京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

今年一年ありがとうございました

2009-12-31 23:41:35 | Weblog
ゆっくり今年一年をしめてご挨拶を…と思いつつ、
慌ただしく今日帰省してしまい、携帯から投稿しています。

今年は20周年ということで、いろんな催しをさせていただいてきました。

反省やら、もっとやりたかったこと、やり残していること、
たくさんです。
でも、今年も無事に一年を過ごせたこと、
お客様をはじめ、お世話になった仕入先のみなさん、職人さんたちのお陰と感謝しております。

来年はまた、21年目、あらたにがんばりたいと思います。

皆様、よいお年を…
ありがとうございました。
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今年も残りわずか・・・

2009-12-28 15:23:34 | ひとりごと
お正月準備で、商店街は混雑してるんだろうな・・・
なんて、言いながら、今日は定休日でお休みさせていただいている店内で
在庫調べや、店内の整理をしています。

もうちょっと頑張らなきゃ!!といいながら、
12月も後半になると静かな店内です。
昔なら呉服屋は、お正月用の新しい足袋や半襟、下着などを求めに
お客様がいらっしゃったのかもしれませんが・・
と、そういう時代も知らないので人事のようです。



年が変わるときには、新しい物を身につける・・
そんな習慣もだんだん薄れてきて、それもさみしいことだと感じます。

風習や文化を大切にしなければと、この仕事をしていると特に思います。
大事なものがだんだん無くなって行くのを、この一年もずいぶん感じましたから。



年末の殺風景なお店の周り、こんなピカピカの赤い実が目に入ります。

何年も前にお客様に頂いた万両(だっけ??)の
こぼれた実を植えておいたら、芽が出ておおきくなり
こんなにいっぱいの赤い実をつけるようになりました。





それから、たいして手入れもしていないのに、
気がついたら「梅子」にもつぼみが・・・





一年がすぎたな・・と、こんなところでも感じます。
無事に過ごせたことに感謝です
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華やかな小紋

2009-12-24 19:19:39 | わきごのみ
今日はクリスマスイブ・・・

なのですが、話題はまったく関係なく
お正月にこんな小紋を着て下さったら華やいでいいな~~なんて。





はっきりとした柄と鮮やかな地色。
こんな着物の若いお嬢さんが歩いてたら、目がとまるでしょうね





こちらも鮮やかな黄色。
色使いがきれいです。




上品な薄いピンクの地色。
桜の袋帯で春!!






ふくら雀ってかわいいですね
若い方に着てほしい柄です。






最後は紬。
明るい色と大きめの格子柄。
とにかくかわいいです


この頃お正月に若いお嬢さんの着物姿を見かけることが少なくなりました。
昔(もうそうなりますね・・・)は、
アンサンブルなどで初詣に出かける若い人を見かけましたが
最近はお正月の着物姿は振袖が多いでしょうか・・・

それはそれで、華やかでいいですし
せっかくのお振袖、着てもらわなきゃと思います。

でも、ご紹介したような小紋や紬姿のお嬢さんたちの姿も見たいです。
こんなお着物を着てくれる人がいないので
派手な小紋も昔のように染めてなくて、探すとなかなかないのです。

お正月前だから・・・
気分も晴れやかに、明るく・・とご紹介してみました

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きもの★でクリスマス ありがとうございました

2009-12-21 22:13:03 | 仕事
昨日、年末恒例の「きもので★クリスマス」を開催しました。






みなさん、それぞれお着物でおしゃれして
おつまみやお料理、飲み物などお持ちいただいて
集合

20年来のお付き合いのお客様から、
今年から着付けを習い始めて、もうお出かけバッチリのお客様まで
年齢も20代前半から60代まで
ここに集まっていただいた共通項は「着物」です

ご主人様もお越し下さって・・・
そうそう、ご主人も巻き込んでしまいましょう~~







おひとりずつ写真を撮って席について頂いた後、カンパ~~イ


あ・・・  残念
皆さんがお持ちくださったお料理を撮ろうと思いつつ・・・
忘れてた・・・






これで、「わき」の今年の催しはすべて終了~
ちょっとホッとしているところです。

今年もあと少し、
年内にやらなければいけないことはいっぱいあるのだけれど・・・






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ピッタリの足袋選び

2009-12-16 11:56:35 | 仕事
先日の催しで「ぴったりの足袋を見つける会」をしました。

メーカーさんから細・標準・ふっくら・ゆったりの4つの型を
21,0~25,0までそれぞれのサイズを用意してもらって
実際にためし履きをして、自分により合う足袋を見つけていただきました。






メーカーから持ってきていただいた足袋の製作工程のビデオは
みたことのないもので、とても興味深いものでした

一足の足袋が出来上がるまでに、何人もの方が関わっての分業です。
縫製も、たとえば、こはぜを縫いつけるミシン、こはぜをとめる糸を縫うミシン
つま先に上手に緩みを取りながら縫い合わせるミシンと
何台ものコンピューター制御されたミシンを使って
その部分を縫う専門の技術者がいらっしゃいます。
その手の動きはまるで、ビデオを早送りしているようね・・
との皆さんの感想でした。

最後には、裏返して丸みの部分をたたいてなじませ
仕上げも、丁寧に手でアイロンを一足づつかけていました。

何でもそうですが、製作現場を見ると、愛着がわき大事にしようと
思いますし、足袋一足のお値段が高いとは感じなくなりますね
また、価格を抑えた品物との違いもよくわかります。






さて、実際に皆様に試していただくと・・・

少し、皺が出る・・
足首がきつくてコハゼをとめてない・・
左右で足が違う

そのためワンサイズ大きめをはいていらっしゃったり
改めてお伺いしてみると、皆さんけっこう我慢していらっしゃる・・


もちろんお誂えをすれば、きれいでピッタリな足袋が
手に入るのですが・・・
誂えするほどでもなく・・というところです。

いつでもお店に来ていただければ、
いったん選んでいただいた お得意様の足に合った足袋は
ご用意しておきたいと思っています。


ネットやデパートなどで このサイズと買ったけれど
合わなくて・・・と
無駄使いをさせてしまっているお得意様もいらっしゃっいました。

「着る」ことに関して 
「着る人」が求められていることや、お困りのことなど
もっときめ細かく便利にさせていただかなくてはと思います。

来年からの課題のひとつです













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念願の・・・

2009-12-13 23:07:33 | ひとりごと
アップセット用のウィッグを購入~~



あまりご覧になることはないと思いますが
美容師さんがアップの練習用に使うロングヘアのお人形さんです。




時々、お客様のアップをする時や
雑誌で素敵なアップスタイルを見た時
「ちょっと練習してみたいな・・・・」
と、最近思うことがよくあって
「練習用のウィッグが欲しいな~」とずっと考えていたのです。


美容師をしていたときに使っていたものは
まさか、使うなどとは夢にも思わず後輩に譲ってきたのですが
こんなことなら残しておけばよかった・・・


・・・で、先日、思いきって買ってきました



さっそく、ちょこっと遊んでみました


お客様にこんなアップ、どうですか?
なんて、アドバイスしたり、イメージを作って差し上げることができれば
いいなと思っています。

もともとアップするのは好きだったので
いいおもちゃができました


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キリがない・・・(笑)

2009-12-10 18:28:51 | わきごのみ
お正月が近づくと特に・・・
こんなきれい目な小物に心が動きます






真ん中の冠組の「鳥の子色」は真っ白でなく、一本持っていると
困った時には、コーディネートが間違いなくまとまる一本。
持ってて損のない色、おべべお勧め色です。






これは、左右色違いでなく、裏と表で色が違うリバーシブル。
結ぶと、結び目に裏の色が出てアクセントになります。
どちらを使っても上品でいい色です。






上の写真のいちばん右の帯〆を
先日の催しでお客様が誂えて下さったお着物と帯が仕上がってきたので
のせてみました。
小倉さんの色目、個性がないようで個性のある独特の抑えたいい色目。

合わせる小物も、雰囲気を壊さないようにピッタリと合わせたくなります。


たとえば
洛風林の帯も個性がありますので、やっぱり帯〆に凝りたくなる・・・
普通の帯〆ではツマラなかったり・・負けてしまったり


帯はいいものを締めろと昔から言いますが
最後の締めの帯〆も同じ。
気を抜いてはいけない・・・


お客様からよ~く聞こえるこんなため息混じりの声
「あ~~、キリがない・・
そう言いながら、なぜか皆さん嬉しそうで・・

だから着物って、たのしいのですよね。
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白くまさんのお着物の出来上がるまで

2009-12-09 22:50:52 | 仕事
先月、白くまさんの七才のお祝い着をご紹介しましたが
そのお誂えの工程をアップさせて頂こうと思います。
ずいぶん日にちが過ぎてしまいましたが・・・


まず最初に「白くまさんの着物」のお話を伺ったのはお譲さんが三歳の
お祝いのころでした。
その時は「ホントに??白くま?」と半信半疑・・


そして、ほんとに今年の夏、7才のお祝い着で実現したのです。
11月の七五三までには時間がなく、大急ぎのお仕事となりました。



さて、どこへお願いしようか・・・

以前、お客様には東京友禅の小倉さんのペンギンの染帯を
お買い求めいただいてました。

小倉さんのタッチなら・・
ヘタをすれば漫画チックになったり、リアルすぎてもかわいくないし
白くまという題材もきっと品よくまとめて下さるだろう・・

・・という訳で、小倉悟さんにお願いすることに。


ですが、さすがに小倉さんも
「白クマ」と言われてもどんな白くまを描けばいいのか困られた様子。

そこで、描いてきてもらったのがこんなイラスト。






こんな感じの白くまさんとお花。
地色は紫、イメージする色も添えてくださいました



裾のぼかしの部分は
「わきさんで作ってもらうのだから雪輪を入れて・・・」と
お客様がおっしゃって下さり




このイラストのおかげで、あっという間に小倉さんのイメージは出来上がったようで
さっそく大まかにデザインを書いてきてくださいました。
さすが・・
当たり前ですが・・






お客様の全体のイメージは「和」の中に白くまさんがさりげなくいる感じ。



すみません、撮り方が悪くて、真っ白で下絵がよく見えません・・






さっそく着てみて、柄の位置の確認。
着た状態で、きれいに見えるようにと、肩あげもしてみて・・





そして、次に色を決めます。
ご注文主のかなちゃん、7才ながらなかなかのもの
しっかりと自分の好きな色がおありです。
地色は好きな紫に。大人っぽいお着物になりそうです

お花のピンクで優しさを添えて
そして、「白くまって、真っ白じゃないの」という観察力抜群のかなちゃんの
言葉に従い、白くまさんは生成。

カワイイかわいいだけの7才のお着物でなく、
白くまでありながら上品、かつ、かわいく。

染上がりが楽しみです






染上がってくるのを待ちながら・・・
ちょうど、「落合スタンプラリー」が開催される時期だったので
どうやって着物は染上がるのか・・・
工房見学にも行ってきました。




いかかでしょう
染上がって、仮絵羽の状態です。

かなちゃんも一目で気に入って「わぁ~~」と目が輝きました

だって、小さい頃から大好きな白くまさんがお着物になったのですもの・・
お母さんが描いてくださったかなちゃんの好きな白くまさんは
プロの手によってこんなになりました。
(何かのテレビ番組のコメントみたいですが・・






八掛には、お花とお名前もさりげなく入れてもらいました。





仮絵羽の状態で、
今度は小物あわせ。
ここでも、好みのはっきりしたかなちゃん、そのセンスを発揮。
帯〆の色や帯揚げの色にもこだわります。

お着物の色目が、大人びた色なので
いわゆる既成の七五三色では合わないのです


帯も、優しい色合いのものを、
長襦袢は表の紫に沿うピンクの大人物を探しました。

結局、帯〆と帯揚はお客様の手持ち、
しごきは問屋さんをさんざん探したのですがなく、
お客様が色目のあうものを探してきてくださいました。
半衿も七五三用の刺繍衿でなく、クマさんの生成に合わせて
真っ白でなく優しいクリーム色にし、
重ね衿は大人物を 私がチクチク七才サイズに縫い直し・・・

髪飾りは、つまみかんざしの石田さんに別注なさって、
色目を抑えたものに。
石田さんが着物のお花に合わせ、ピンクの桜でまとめてくださいました。

お髷の部分の「鹿の子」はやっぱり既成品では色目が合わず
薄手のピンクの帯揚の中にもう一枚紫の帯揚を芯にして微妙な色に。
これまた、チクチクと私作。




こうして、お客様と一緒にこだわりを持って揃えたお祝い着です。

七才のお嬢さんにとっても、きっと思い出に残ることと思います。


自分のお着物が出来上がるまでを
かなちゃんは、一冊のノートにまとめました。





こんな七五三、いいですね・・・・。
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お手紙

2009-12-08 14:53:08 | ひとりごと
さっき、やっと一通のお礼状を出して・・ホッと
やれやれ・・・気になっていたことが片付くと

書くことは、苦痛ではないのですが
目上の方へのお手紙、ついつい億劫になってしまいます。

一番の理由は、字が下手なこと。
数あるコンプレックスの中でも、トップかもしれません。

それから、文章。
キチンとした大人の手紙が書けない・・。

最近では、ブログやメールで文章を書くことになれ
つい、文章に表わしきれない感情を 絵文字や顔文字を便利に使ってしまっています。


目上の方へのお手紙、縦書きが基本、その縦書きが苦手・・。
新しい便せんを買いに行ったら
「きれいな手紙が書ける便箋」なるものが売っていて
つい、買ってきてしまいました~~

「字が・・・」「季節のご挨拶が・・・」なんて
考えていたら、いつまでたっても出せないので
等身大の自分の言葉で、ありのままの気持ちを書いて・・


こんなことがあるたびに、
そして、どこかで署名をしなくてはいけないたびに
あ~、お習字も習いたい・・・と思います。
(小学生のころ、実は習ってたのですが)
字の上手下手って、音痴と一緒で持って生まれたものがあると思う!!なんて・・・


若い時には、そうでも無くても、いい歳になってくると
こういう教養のようなものが気になってきます。

この年になって、改めていろいろ勉強したいな~~と感じます。
そう思う頃には・・、
ちっとも頭に入らなくなるのも実感している今日この頃・・・

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ただいま準備中!!

2009-12-03 14:46:57 | 仕事
5日らの催しに向けて・・
ただいまの店内です

ご覧のとおり、お掃除をして、何もかかっていない状態で
さてさて、日替わりのお買い得品はどれにしようか・・・
と頭を悩ませている最中です(主人が・・ね





そして、今回の「足袋の会」
5日には、私が少々無理を言って足袋のメーカーの営業の方が
来て下さることになりました。

今までも、お店で足袋は取り扱ってはいたのですが
お客様がお困りにならないように・・程度の扱いで
あまり積極的ではありませんでした。

足袋に関しては、足は千差万別、すべてのお客様に対応しきれないからです。


ただ、着付のお客様がお持ちになる足袋が、きつかったり、ブカブカだったり
という様子を見ていて、足袋がなおざりにされてるな・・・ということも
感じていたのも事実です。


今回、いつもは問屋さんや大きな取引先をまわっているメーカーの営業の方に
「実際に足袋をはいていらっしゃるお客様に直接接するのは大切なことだと
思いません??」と、
半ば強引に提案、休日返上して、末端の小売店の催しに来てもらうことに・・・
(年のせいか、私もこんな厚かましいお願いをできるようになりました

たぶん足袋に関する知らないこと、いっぱいあると思いますし
いろんなお話きいてみた~い
・・・と、このあたりはまるで素人感覚、一消費者化している私ですが


できれば、お客様にお誂えまではいかなくとも
なるべく自分にぴったりの足袋を見つけていただけたら・・と思っています。




少し、分かりにくいかと思いますが
上の足袋と比べて、今回ご紹介する下の足袋はコハゼをとめる部分を
カーブさせています。
このため、この足袋の特徴の一つでもあるのですが
足首あたりがよりフィットしますね。


こんなことも、体験していただけたらと思います。
できれば、素足で足袋が履ける格好でお越し下さると

どうぞ、お待ちしております。
 バーゲンの方もお忘れなく・・
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