京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

卒業式シーズンですね

2008-02-29 13:52:56 | 仕事

やれやれ、やっと春らしくなってきました・・・。

ここのところ、卒業式の着付けや着物のご相談も多く
着物を着てくださるお話はうれしいです

さあ、着ようと着物を出してみたら、しみが出ていて・・・
洗い張りして寸法を直して・・・
という最近のご相談。

実は、しみ抜き、お直しなど、お客様が考えていらっしゃるより
意外とたいへんだったり時間がかかったりする事が多いのです

古いシミですと、簡単にはとれないこともあり
生地とシミの様子を見ながら作業を進めるような時間が必要な場合もあり、
一ヶ月くらいの余裕はいただきたいと思います。

また、洗い張りとなりますと、着物を解いて、洗って、仕立。
と、2ヶ月くらいは見ていただいたほうがいいと思います。
解いてみると、意外に汚れで縫い目の筋が出たり、生地が色ヤケなどをおこしていた・・・
などということもありますので。

一週間ほどで洗えて、極端ですが裾が長ければチョキンと切って縫えばいいと
クリーニングや洋服のお直しと同じように簡単に考えて、お持ちになってくださる
お客様も多くなってきたように思います。
着物の場合、すこーし余裕をお持ちくださると助かります
きっと着物に関しては洋服より、ゆったりと時間が流れていて
気持ちもゆったりと持ってお付き合いいただけるとありがたいです・・・


ただ、お客様のご要望には極力お答えしたいと思います
職人さんたちにも、時には「急ぎで!!」とムリをお願いします。
せっかくこの着物を着たい!と思ってくださるのですから。



何日か前に、着付の予約にご来店くださったお得意様。
「桜」が大好きなお客様ですので、ブログでもご紹介した桜の地紋の
白生地をお見せしたところ
「すてき~!」
今度の卒業式には間に合わないかしら・・・
という話になりました。

そこで、染の職人さんと、仕立屋さんに即、電話

あまりムリをすると良くありませんが、無理のない程度でできるのならと
「急ぎ」のお願いし、間に合わせて卒業式にお召しいただくことになりました。
「たのしみ~」と喜んでいただけるとホントにうれしく思います。

ということで、ただいま、白生地は染屋さんに・・・

こんなとき、ムリを聞いてくださる職人さん達がいてくださることにも
感謝です。
たとえば自分でできる着付けなどでしたら、いくらでも私が頑張ればいいのですが・・


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春には・・こんな春色の半衿

2008-02-27 15:23:45 | わきごのみ
春一番といいますが、このところの強い風・・・
もっとやさしい春風だといいのですが。

お店の看板も植木も出せなくて、今日お越しくださったお客様も
「何も出てなかったから、まだ始まってなかったかと思ったわ」
ですって・・・

でも、少しずつ暖かくなっているのは間違いないですね



春になったらこんな半衿もいいかな・・・
きれいなボカシのちりめん地です。
化繊ではないのでお家でザブザブとは洗えませんが
絹なのでこの色目と風合い・・・やっぱり上品です

今回お勧めしている無地の紬などにあわせるのもいいと思います
個性的な色半衿は、使い方によっては下品になったり野暮ったくなったり
ということもありますが、こんなやさしい色でしたら
気分を変えたいときやちょっと遊んでみたくなったときに
チャレンジするのもいいかもしれません


「春衣展」は今度の日曜まで・・・
「さくら」の地紋の白生地も好評です。
やっぱり「さくら」の模様にはみなさん心惹かれるようです

どうぞ、遊びに来てください

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明日から「春衣(はるごろも)展」

2008-02-22 22:53:21 | 仕事


今日は暖かでしたね・・・

日差しもなんだか春めいてきました

明日から「春衣展」
先日予告?をした桜の染帯や真綿の結城紬をご紹介したいと
思ってます


春にお召しいただきたい、

いいえ、着たくなるお着物や帯をそろえて
お待ちしております

帯〆や帯揚げも、春らしい色を揃えましたので
春のコーディネートを楽しんでください



店内は春色
桜や蝶の柄、パステルカラー・・・気持ちまでやさしくなれそうです


桜の枝が欲しいなとお花屋さんをのぞいてみたら
桃の花でいっぱいでした
そういえば、デパートのお菓子売り場にはお雛様のお菓子がズラリ
キレイかつ おいしそう・・
今回のお茶菓子にいいな・・・なんて

どうぞ、お茶でも飲みに・・・
遊びにいらしてください

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桜模様の白生地

2008-02-14 11:54:17 | わきごのみ
先日、桜の柄のお話しをしましたら
お世話になっている丹後ちりめんの問屋さんが
「お客様にご紹介下さい」と
早速、桜模様の白生地の写真を送って下さいました

(小長谷さんありがとうございます

その3枚の内の一枚です


最近、色無地も地紋(生地の柄)の楽しいものやステキなものが
少ないように思います。
白い生地から私好みの色に染めるのも、亦、たのしからずや…
着物のお誂えの第一歩かもしれません。

さて、
桜の地模様を染めるのだったら…
と、日本の色という本を開いてみました。
と名のついた色を抜き出してみたところ

「桜色」
「薄花桜」
「灰桜」
「桜紅色」
「桜すす竹色」
「桜鼠」
と、なんとも心豊かになるような色の名前が…


桜模様の生地を染める…

まず思いつくなら、優しい桜色!
いわゆるピンク系でしょうか・・・
ピンクといっても一言では表せなくて、桜色、桃色、鴾色、撫子色…
赤みかかったり、青味かかったり、黄味かかったり、灰かかったり…

年齢やその方の個性で様々な色が。

自分のイメージする「桜色の着物」
考えているだけで楽しくなりますね

まずは春のイメージで、優しいパステルカラーのピンクや黄色、
水色系や若草色などで染めたらやっぱりステキだろうなと思います。

でも、私だったら…
パステルカラーは・・ガラじゃない・・・

と、すると
「薄墨桜」をイメージして、グレー系に染めるかな・・・
帯は・・、あまり濃くない色、たとえばトーンのあった生成りっぽい色などで・・
でも、やっぱりピンクをちょっと入れてみたい・・
と、帯〆あたりに色を挿し・・

桜柄の帯留めや根付なんかも、いいですね。
髪の長い方ならば、髪飾りも
(う~ん、ショートカットの私は、桜のピアスもいいかも・・なんて)

頭の中で、どんどんコーディネートがふくらんでいく・・・

楽しいですよね・・・やっぱり
こんなこと考えるのって。


だから、きものやめられない

皆さんの「桜のきもの」のイメージ、よかったら聞かせてください

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春をまちわびて

2008-02-12 18:35:08 | わきごのみ
今日は一日雨、静かでした。

こんな日は・・・
次の催しのご案内を作るにはピッタリの日


23日から春のきものをテーマに展示会をさせていただきます
どうぞ お楽しみに・・・

年が明けると寒いのに、なぜか気分は「はる」
不思議ですね・・・

渋好みの私ですら、きれいなパステルカラーや明るい色、やさしい色柄に
目がいってしまいます。

先日も問屋さんで真っ先に目に飛び込んできたのが、
写真の桜の柄の器
大きな桜にひとめぼれ

この器の桜にオーバーラップするような桜柄の染帯が
次の催しの「わき」のいちおしです
ご案内の写真に使いましたが、実物をぜひごらんください

「さくら」の柄はやっぱり、あこがれ
季節の着物や帯は、着物の入り口に立ったときには
どうしても敬遠しがちですが、すこーし着物や帯が揃ってきたら
持っているととっても楽しくてうれしいものです

時期を逃すと・・・と考えがちですが
「そうだ!あの着物きなくっちゃ!」
「桜柄の帯締めたいから、着物を着よう!」
と、考えたら楽しくないですか

そのときの季節に合わせた着こなしでお出かけするのって
とっても気分がいいですよね







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は~るよ、来い

2008-02-07 15:30:29 | ひとりごと
かよこさん、ぽっぽさん!
いつもコメントありがとうございます・・がんばりますね~


さて!
ぽっぽさんからの、鋭いご指摘・・・

おっしゃるとおり・・・
私も何とかしたいと思っているのですが

どうも苦手分野で・・・いまのところ写真は携帯からの投稿で
ごまかしております


何度教わっても、デジカメからの投稿の方法を覚えられなくて
年のせい・・もあるかも知れないのですが
根本的に頭の構造が向いてないきが・・・します

ただ、逃げてばかりではいられませんので、
「大きな写真を!何枚も!いれられる」のを今年の目標に
したいと思います。

でも・・
今しばらくお待ちください・・・

確定申告が終わるまで・・・・
この時期、毎日地獄のような(オーバーだって?)クラーい日々。
書類さえ出してしまえば・・・

そう!!春がくる~



本日の写真

「梅子」

3年程前に買ってきて「梅子」と名づけた梅の盆栽です。

昨年は残念ながら咲かなかったのですが、今年早々少しですが
花をつけてくれました



あ・・・
私も、そういう販売の「オバサマ」・・・
  ダメ・・・・デス







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おかしいな~って思う事

2008-02-05 16:36:43 | ひとりごと
呉服業界に足をつっこんではや20年。

美容師時代と接客という点では共通するものの
商売などまったく知らない私にとって、初めは「ふ~~ん」と
思うことがたくさんありました

いまでも疑問に思うことが結構あって・・・
いつも感じていることの1つなのですが、
昨日も仕入れに行って・・「やっぱり変!」と感じるのです。

何が変って、呉服業界、着る人はほとんど女性なのに
どこへいっても、なぜか男性が多いのです。
作る人、売る人、仕入れをする人。

昨日、仕入れにいっても、商品の仕入れに来ているのは
私より年配の「おじさま」
当然、呉服店の社長や旦那様たちで、小売店自体の高年齢化もあって
仕方ないのだけれど・・・

主人と私など、この年になっても若い方で・・・
まして私くらいの女性が仕入れに来ているのをあまり見かけたことが
ありません。

女性が着る物なのに、どうして女の人、たとえば私のようにお店で
お客様と接している女将さんやスタッフの女性が見に来ないんだろう・・・
私と主人の疑問なのです。

「こんな着物着てみたい
「この帯ステキ!」
だからお客様にもお見せしたい・・・と私は思うのですが。

仕入れに行ったときでも、職人さんや作り手の方がいれば
こんなのあればいいのにな~と
自分が欲しいもの(たぶんお客様も欲しいんじゃないかと・・)を
話してくるようにもしています。

私達女性が着るものですもの、もう少し前に出て行ってもいいような
気がするのですが・・・


さて、グチ?はこれくらいにして・・・

店内のコーディネートの1つを撮ってみました

春になると明るい色に心惹かれます。


着物は薄いブルーグレーにシンプルな水玉
帯は手織りの虹色のような袋帯
 (柄がシンプルなほど生地の良さや染や織の技術が求められます)

水玉の柄が雪のようにも見え、この季節、春を待つ気持ちになりませんか

      











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節分に雪…だけど!!

2008-02-04 18:45:08 | 仕事
今年は寒いですね。
東京でも昨日はまとまった雪(雪国の人には笑われそうですが…)が降りました。

朝、起きてカーテンをあけると、屋根は真っ白でモノトーンの世界
おもわずベランダからシャッターをおしました。


昨日は雪の一日
しかし

今日は夏物の仕入れに!
寒いけれど、気分はもう春・・・
いいえ、夏!!
昨日の雪から頭を夏に切り替えるのはちょっと大変だけど

舗道にまだ雪が残っているなか
いいものが仕入れたいので、朝一番で問屋さんへ
問屋さんのはしごをして今日は仕入れの一日でした


夏の帯、織物、染めのもの、浴衣…

ふふふ、素敵なもの、みてきました

お見せできるのはもう少し先になりますが、ぜひお楽しみに・・・
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