こんなこと常識」という事も知らないのだと思います。

お客様もほどほど着物の知識はお持ちで、通じているから・・
しらずしらず私の感覚もマヒしているのでしょう。

よく業界用語?で「正絹」といいますね。
当たり前のように私たちは使っていますが
以前お客様とお話をしていて、一般では「絹100%」
と言わなければ、判らないということにも気づいたのでした

たまに、「えっ、着物って全部絹なんですか?」とおっしゃるお客様も
あったりして・・・


着物を知らない方、知らない世代まで、目線をあわせることも
忘れてはいけないなと反省しました。


この番組、日本を見直す、基本や常識を押えるという点で
ぜひ、頑張ってほしいと思います
「なんでも鑑定団」がそれまで訳のわからなかった骨董を
身近にかんじるようにさせてくれたのと同じように
もっともっと「和」のブームを起こしてくれることを期待してます

(なんだか番組の製作者宛のコメントになってしまいました・・・


写真は・・・
男性の浴衣のご紹介。
これぞ、日本男性、日本の夏・・ってね
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体験!!あこがれの江戸切子

2008-06-13 17:57:39 | ひとりごと




今日はちょっとした習い事の先生に誘っていただいて、
「江戸切子」の体験をしてきました。
(無理にでも誘っていただかないとなかなか思い切って行く事ができません
江東区大島の「瀧澤硝子工芸」さんの工房にお伺いしてきました

「江戸切子」は最近ちょっと心惹かれるものの1つでしたので
興味深々


伝統工芸士さんの技を間近で見せていただき
日本の伝統の技のすばらしさをまたまた感じることができました

やっぱり
美しい・・・ですね 切子。


体験ではお皿を二枚作ってきました
力の入れ具合が分からず、まず、まっすぐの線を削ることすらむずかしい

でも、ちょっと慣れてくると、たのしい~~おもしろ~い

作品にも、作る人の性格が出るのだとか・・・(笑)
無邪気で思い切りがよいと言われてしまった・・・

慣れるまで恐る恐る刻んだ線は曲がったり、ためらい傷があったり
自分でやってみたあと、職人さんにちょっと手を入れていただいたら
見違えるものに・・・


何でもやってみると、たいへんさが分かります。
ひとつの製品にどんなに手がかかっているか
あの製品を作れるようになるまで、どれほどかかるのだろう・・・
つい考えてしまいます。

手がかかっているものは、やっぱり心惹かれる

切子でも、着物でも帯でも・・・同じ

作ってきたお皿は、今度お店でお茶菓子でも乗せて
お客様に見ていただこうかな・・・って思ってます。



瀧澤さんでは、地下鉄副都心線開通にあわせた新宿のデパートのイベントで
19日~24日までデパートの中で切子体験をさせて下さるそうです。
興味のある方はぜひ出かけてみてください。

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今年の浴衣・・自分サイズ!!

2008-06-12 14:24:51 | 仕事

浴衣について、もうとっくにご紹介したような気がしていたのですが
まだここではお話してなかった・・・みたいです。


今年は「大人ゆかた」がテーマ。
大人といっても、色柄だけでなく・・
上手くいえないのですが、気持ちや気分も「大人」に

ここしばらく夏のファッションの定番のようになってきた浴衣です。
昨日、お越しくださったお客様は
「今年は娘が浴衣デビューしたいといってます」とおっしゃてました。

昨年も街で浴衣を着たお嬢さんたちをたくさん見かけ
楽しんでいて下さっているのをとてもうれしく思います。

でも・・・
そろそろ、何度も浴衣を楽しんでくださった方やおしゃれな方は気がついて
いらっしゃるのでは・・・?
こだわりがでてきたのでは?

小さなサイズや大きなサイズもありますが、ほとんど仕立上がりの浴衣はサイズが
決まっています。
身長163cm、体重ソコソコ・・の私くらい(見本として)の体格には、
仕立てあがりの浴衣寸法がちょうどいいのですが
小柄な方やスマートなお嬢さん、身長がおありのかたにはどうしても無理があります。

やっぱり、自分サイズは着ていてキレイなのです。
それに、私が着付をさせて頂く場合は一応プロですから
サイズが少々合っていなくてもそれなりにお着付させていただきますので
違和感を感じないかもしれませんが
きっとご自分でお召しになるときには、
もしかしたら、一苦労なさっているかもしれません・・・。

プレタとお誂えの浴衣を比べてみますと、
仕立屋さんが縫った浴衣は要所を押え丁寧にぬっていますから
着ていて衿の添い具合も違いますし、柄合わせなども考えますので
いい柄がちゃんとポイントにきて、着姿がキレイです。

という訳で、
今年はちょっとワンランク上の浴衣をめざしませんか
という提案です

素材も麻や絹の入ったもの、染めや織にこだわったもの・・
そして「私サイズ」

半衿をつけたり、夏帯をあわせて、白い足袋に下駄のコーディネイトで
気分は夏の着物入門です。


写真は

綿麻の生地を絞りで染めた浴衣と麻の半巾帯。
白の三分紐と帯飾りをつけて・・・
下駄もちょっと大人っぽく・・・

今年の夏は
ちょっと違いの判るおしゃれさん達の
洗練された浴衣姿が増えそうな気がします・・・





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私の時間・宣言~!

2008-06-09 15:03:18 | ひとりごと


催しをしていない、日・月曜日は定休日とさせていただいております。
・・・ということで、今日はお休み

でも、昨日はお客様がお越しくださったり、次回の催しの案内状をつくったり・・・
定休日といっても、結局お店で仕事をしていることがほとんどです

当店のような家業店は、
(世の中の自営業の皆さんはほとんどそうでしょうが・・)
営業時間や定休日に関係なく、なんとなく24時間営業しているようなものです。


ですから、ONとOFFの切り替えも難しいけれど、逆に必要かと・・・。

私の中では無理にでもOFFにするぞ~という気持ちで
気になることはいっぱいあるけれど・・・
昨日とりあえず、済ませておきたい仕事をやってしまい

今日は、お稽古に行ってる「お細工物三昧の日」にするぞ~~!!と。
「ばら袋」の製作中。
一日好きなことをさせてもらえると、またガンバロウと思えます。


どうしても、あやふやになりがちなので・・・。
ONとOFFの切り替え・・私の場合

今日は心身共に(特に心)休みた~いと思った時はノーメイクにする・・・という方法。
化粧というのは不思議でコワいもの・・・
私だけかもしれませんが、熱があっても、ぎっくり腰で寝込んでいても、

お化粧をすると、なぜか身も心もシャキ~ン  営業モードに・・

だから 
今日はノーメイク
と言っても、ご存知のようにメイクしていても、していなくても
そう変わり映えはしないのですが・・・

そんな訳で、
今日はまったく仕事と関係のない私のひとりごと。。。ごめんなさい


ばら袋制作段階の写真です
すごいパーツの数なのです・・・





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