京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

台風とともに

2009-08-31 22:48:52 | ひとりごと
8月も行ってしまいました

不順な天候、水害や地震となんだかあまり良い印象のない夏だった
気もします。

そして8月の最後には、選挙でした。
政権交代・・

いろいろな要望や思い、不安もあるけれど

私たちにとっては
景気がよくなることが一番かな・・
どうか世の中の雰囲気が良くなりますように・・

明日から9月、
さて、秋に向かって
新しい季節を迎えて
がんばりましょう
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早目のお手入れをするために・・

2009-08-29 14:46:25 | 仕事
昨日の続きです

三日ほど前に、また別のお客様から長襦袢の洗いをお預かりしたのですが
見るからに一度くらいしか手を通してなさそうな感じで・・・
でも、半襟の首に当たる部分だけが茶色く変色してしまっていました。

たぶん、何年か前にお召しになり
その時には そんなに汚れた感じがしていなかったので
そのままおしまいになったのだと思われます。

いつもお客様や着付け教室の生徒さんに申し上げるのですが
「半衿と足袋は、下着と一緒、着たらすぐ洗って下さいね~」って。

すぐならば、汚れは簡単に落ちますから。


お預かりした長襦袢の半衿は、
三河芯にしっかりととじ付けられ、着物の広襟のようにして着られるように
スナップまでつけてありました。
お客様のご指定ではなさそうなので、きっと購入されたお店や仕立屋さんの
考え方や方法なのでしょう。

丁寧なお仕立てではあるのですが、
私に言わせれば、こういう形に半襟がつけてあれば、
はずして自分で洗おうという気にならないと思います。
着物に詳しくない方なら、はずして洗うということすら思いつかないのでは・・

私が考える半衿の付け方は
簡単につけて、簡単に外して洗えることが基本

こちらの長襦袢は洗いが出来たら、新しい半衿をお付けするように頼まれているのですが
私流の取り外せる付け方にさせて頂いこうと思ってます


それから
この時期のお着物、目には見えないのですが「汗」に気をつけてください。
汗の成分は、すぐならば水で処理ができるそうですが
時間がたつと変質して落としにくくなります。
そのまましまって、来年出した時に
「あ~あ」ということがありませんように・・・



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どうか、お早目のお手入れを・・

2009-08-28 11:57:09 | 仕事
   

今朝、一番でお預かりした7歳のお祝い着です。

この秋の七五三でお孫さんに着せたいので・・と
洗い、シミ抜きにお持ちいただきました。
もともと、こちらのお客様が7歳でお召しになり、お嬢さんに着せ、今度はお孫さんに
と、三代にわたってのお着物で
それはそれで、とてもすてきなことです。

ただ・・・
お持ちいただいたお着物を拝見し、
どうして、もっと早くお持ち下さらなかったか・・・と
古典柄のいいお着物なのに、黄変したシミがいっぱい

お聞きしたところ、クリーニング屋さんでみんな断られ、
買った呉服店はやめてしまい・・と
ご遠方からお持ち下さったそうですが。

お嬢様がお召しになられた後、たぶん20年以上はたっていると思いますが
すぐに洗いに出していただいていれば・・・
こんなにひどいシミや汚れにはならなかったと思います。

しまう時には、きれいそうでも、ついたシミや汚れは後から出てきます。
特に七五三のお着物や、留袖、喪服などの礼装はしまいこんでしまうと
そのまま気がついた時には何十年・・で、あわてて・・・
というお客様がとても多いです

そして、七五三や結婚式など着用される日にちがあると、
急ぎで!!とお預かりすることになります。
お洋服のクリーニングと違い、着物の洗い・しみ抜きには重度であればあるほど
時間がかかります。

どうか、早めにお考えくださるようにお願いします
そして、行動に移して下さいね




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変わっていくもの

2009-08-27 16:00:08 | Weblog
先日、お細工物の先生の工房にお伺いしているときのことです。

セールスの電話がかかってきて、先生が出られたのですが
何やら電話を切る前に、電話の相手に先生がお説教

「あなた、そのいい方は変よ」
電話の相手の「○○様のお宅でよろしかったでしょうか?」
のいい方にダメ出し

確かに、最近変な日本語が、当たり前のように使われてて
耳障りな事が多いですよね。
私も、電話やお店の店員さんの言葉に
先生と同様、ん?と引っかかることが多いのですが
さすがに、そこで注意する勇気は・・・
(先生は曲がったことが大嫌いな、チャキチャキの江戸っ子。
電車の中で化粧をしている女の子の前へ行って、みっともないと注意するくらいの方なのです
その話を聞いてスカッとするのですが・・)


マニュアルなのか、誰が言い出した言葉なのか、誰が始めた礼儀作法なのか・・・
このごろ、やりすぎと思える丁寧な、いえ、間違った敬語が多くなり
またそれが当り前で、そういう言い回しをしないと失礼かのような空気が
あります。
「○○様のお宅でよろしかったでしょうか」は
「○○様のお宅でしょうか」でいいのでは?

「お名前様」も私は気持ち悪いのですが・・

「ら抜き」言葉も、最初はとても違和感がありましたが
最近はみんなが使うため、慣れてきてしまいました。
そういう私も、文章では書かないようにしていますが、
会話をしているとうっかりつられて、ふっと「ら抜き」になってしまう時が
あります。


よく言葉は変わっていくものといいます。
確かにね~~昔は古典の教科書だったのでしょうから。


前振りが長かったですが
言葉についてこんなことを考えていて、
着物もそうなのかも・・・と思ったのです。

最近の浴衣や振袖を見ていて・・
私にすれば「ら抜き言葉」のような浴衣や振袖なのです。
「ら抜き」が当り前になっていくように
フリルのついた浴衣や振袖が普通になっていくのだろうか・・

伝統的なもの、正しいものが少数派になり、
多数決で亜流が主流になり そしてスタンダードになっていくのだろうか

たとえ将来、頑固なおばあちゃんといわれても、
私は本来のものを守っていきたい、伝えていきたい
思います。
もしかしたら、先生のように電車の中で「あなた、みっともない!!」って
注意してるかも??










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「わきごのみ」の七五三

2009-08-25 16:38:22 | わきごのみ
今日は、さわやかな秋を感じさせるような一日でした。

そろそろこの時期になると、秋の婚礼や七五三などのご相談もチラホラ。

この夏には相次いで、七五三のお着物についてのご相談をいただきました
お一人は、小紋でお着物をお仕立てすることに・・
もうお一人は、大好きな白クマさんを描いてもらってお誂えを
することになりました。

ただいま進行形で、とってもすてきな七五三になりそうです。
この件についてはまた、ご報告させていただきたいと思いますので
お楽しみに・・・


さて、最近の七五三。
写真館がリードして、ずいぶんイベント化しているような気がします。
衣装・着付け・ヘアメイク・写真・・・なと分からないことがいっぺんに。
確かに、若いお母さん達には楽だと思います。


子供の頃の着物を着た経験や思い出は、きっとお子様の中に残ります。
楽に済ませるのもいいですが、それぞれのお家で、オリジナルのお祝いをするのもいいと思います。

よくご相談を受けるのが
お母様やお父様のお召しになったお着物をきれいにして着せたいからという
しみ抜きなどのお手入れです。
昔のものは、いいものも多く、ぜひお手入れしてお使いください。
どうかな?と思ったら どうぞご相談くださいませ




そして、新しく作るのならば・・・と、
ずいぶん前から当店でお勧めしている「わきごのみ」
こんな小紋で作るお祝い着です。




お子様用に染められた小紋。
柄も小柄で明るい黄色です。



下の二点は、大人用の普通の小紋で
お子様用に仕立てても可愛いかなという色柄です・・・
帯も、大人物ですのでずっと使えます。








大きくなっても着られるように、大人サイズに断っておいて
縫い直せるようにしておけば、八掛けを選びなおし
10代、柄によっては20代まで着られます。


また、もっと派手になったら帯にしたり、羽織やコートという手もあります。
もちろんものによっては、色をかけることだってできます



それに、小紋で作っておけば、七五三の時だけでなく
お正月とかひな祭り、おめかししてホテルのお食事だっていいかもしれません。
仰々しくなく、半巾帯などで楽に着せてあげてもいいと思います。

そうやって、自分のために作ってもらった着物を
何度も大切に着てほしいなと思うのです

既成ではない着物を作るということは
着物に慣れない方には 結構エネルギーを使うかもしれません

でも、帯や小物を選んだりするのもまた、とっても楽しいことですよ。
そうして、準備した七五三はきっと親子ともども心に残ります

半襟は?帯揚は?
髪飾りはどうしよう?
ひとつひとつ、お子様に似合うものをイメージするものを探す・・
私たち、呉服屋はそんなお手伝いを喜んでさせていただきます。
分からないこと、ありましたらどうぞ、お声をかけて下さい。





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2009 ビアパーティー

2009-08-24 16:15:58 | 仕事

22日、土曜日。
3度目?になる「きものであそぼ ビアパーティー」をおこないました。

涼しい夏でしたが、蒸し暑い日になり、ビールを飲むにはうってつけ。





今年は、皆さんちょうどお出かけの方が多く、
また急にご都合の悪くなった方などもあり、少ない人数でしたが
楽しくおしゃべりして、夏の締めくくり??をしました。





これも恒例となりました「一品持ち寄り
それぞれお持ちくださったお料理を頂きながら
作り方をお聞きしたりするだけでも盛り上がります。

人数が少ないので10リットルの生ビールが飲みきれるだろうか・・
と心配しましたが、ご協力ありがとうございました。
立派に飲みきりましたね

それから、マイビアグラスもお持ちいただくようにして
片付けがとっ~ても楽で助かります。
そそっかしい私にとって、グラスを洗うのって、とても疲れるのです・・・

そして、回を重ねて準備するのも早くなりました


着物をきて、気楽に集まれる機会を・・と
始めた冬のクリスマスパーティーと夏のビアパーティー。

着付けを習い始めた皆さんの着物デビューの場になったり
せっかく作っていただいた浴衣や、お着物を
着るチャンスを逃した場合や、お出かけ前の予行演習になれば・・

構えないで、気楽に着物を着て、食べて飲んでおしゃべり
着物がご縁で、みなさんに集まって頂くのも楽しいし


ホップ、ステップ・ジャンプ
本当は、このビアパーティーやクリスマスパーティーから
もう少し発展していくといいなと思っているのですが・・。
ずいぶん、ホップ、ホップ、ホップ・・が続いていて
何か、着物を着て楽しいこと、
アイデアありましたら、お知らせください

ご参加くださいました皆様、ありがとうございました。

ご都合がつかず、残念ですとおっしゃってくださった皆様、
懲りずに、また今度、ぜひ、ご参加くださいませ

では・・また、今度は年末クリスマスでしょうか・・・



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お疲れ様でした~~~

2009-08-22 23:44:51 | ひとりごと
今年のビアパーティーも さきほど無事終了

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました
そして、お疲れ様でした

写真と詳しくは、また後日に・・・

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朝からグッタリ…

2009-08-21 14:15:53 | どうでもいい話・・・

昨日、3泊4日のクラブの合宿から息子が帰ってきました。

バックいっぱいの洗濯物の山とともに・・・

予想通りの汗と泥。
朝から格闘です

汚れの少ないものは、息をとめて(笑)さっと洗濯機の中へ。

泥汚れのソックス、フットボールパンツ・・・
とにかく洗剤液につけて、小さな洗濯板と、運動靴を洗うブラシでゴシゴシ。
洗面所で中腰での作業は、腰痛持ちにはこたえます・・

たまらず、途中で休憩。
くらくらきそう・・・

洗剤を倍くらい入れ、漂白剤も投入
水流最大限、つけ置き洗いに設定~~
で、あとは洗濯機にお願い・・
買い換えたばかりの洗濯機、大活躍です、泥で故障しなきゃいいけれど・・

なんか、朝から一仕事したような疲れです
まあ、こんなこともあと一年くらいだから、ある意味楽しまなくては・・ね


ところで
ここからは、どうでもよくない話です。

明日はいよいよビアパーティー。
皆さんこの週末はお出かけになる方が多くて、
参加して下さる皆さんだけでは
注文した10リットルの生ビールが残りそうです・・・

当日の飛び入り参加歓迎ですので、時間がある方は
ビール飲みに来て下さいね。

それから、自家製の梅酒
漬けてから3か月ほどになりますので、明日は試飲してみようと
思ってま~す
同じ時期にコーヒー豆を焼酎で漬けてみたコーヒーリキュールも
牛乳で割って、カルーアミルク風にしようかと・・。
どうぞ、お味見してみてください


では、明日は朝から、お店は準備に入り
夕方には、ビアホールと化します

皆様、お待ちしております

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着物の行く先

2009-08-20 23:01:31 | ひとりごと
先日、美容室向けの七五三と成人式の髪飾りのカタログを
問屋さんでもらってきました。








中を見て「・・・・・・
これが、今はやりなのか・・・と

美容師さんが、これが今年のトレンドと
お客様にお勧めするのか・・・・と


特に私がカンベン・・・と思うページの写真ではあるのですが
私には成人式のお嬢さんというより
こういういい方はいけないかもしれないけれど
キャバ嬢に見える・・・

盛ったヘアスタイル・・
何もこれで着物を着なくても・・・
衿元のフリルなど、過剰にデコラティブな飾り・・
振袖はこういうのがおしゃれです・・という方向に
お願いだから持っていかないで

こういうのは、お洋服でいいではありませんか
着物には着物の美しさがあるのに

その良さをもっと伝えていきたいと思っているのに


七五三も同じ。
今朝の新聞折り込みの 写真館のチラシも同じ傾向。

最近、浴衣の着方もそんな感じ・・



先日、片付けをしていて本棚にあった志村ふくみさんの本を
ついパラパラと見直してみたら
こんなことを書いていらっしゃるページが目に留まりました。


日本人はなぜ着物を捨ててしまったのか。衣食住のうち、まっ先に惜しげもなく
捨ててしまったのが着物である。
(中略)
新しい着物とか、ヘンに簡略化したり、洋服に近づけるより、
成るがままに落ちるところまで落ちるがいいと思っている。


文章のホンの一部だけをご紹介するのは、よくないと思いますが
ここの部分が、とてもとても心に響きました。

落ちるところまで落ちる・・。
どこまで落ちるのを見てればいいのだろう・・
私があがいてもどうしようもないのでしょうが・・・

ふぅ~~~







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後半戦突入

2009-08-17 22:20:12 | わきごのみ
お盆休みが終わると、一年の半分が終わったような気になり
あと半分頑張らなきゃと思います
正しくは全然半分ではなくあっという間にお正月なのですが・・・

いつも帰省した帰りの車の中では、
お休みが明けた後の催しのことや、お店の方向性などを
幹部(二人だけですが・・)会議で激論をしながら?
気持ちを徐々に仕事モードに切り替えます。

ところが、今年は思ってもいない展開で
わけのわからないうちに帰ってきたので
車内の「幹部会議」ができずじまい??・・・

それならばと、昨日あたりからディスプレイを変えたりしながら
仕事モードに



お盆が明けると、とたんに「秋」が近づきます。
まずは、まだ残暑の続く今月末から秋までにお勧めのもの


大人浴衣の延長で
こんな木綿の着物がお勧めです。

きちんとした場所には無理ですが
気取らずに気軽に着物を楽しめます




半巾帯でもかわいいし、
八寸帯で 少し「キチンと感」を出してもいいし・・






木綿なら、お家でも洗えますし
お値段もリーズナブル

上の木綿は松煙染の片貝木綿と無地の八寸帯。

片貝木綿は着やすいので、私も普段愛用していて
何度も洗うので、色が褪めてきましたが、
それはそれで またいい色になってお気に入りです。




こちらは片貝木綿の帯です。
半巾帯も、浴衣の延長で、結び方をアレンジして楽しめます。

難しく考えないで、カジュアルなお洋服のつもりで
楽しんでいただきたいと思います。





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