京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

道行コートをリメイク

2023-07-05 13:46:58 | 着物リメイク

今日は、お客様からオーダーいただいていたリメイクのコートを

ご紹介しようと思います。

こちらがリメイク前の、着物用の道行コートでした。

生地は黄八丈や大島のような風合いの 打ち込みがしっかりした薄手の絹織物です。

 

お客様はこれが2度目のご注文でした。

以前は絞りの小紋を、裏地をつけたコートにリメイクさせていただきました。

お客様の体の採寸してのオーダーで、丈や衿の形などご希望も取り入れて

お納めしたところ、自分に合ったサイズのおかげで袖ぐりがゆったりと着やすいので

もう一枚お願いしたいと今回のうれしいご注文でした。

 

明るい黄色の道行は少し時代も感じさせるものでしたが

リメイクをお願いしている専門の業者さんも

こういう色柄のほうが、洋服に仕立てたとき面白いものになりますとのこと。

 

前回の寸法をもとに、今回は「丸い衿」の一重のコートをお仕立てしました。

シンプルな形、丸い衿もかわいいです。

ポケットもつけて、ボタンは共生地のくるみボタンです。

後ろです。

さすがに絹、とても軽くて、秋口や春先に来ていただけるコートになりました。

 

本当は、着物として着ていただけたら呉服店としてはうれしいのですが

着ない・・・といわれるより、こうして形を変えてまた着ていただけるなら

とてもうれしいことです。

何より、世界でただ一枚しかないコートやお洋服になります。

 

町でも時々、あれ?着物のリメイク?というお洋服をお召しの方を見かけます。

もう着物としては着ないかな

でも捨てるのは忍びない

母から譲りうけたから思い出が・・・

そんなお着物がありましたら、ちょっと視点を変えて洋服に

リメイクするのもいいですよ。

これまでご依頼をいただいたお客様も喜んでいただいてます。

よかったらご相談くださいませ

 

 

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絞りの小紋からコート 着物リメイク

2021-06-04 16:10:42 | 着物リメイク

今日は荒れ模様のお天気、雨と風が強くて・・

こんな日はお客様のご来店も期待できず静かな店内です。

 

というわけで、ブログの時間

いっぱい書きたいことあるのですが、今日は先日お客様がオーダーしてくださった

着物のリメイクの紹介です。

 

お客様がご相談にお持ちになられたのは、お若い時の絞りの小紋でした。

普段に着られるコートにできたら・・・と。

 

お着物のままでお預かりし、洗い張り、お仕立てして出来上がったのがこちら。

 

リメイクをお願いしている業者さんに来ていただいて細かい打ち合わせや採寸をしました。

近いイメージの見本のコートを実際に着て頂いて、

お客様のご要望をお聞きし、衿なしのこんなコートになりました。

 

ボタンは、くるみボタン。

 

着物の表地の他に、別にベンベルグの紺をつけてもらって

 

八掛の赤を活かしたいというお客様のご希望を取り入れて

お袖の部分は八掛を使って、折り返して着ると赤がチラリ・・見えるように。

(裏地にこだわるのは、着物の発想ですね・・)

裏返すとこんな風になってます。

残った分で、ストールを仕立ててもらったので、アレンジして着られます。

それから、共布でマスクを縫って、おまけでつけてくださいました。

 

 

お客様にお願いしてお写真を撮らせていただきました。

小柄なお客様ですが、オーダーなのでサイズもきれいです。

絹なので、軽いです。

 

お母様の形見、思い出の着物、捨てるのに忍びない・・・

というお着物がありましたら、こんなコートやお洋服にして

ドンドン着て頂けたら、きっと着物も嬉しいと思います。

ぜひ、ご相談くださいませ。

 

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着物リメイク 振袖の長襦袢をワンピースに

2020-08-09 17:29:50 | 着物リメイク

今日もこんなに暑い中、お出かけくださったお客様にはひたすら感謝です

今日は、「布布庵」の着物リメイクを取り上げた前回の催しで、ご注文いただいたお品、

あまりにも可愛いのでお客様にご了解を得ましたので、皆様にもご覧いただこうと思います。

お客様は20代半ばのお嬢さん。

振袖はもうきないから・・と、振袖の長襦袢でワンピースをオーダーしてくださいました。

 

こんなネコちゃんの個性的な長襦袢でした。

 

見本のお洋服を何点か試着して、胸にドレープの入ったワンピースに仕立てなおすことに。

サイズもお客様に合わせて微調整してもらいました。

 

とても鮮やかな赤と黒、そして猫の柄・・という個性的なワンピース。

誰も着ていないオーダーメイドです。

 

ブログでご紹介させていただいてもいいですか?とお伺いしたら

着た写真を送ってくださいましたので、お顔を少し隠してこちらもアップさせて頂きました。

おしゃれなお嬢さん、想像通りにとってもお似合い

この写真をお見せしたら、ですよね。

 

 

「5年たったら着ないでしょ!」というCM。

見るたびに「いえいえ、そんなことはない」と否定している私。

こんなに若いお客様が、自分の着物をリメイクして大切にしてくださると

とっても嬉しく思います。

 

さて・・

3連休、あと一日ですが、バーゲンもあと一日

よろしければ涼みにお越しくださいませ

 

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総絞りの振袖を7歳のお祝着に仕立て直し

2020-04-02 16:03:55 | 着物リメイク

4月、新年度になっていつもならすがすがしく気分も新たに??という時期ですが

とにかく今は、みんなで我慢するとことは我慢して

協力してコロナに打ち勝ちましょう

さて、こんな時ですので皆様の役に立つことを発信しなければと考えています。

今日は、こんな事できますよというご紹介です。

昨年の秋にお受けしたお仕事です。

 

 

 

白地に紫の花柄の総絞りの振袖と

それに合わせて締められた青海波に宝尽くしの柄の袋帯です。

お客様はちょうど私と同じくらいのお年で、昨年お孫さんがお生まれになりました。

こちらの振袖はご自身がお若い時にお召しになったもので、

以前にお手入れをさせて頂いて、おしまいになってたのですが

「このままにしておくより、子供用とかににできないかしら?」

とのご相談から始まりました。

お孫さんが女の子なので3歳か7歳のお祝いで着られたらいいですね。

シンプルな柄ですし、3歳用の着物や被布にもできそうですが

そのままの柄を活かして柄が入りそうなので、あまり小さくするよりも

7歳のお着物に仕立て替えることに決定

 

洗い張りをして、仕立て屋さんと相談しながら

出来上がったのがこちら

 

比べてみるとお袖も2尺と短く、身丈も短いので

よ~く見たら上前の柄も、袖の柄も少なくなってます。

おはしょりをして着るとちょうど柄がいいところに出るように

違和感なく仕立てています。

悩んだ結果、紫の袋帯は、お子さん用に仕立てても

袋帯なので少し重め、お子さんの帯は全通ですがこれは六通柄なので

結ぶときにちょっと使いずらい・・・

どうしましょう?と考えたら・・・

お客様「そうだ、若い時の朱色の丸帯があるけど・・・

ところが、その帯を使ってご自分でクッションを作っていらっしゃって

残念なことに切れ切れ・・

果たしてできるか・・・

寸法を測ってみると、帯の裏地を新しくすればなんとかできそうです。

お子さんの帯なので、大人の帯に比べると幅が少し狭くなります。

仕立屋さんに表地は2か所ほど剥いで、柄の位置もいいところを出してもらって

同じ朱色の帯の裏地も見つかり仕立て、こんな立派な帯ができました。

まだまだ小さいお孫さんですが

これで安心、そして大きくなって着てもらえるのが楽しみです。

 

40年くらい前のお品なので、帯も着物も手のかかったいいものです。

次第にこういうものも作れなくなってきています。

もういらないからと簡単にリサイクルに出す前に

もう一度考え直してみてください

 

お客様は、こんなこともおっしゃってました。

「親に誂えてもらった着物。こうしておけばね

もしこれを孫が着なくても、小さいサイズにしておいたら

タペストリーみたいに壁にかけて眺めているだけでもいいわ」 と。

 

確かに・・!職人さんの手でしっかり作られた着物や帯は

絵を眺めているのと同じだなと思います。

いいものを見ていると飽きもきませんし心が穏やかになりますね。

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タンスの肥やしをタンスの宝に!大作戦

2019-08-30 11:41:10 | 着物リメイク

月もいよいよ終わり、暑かったけれど夏が終ってしまうのは

なんとなくすこ~し寂しい気もします。

っていうのは気持ちだけで、涼しくなるのが待ち遠しい方が強いかも

 

さて、今月の催しも明日まで。

私のお細工物展の写真などたくさんアップさせて頂きましたが

ホントは「きもの相談」の方がメインです。

タンスの中の眠っているお着物に目を向けて頂ければと・・。

 

こんなことをさせて頂きましたという参考に、

ちゃんと写真など撮らせていただいておけば、いいものを

お客様からお受けした仕事のことを考えるだけで精いっぱいで

あとから気付いている始末です

が、夏前にお客様からのご相談を、参考にご紹介させていただきます。

 

お得意様のK様。おばさまから頂いた物やお父様のものなど数点お持ちになりました。

そのご相談内容と希望、それに対してさせて頂いたお仕事加工の内容です。

1 地味な附下

K様「まだ年齢的にも少し地味ですぐに着る機会はなさそう」

加工内容「丸洗い」  

  大きな汚れなどはないので、とりあえず丸洗いをしてしばらく保存することに・・。

  長くそのままにしておくと匂いがしたりくすんだりします。丸洗いするとスッキリします

 

2 珍しいレースの木綿の単衣着物・・・

K様「昔のもので今はない。ちょっと普段に楽しく着てみたい・・・

   レースなので、透けるのが気になる」

加工内容「仕立て屋さんで、居敷当て付けのお直し」

  身丈が短かったのですが、そのままで腰紐を少し低めにして着ていたたくことにし、

  居敷当てをつけました。

 

3・お父様の黄八丈の綿入れ着物

K様「父が、知り合いから自分で織られたという反物を頂いて、

   綿入れに仕立てて着てたもの。色柄もステキなので仕立てなおして何かにしたい」

加工内容「洗い張り・着物に仕立」

   解いて洗い張りしたところ、反物の寸法がかなり短く、コートにすることも検討しましたが

   やはり着物で着たいという事で、身丈は着られるぎりぎりの寸法に。

   それでも衽の寸法がどうしても足りず地衿から生地をとって剥ぎ、見えない下前の衿先は

   別布を足して、見た目は全く剥いであるのが分からない着物になりました。

   手織りの黄八丈、大事に着てあげたら、織った方も着物もうれしいですね。

 

4・古いちりめんの白生地

 K様「色無地は一枚持っているので、できれば小紋に染められたら・・・」

 加工内容「脱色・小紋染・仕立て」

   昔は何かの時に白生地を贈答用に使うことがよくあり、お家に箱に入ったままの白生地を

   お持ちの方が、結構いらっしゃいます。

   一番染代がお安いのが色無地なので、よく染めさせていただきます。

    K様はお茶もなさってなく、色無地・江戸小紋はすでにお持ち、気軽に着られる小紋がいい

   いう事で、染見本帳をご覧いただいて柄を選んでいただきました。

   昔は、街のあちこちに染見本をかけてお仕事を受けていた店があったのですが

   最近は、そういう注文も少なくなって、京都の小紋染を受けてもらえる染屋さんも

   もうなくなるのでは・・という状況です。

   古い生地は、黄ばんでいたりシミがあったりします。

   今回もきれいに漂白してから、染めました。

   

 

 

染めあがった小紋。これだけ写真撮っておきました

染めあがって、見るまでは、ちょっとドキドキ。

ですが、思った以上にいい感じなので、反物でしばらく置いておかれるおつもりでしたが

すぐにお仕立てをすることになりました出来上がりが楽しみです。

 

5・シミや黄ばみのある麻の白生地

K様「どうしましょう・・・」

こちらは結果、「返品」

染めることはできるのですが、シミがひどいので漂白など加工代金・着用機会など

考え併せて、とりあえず今回はそのままお持ち帰りいただく事に・・。

着物にするだけでなく、きれいなところを使って、間仕切りやのれんのようなインテリア

小物などにしてもいいのでは?とアイデアをお伝えして・・。

 

今回は一度にいろいろなご相談でした。

お金をかけていい物、もったいない物、

そのお客様の着物との向き合い方によって様々ですので、今回はK様のスタイルに合わせて

考えさせて頂いたつもりです。

早く処理しないといけないものもありますし、もうしばらく考えてもいいものもあります。

そ~んな事など、すべて含めて、お客様がどうされたら一番いいのか一緒に

考えアドバイスをさせて頂くのが私たちの仕事だと思っています。

 

見せて頂いて、何もできない場合もありますし、

加工代金が思ったより高かったりする場合もあり、そのままお返しする場合もあります。

見せて頂くだけでも、全然かまいませんので、何かお困りごと相談ごとがありましたら

どうぞ、お持ちくださいませ。

特別に、「相談会」とうたった期間は明日までとなりますが

いつでも、お待ちしております

 

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タンスの肥やしをタンスの宝に!第二弾・続き

2017-06-27 16:07:38 | 着物リメイク
先日書いてる途中で「どうなったかお楽しみに~」なんて
お茶を濁して、失礼しました。

実は私的なお出かけでした・・
東京在住の高校の同級生とたまに集まっているのですが
場所が川崎と遠かったので、早めに仕事を抜けさせていただきました。

いつもタイムスリップして文句なく楽しい集まりです。
帰りは、同じ方向の友人と途中まで帰ってくるのですが
駅で別れるときに
「ンじゃ!ミエちゃん。またッ」って
「・・・・・
焦りました・・・
タイムスリップして、気分は高校生だけど
見れば還暦目の前のオッサンとオバサンです。
周りに聞こえてなければよいけれど・・・


どうでもよい話は、これくらいにして。
真面目に前回の続き。





こちらの附下。
I様から、以前からお話を聞いていた「すごい色の附下」
見せてもらうと確かに、I様の20代の頃、はやっていたな~という明るい紺地。

なんとかならないかしら・・・


う~ん、地色の鮮やかな色は一色かければ抑えられるけれど
もう一つ困ったのは、「白い鶴」です。




こういう柄も当時は流行ったのですね・・
今、見るとかなりインパクトのある鶴です。

何かにリメイクするにも、前回のような童の柄なら帯にしても可愛いけれど
I様と「この鶴じゃね~」と顔を見合わせてしまいました。

最後の手段??それとも苦し紛れ?
「インパクト大の鶴の柄を少し裏に回してコートはどうでしょ?」

・・ということで、やってみることに。


どんな色を今の紺にかければ、ステキなコートになるか
そして、白い鶴は、色がかかるとどんなになるか・・・

これまでいろんなお着物に一色かけて、素敵にした経験はありますが
さすがに今回は、正直なところ「こわい・・・

自分の経験だけでは想像もつきませんので、ここは職人さんに相談、意見を聞きます。
お客様の年齢やコートにしたい事などご希望を伝えたところ
「なかなか、面白いものができると思う」と。

それでも、もしも、イメージと違ったら・・
変なものになったらどうしよう・・・と私には責任もあり不安は残ります。

I様にご相談すると
「面白そうだから、やってみる
そういう風におおらかに考えていただけると、とてもありがたいです。

色をかけたり染めたり、お直し物が、新品のように生き返ると想像し
過大な期待を持ってくださると、とても重く感じます。

もともとタンスの肥やしになってた着物だから・・とI様のように
遊び心を持ってくださる方がいい結果になることが多いように思います。


さて、この附下ですが・・・こうなりました。







渋い茶系の色を一色かけて・・
地色は紫がかった色に抑えられ、白い鶴もパッと目に飛び込んでこなくなりました。



解いて、こうして染めあがった反物を今度は仕立て屋さんと相談です
仕立やさんが、用尺・寸法など考慮したうえで何パターンか柄の出し方を考えてくださり
I様と相談。
スッキリとした柄の、こちらのパターンにしました。
衿の形は、着物衿。丈も長めにしました。



またまた「斉藤さんだぞッ」
裏もおしゃれです。

心配したこちらの附下も、いい感じになりました



今回続けてご紹介した「染替え」と「目引き」

色無地など、柄もなく色を変えたいときには、「染替え」
一旦脱色してまったく色を変えることができます。


「目引き」というのは、今の色柄のまま、その上から一色かける(染める)ことです。
今回の附下や、小紋など
地色や柄が派手になったときやイメージを変えたいとき、シミを隠したいときなどに使います。

先に書きましたように
新しいものを販売するのは、少し表現が違いますが、楽です。
こういうお直し物は、最後仕上がるまでドキドキ・・心配が尽きません。
お受けした以上、いいものができないと・・と思いますし
解いてみたら思わぬことが出てきたり
寸法が思ったように出なかったり・・

考えると、胃が痛くなります

でも、出来上がったお品を見たお客様が喜んでくださると
ホっとし、嬉しさもひとしおです。


先日アップさせて頂いたおばあちゃんの大島とお母様の附下のリメイクをさせて頂いた
Y様から、昨日メールをいただきました。

出来上がった大島と帯をお母様にさっそく見せてくださったところ
お母様も予想以上に喜んで感激してくださったとのこと。
今度はブログを見せますと・・・
さらに「私だけでなく、母までも幸せな気持ちになりました・・」という言葉
なんてありがたい言葉でしょう

お仕事をさせて頂いて、こちらが「ありがとう」のはずなのに
お客様に「ありがとう」と言われるって・・感謝です。
呉服屋って、いい仕事・・捨てたもんじゃないですね

今日は長くなってしまいました
最後までお付き合いありがとうございました。



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タンスの「肥やし」をタンスの「宝」に・・大作戦!!第二弾「染替えと目引き」

2017-06-23 16:02:35 | 着物リメイク
今日は暑くなりましたね・・・

お昼頃、ネットのニュースで海老蔵さんの奥様、麻央さんが亡くなられたと知り
ビックリし、そしてとても残念な・・何とも表現のしようのない気持ちになりました。

最後の最後まで、その生き方や姿勢はとても立派で、尊敬するものでした。

そして、あまり批判めいたことは書きたくないですが・・・、
話題になっているあきれんばかりの女性国会議員の言動。

同じ女性として、この差はなんなのでしょう・・
今日は考えさせられてしまいました。


この話題はさておき・・
前回の着物を生き返らせるお話しの続きです。

今日は、着物の色を変える事、お話ししたいと思います。

お客様のI様のコートを2点紹介します。

まず一枚めは、お若い時の道行コートの色を染め替え、
変わり衿にして着丈を長く仕立なおした例です。



元の道行です。
50代以上の皆様から「そうそう、私も持ってる・・」という声が聞こえてきそうな
朱色の道行。
その頃は、若い娘のコートといえば、こんなのが定番でした(笑)


さすがに、年齢的に着るには気恥ずかしく無理な色、そしてコート丈も膝上でちょっと昔っぽい・・・
染め替えて、できればコート丈を長くしたい・・・と、お客様のご要望です。

これだけ地色が赤いので、上から色をかけるとなると、同じ赤系の渋い色や茶系が考えられますが
ご希望は、逆色のブルーグレーのような色・・

こういう場合、いったん脱色すると、傾向の違う色、希望の色にでも染め替えることができます。



この色が~~




こうなりました~
ステキな地紋も活きました。



お仕立て上がり。





衿は、ちょっとおしゃれに変わり道行衿に・・・。


コート丈を長くしたので裏地も足りなくなりますので、新しく取り換えました。
こんなかわいい羽裏で遊んでみました

おもわず「斉藤さんだぞ!」って、したくなりそう




そして、もう一枚は、こんな鮮やかな地色で、個性的な柄の若い時の附下。







どうにかなりますか?と見せていただいた時には
「う~~ん」と私も考え込んでしまいました。


申し訳ありません、出かける用事があって時間が無くなってしまいましたので
続きは、次回にさせて頂きたいと思います・・・

このお着物が、どうなったか・・・
どうぞお楽しみに




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タンスの「肥やし」をタンスの「宝」に・・大作戦!!

2017-06-21 16:01:43 | 着物リメイク
雨、降らないな~なんて心配してたら
今日はなんてお天気でしょう

台風みたいな雨と風

こんな日は商売あがったりですけれど、
腰を落ち着けて事務仕事や加工の手配の段取りなどを。
頭を切り替えて考えると、
こういう仕事がはかどって、たまにはこんな日があってもいいのかも・・・って


ということで
今日は、先日からブログにアップしたいと思っていたことを書きたいと思います。

当店のような呉服屋は、新しいものを売るだけが仕事ではありません。

お手入れから着付けまで・・・
着物に関することはすべてお任せいただける店であることがモットーです。
新しい反物をお仕立てするより
古いものをお直ししたり、生き返らせることは神経を使いますし
とっても手間もかかりますが、良くなった時は喜びもひとしおです。

そんなお手持ちの着物のリフォームについて
最近、お客様のY様からお預かりしたお着物のご紹介をさせて頂きます。
ぜひ、参考にしてください。





こちらは、Y様のおばあちゃんの大島のアンサンブル(着物と羽織)から
着物一枚にお仕立てなおしました。


おばあちゃんのアンサンブルなので、身丈も羽織丈も短く
更に、昔の反物なので反物自体の巾も狭いものでした。

でも、きっとおばあちゃんが洗い張りをして愛用してされたのでしょう
とっても風合いの良くなった昔の泥大島
ぜひ、よみがえらせたい

Y様は、身長168㎝
着物一枚からお仕立てするには無理でしたが、羽織と着物2枚から一枚なら
なんとかなりそう・・・と
洗い張りをし、胴裏、八掛は新しくして頂いて
お仕立て直しをすることにしました。




信頼のおける仕立やさんに丸投げしてしまえば楽ですが
着物と羽織の生地のそれぞれのパーツを
どの部分をどこに使って、どこで剥げばいいか・・無駄のないように
私なりに設計図を書いて考えてみました。

羽織の袖部分を身頃に足したり、羽織の身頃を袖にしたり
まるでパズルのよう・・・
やってみると、なかなか楽しく勉強になる作業でした。



ですが、
狭い反物の巾だけはどうすることもできず
お背の高いY様の裄丈を出すために
袖に「割り」を入れてもらいました。

写真の矢印の部分、袖の部分なのですが
よーく見てみると縦に剥ぎが入っています。
でも、細かい柄のため、ほとんどわからないでしょ?

身頃も、揚げを取る位置、見えない部分で剥いでいるので
仕立て上がったお着物は全く普通の一枚のステキな大島です。

それも、おばあちゃんの着物で作ったという大きな価値がプラスされた着物です・・。




それから、こちらも仕立て上がったY様の染帯です。

かわいい童の柄の染帯は
もともとはお母様の附下でした。

ステキな柄ですが色焼けもあり、Y様は着物として着るよりも
帯にした方が使えそう・・と考えました。

どの子をお太鼓にしようか・・・一番いい柄をY様と一緒に選ぶのも楽しい工程。
見えないところに剥ぎは入っていますが
たれの部分にも、一人見えるように仕立をお願いしました。




残念ながら、附下のため、どうしても帯の前になる柄は童が横向きになります・・・
でも、これもご愛敬です。

こうして、お母様の大切になさっていたお着物も生き返りました。

おばあちゃんの大島に、この童の染帯を合わせてもいい感じです。


タンスに眠っている着物
ちょっと工夫をして、もう一度生き返らせてあげるって
とってもいい事だと思いませんか?

さて、さて、皆さん
お家のタンスの中、覗いてみたくなったのでは?


もし気になるものがあったら、一度お見せください


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夏きものは、こんなところから!

2017-06-12 15:34:18 | 着物リメイク
夏のおしゃれなきもの展、三日目です

夏は暑くて・・・とおっしゃる方もあるかと思えば
夏の着物がきれいで好きとおっしゃる方も・・・。

絹、麻、綿・・・と、着物は自然素材なので
着れば結構心地よいと思います。


そして、なんとなく着物を着慣れてない方も 夏は浴衣の延長線上で
着物を着やすいかと思うのです。

そこで、こんな着物がおすすめ





こちらは綿麻の近江縮に麻の八寸帯の組み合わせ。

ヒンヤリした着心地のアイスコットンの着物です。
お家でお手入れもできますので、ゆかたの延長で気軽に着て
ぜひ、街にお出かけしてください。






同じ着物に、麻の素材におしゃれな柄の半巾帯。
半巾帯だと、もっと気軽です。
大人っぽく結んで、帯揚と帯〆をして、お出かけOKです。





こちらは、アイスコットンの長襦袢。
綿と麻の混紡で、パステルカラーの肌に優しい長襦袢です。
汗をかきやすい時期に、自分で洗えるので一枚あると春先から便利です。





更に下着も、麻や綿麻の涼しいものもありますので

夏は着物もハードルが低くなる気がします。
涼しい素材でおしゃれに着物、着てみませんか?

いろいろご紹介していますので、覗いてみてください




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着物リメイク 残り裂からオリジナルのバックができました

2016-08-29 12:28:28 | 着物リメイク
夏の終わりを感じるこの時期なのに
台風のおかげで、不安定なお天気が続きますね


今日はまた、着物のリメイクの例を、ご紹介したいと思います。





おしゃれな横長タイプの利休バックです。
地紋のあるお召しのお着物の残り裂でバックができないかしら・・というお客様のご相談に
こちらのバックのお誂えをお勧めしました。


生地がぎりぎりでしたので、足りなかったらマチの部分を別布にして・・と
考えていましたが、足さずにうまくできました





持っていただくシーンが多そうな、品の良いバックになったと思います。


それから、こちらは少し前にブログで、附下と小紋の生地から作りましたと
ご紹介した名古屋帯ですが・・・さらに・・













小紋は一反あり、まだたくさん生地がありましたので
こちらのバックを作りました。





B4サイズの入る便利な形。荷物もたっぷり入って気軽に持っていただけます。


それから、帯を作った後の附下も、残った生地をうまく使って、こんなバックができました。







違和感もなく、表裏、上手に柄が入ったと思いませんか?

同じ形でも、柄によってバックにすると印象が違い、それぞれ面白いですね

使わない生地や、余った生地でこうしておしゃれな自分だけのオリジナルバックも作れます。
必要な生地は120~150㎝くらいです。

どうかな?っていう生地がありましたら、お持ちくださいませ





最後までお読みいただいてありがとうございます
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