京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

オリンピック

2021-08-10 12:47:56 | ひとりごと

オリンピック、終わりましたね。

毎日増え続ける感染者数の発表に、出かけるのも怖いし・・と

かなりテレビ観戦しておりました

いろいろな意見が飛び交っていますが、私の、呉服屋目線での感想を少し・・・。

 

おもえば延期になる前からとても気になっていたことがありました

それは、なんといってもメダル授与の時のアシスタントの装い。

ラグビーのW杯の時は、至る場面で「和」が感じられて、もちろんアシスタントの

お嬢さん達は振袖でした

さて、真夏のオリンピック、アシスタントの衣装は何だろう・・・

ちょっと無理だよね・・と思いつつ、絽の振袖だったらどんなに素敵だろう・・・

涼やかで上品でため息出そうだな~~と夢見ていました

それがだめなら、藍と白の浴衣せっかくだから市松柄をセンス良くデザインして。

な~んて・・・

私だけでなくきっと着物の好きな皆さんはそんなこと願っていらっしゃったのでは?

 

そして、コロナ。

きっと質素にしなくてはいけないのだから、とは思ってましたが。

今回のメダル授与式のアシスタントの衣装をみて「あ、そうなんだ」っていう感じでした。

これからの日本の感覚ってこういうことになるのかな・・。

確かに着物じゃ着付けしてもらう手間もかかるしね。・・・と。

どういうコンセプトなのか調べてみたらリサイクル糸で作られているそうで

最近の地球環境の問題も考えてのことなのですね。

 

でもね!ここから呉服屋目線(笑)

再生とか考えたら、いつも言ってるように着物って最たるもの。

解いてまた反物に戻るんですけど。

あの衣装、リサイクルした糸や布を使っているかもしれないけれど

使った後はどうなるのでしょう??素朴な疑問

捨てるの?誰かがもらうの??

もしも、浴衣であれば、オリンピックで着用した後解いて一反の反物に戻して

それを使って、例えば、のれんだったり日傘だったりエコバックや財布などの小物・・

いっぱい作って販売すれば、記念でほしい人いるんじゃない?

多少元だって取れそうだし、コロナであえいでいる和装業界、職人さん

頑張る場所ができるんじゃない?

と、素人考えに近いかもしれませんが・・・私の考え

 

 

開会式や閉会式も、もう少し日本らしさ欲しいな・・・。

太鼓や歌舞伎や着物や・・・それはもう古臭くて、もっと今や未来を見据えた日本を

アピールしなくてはいけないのかもしれないけど

 

開会式閉会式もいろいろ意見が飛び交っていますが

復興五輪、そしてこのコロナ禍の中で世界中のコロナで亡くなった方にの鎮魂や

疫病退散の思いを込めた物が目立っても良かったかなと思いました。

歌舞伎に私は詳しくありませんが、例えば海老蔵さんの「暫」

悪人をやっつけるヒーローなのに、なんだか何の説明もなくもったいなかったし

盆踊りもそもそもはお盆の供養する行事・・・

そんな意味が世界の人たちに伝わったのでしょうか?

こういう伝統、もっとアピールしてもいいんじゃないかなと。

祇園祭だって「疫病退散」を祈願するもの・・・

私は、閉会式を見ていて思いました。

「いっそのこと祇園祭の鉾を巡行させたら?」

すっごいインパクトよねな~んて。

 

最後に、小池都知事がやっぱり着物を着てくださっていたのと

伊調馨さんがメダルのプレゼンターで振袖を着ていてくださったのをみて

なんだかホッとした気持ちになり、やっぱりいいわ~~って思いました。

 

それから、ついでですが、今朝たまたま見た甲子園の開会式。

山崎育三郎さんの「栄冠は君に輝く」を聞いて感動しました。

そして衣装はまるで高校生のような白のシャツに黒のパンツ。

なんて清々しくて美しい事

シンプルなものっていいですね。ごちゃごちゃごまかしてなくて。

コロナ禍のオリンピック、このくらいシンプルでよかったんじゃない?

突き詰めていくとシンプルなものは美しいけれど

そこにたどり着くのって難しい。

本物は洗練されているなと思います、日本ってそう言うもの大事にしたいなと。

選手の皆さんに元気をもらったのはもちろんですが

私がオリンピックで考えた事でした

(私の個人的な感想ですので・・・)

 

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日本の文化は・・・

2020-07-03 14:55:05 | ひとりごと

今日も梅雨空ですが、その合間を見計らって、職人さんが

お願いしていた浴衣の水通しをして届けてくださいました。

少し話をしたのですが、

全然ひまです…とのこと。今は我慢するしかない・・と。

この業界、ほとんどこんな感じではないかと思います。

着物を着る場がないから、新しいものを購入しようという気にならない、

着なければお着物も汚れないのでお手入れも必要ない・・

という悪循環。

仕立屋さん、洗い張りや丸洗いをお願いしている職人さん・・他にも

一枚の着物にかかわってくださる職人さんはたくさんいらっしゃいます。

それにもっと言えば新しいものを作っている方々・・・

今日の職人さんも私達より年齢は上ですが、お仕事をお願いしている職人さんたちの

多くが高齢です。

このコロナを機に、辞めるといわれないかとドキドキです。

もしも、自粛期間中に片付けなどなさって、お手入れ、お仕立て直しをするお着物でもあれば

お出しいただければ、職人さんも、もちろん当店もお仕事させていただけるので

とてもありがたいです。

 

私たちの業界ではこんな感じですが

お茶の世界も、お茶会もできず、お稽古もお休みというお話が多いようです。

人が集まってはいけないといわれると、お稽古事には厳しいですね・・・

お茶の先生と

「お茶のお稽古もリモートの時代になるのでしょうか?」と、冗談半分でお話ししていたのですが

そういうものではないような・・・

お茶もお相手があってこそ・・と思います。

 

考えてみたら、人とのかかわりがあるからこその社会ですし

礼儀作法やお茶なども発展してきたのに

人と交われないという事はなんてつまらないのだろうと思います。

 

着物やお茶・お花・伝統芸能などなど、

コロナで、日本の文化や伝統が廃れない事、心から願います。

 

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断捨離の夏。30年間の思いはぶれてない

2018-08-16 11:55:16 | ひとりごと
お盆休みもそろそろ終わりですね。

店も本日までお休みをいただいておりますが
今年は、ひたすら片付けの毎日でした。

なんとか今月中にすっきりしたい・・・

数か月前から、たまりにたまっていたものを少しづつ整理しかけたのですが
雑誌や本も、その一つ。

昔のことが知りたくて、あえて古い本も残していたのですが
今回ばかりは整理することに。





きもの雑誌のほか、以前に掲載していただいたことのあるこんな業界紙も。

捨てる前に、ちらちらと読み返してみると、みんな頑張っていて懐かしい。
でも、なくなっている問屋さんや小売店の名前もあります


そんな中、今、読み返してみても、やっぱりちょっとついていけないな・・って思う記事

売るための指南?
お客様への勧誘電話のかけ方
売り上げ目標はこうして立てる
目標達成のためには・・
数字・・・。




こういうのは、スタッフを抱えたような大きな店やチェーン店の話、
当店のような店には、ムリムリ
それにこういうやり方、いくら売り上げが上がってもしたくないな~
当時もそう感じてましたが、今読んでも、同じ

こういう商売はできないし、したくないな~

「そんなこと言ってるから、売上上がらないんだよ
そんな声も聞こえてきそうですが

ど素人から、商売の世界に入ってからの私の思いはずっと同じ。
自分で嫌だと感じる事は、お客様にはしたくない。

だからしつこい販売や、勧誘の電話もしたことないし
お客様が本当に必要なものや、欲しいと思ってくださるものをお勧めしてきたつもり。

経営コンサルタントのような方から言わせれば
甘いといわれるかもしれないけれど


30年前、20年前、10年前
世の中もお客様も着物に対する価値観もが変わってきて
それを感じるたびに、落ち込んだり、悩んだり。

10年先、世の中で着物はどうなっているんだろう・・
そんな不安もありますが
たぶんこの先も、当店のお客様と着物に対する基本の考え方はぶれないと思います。

自分たちのしたくない事はできないと思いますし
売りたくないものは売れない

時代に合わせて、少しづつ変化していくことも大切と考えていますけれど
「芯」は変えられないな・・・

店の片づけしながら、こんな事かんがえてました



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貸衣装について・・・思うこと。

2018-03-28 14:46:11 | ひとりごと
急に暖かいを通り越して、暑いくらいですね。
冷たいお茶が欲しくなります

3月は、入卒もあって着付けをさせて頂くお客様が多く
レンタルを利用されるお客様が増えたようにも思います。

そのレンタルですが、最近は、私の考えられない”進化”をしていて
長年着物の仕事に携わっていると、ついていけない・・状態です。

たとえば・・・
先日のお客様がお持ちになったレンタルの訪問着一式。
一緒に荷物の確認をしていて・・・「目が点」




セットに入っていた帯枕がこちら。
一見、普通の枕に見えますが、発泡スチロールの円筒を半分にカットしたようなものに
布のカバーをかけていました。

『・・・、まぁ、別にこれでも構わないといえば構わないけどね・・・





足袋がこちら。
私はこれは足袋とは認めません。これは足袋カバーですッ
それも、縫製もすごく雑で・・。


なんだかショックでした。

帯枕は帯を結んでしまえばわかりませんが、
観光地のレンタル着物や七五三の子供用じゃあるまいし
それなりの年齢の卒園式に出席されるお母様が、この足袋では・・・
あまりにカッコ悪い。

足の形がそのまま出てしまいますし、これではくるぶしが隠れません。
さらに、草履がツルツル滑ってしまうと思います。

こちらのお客様は、説明すれば分かっていただけそうなお客様でしたので
私の思ったことを、ハッキリと言い
当日は、ご自宅に足袋があればお持ちくださるようにしました。

帰ってからご自宅で、話したら「母からもそういわれました~」って。
よかったです

今回の件以外にも
以前とはレンタルの様子が変わってきたことを感じます。

七五三や、卒業式などの袴はポリエステルがほとんどですが
同じポリエステルでも以前と比べると、全体的に品質が落ちているように思います。

それと同時に、セット一式になっている紐や小物類も
今回の帯枕のように、私が触ったことのないようなものが多く、変に感心したりします。


最近はネットでレンタルを申し込まれる方も多く
私も調べてみたところ、驚くほど安い価格で借りられるようで
レンタル業者さんも価格の競争になっているのではないかと思います。

価格を抑えようとすれば、使い捨てのプレゼントの足袋も
こうなってしまうのも、頷けます。


足袋も近い将来、楽だし、別にこれでもいいんじゃないのってなってしまうのか・・・

こういうものがセットされて送られてきて、
こはぜのついた木綿の足袋を知らない人ばかりになったら・・

怖い。
そして情けないな・・って私は思います。

まだ、今回のように保育園のアットホームな卒園式ならば
100歩譲れるかもしれない

でも、これで良いと思って
たとえば一流ホテルで行われる結婚式などに、この足袋で出席したら
恥をかかれるのは、ご本人ではないかと思います。

ネットで簡単に注文できるレンタルは便利かもしれませんが
着物の知識がないと、少し心配・・・って思います。


こうしてブログ書く事、少し迷いました。
レンタル批判ともとられかねませんし、どんなもの借りても勝手でしょ!
って言われるかもしれませんが
小うるさく発信することも、私の役目かなと思います。

読まれてご気分を悪くなさる方がいらっしゃいましたら、どうかお許しください。


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相撲と通じるところ、私の勝手な解釈で・・。

2018-02-10 14:57:31 | ひとりごと
いよいよ冬季オリンピックも始まりました
選手の皆さんは、自分の力を出し切れるといいなと心から思い応援していますが
政治も絡んでしまうようで・・何かと複雑なものですね。

複雑といえば、昨年末から相撲もいろいろと話題になり
ほとんど関取の名前も知らない私も興味を持つことになりました。

相撲の話題が続いていた頃
着物の業界でもまた、振袖の業者の問題があり
考えても結論など出ないのですが、私もずっと複雑な思いを抱えていました。

そうした中で、先日、貴乃花親方のブログが紹介され
その中の一部に、気になった部分があり
私は勝手な解釈で着物と結び付けて考えてしまいました。

親方の言葉を一部引用させていただきます。

「私達は、若い世代へ、次世代へ相撲を残していかなければなりません。
 改革するのではないのです。
親が子に継ぐ、その子はまた自分の子に継がすわけですから
(中略)
相撲は、競技であると同時に日本の文化でもあります。
つまり我々は文化の守り人であるということも忘れてはなりません」


この言葉を聞いた時、私の頭の中で即座に言葉が入れ替わりました

「私たちは、若い世代へ、次世代へ着物を残していかなければなりません」

「着物は、ファッションであると同時に日本の文化でもあります」

そうそう、私たちは文化の守り人でいなければ・・・。


私は着物は、基本的に「着る物」として楽しくおしゃれに着たいと考えています。

でも、ただおしゃれ自由に着る物でなく、やはり着物は日本の文化だと思うのです。

着物も時代に合わせ、着方も考え方もセンスも、いろんなことが
これまでも変わってきましたし、今後も変わっていく事でしょう。

中には受け入れ難いこともありますが、それも仕方ないことかもしれません。

いつも考えることですが
だからと言って、着物の決まり事などがめちゃくちゃどうでもよいものになるのはいけないと思っています。
最低のラインは守りつつ、その時々で臨機応変に・・・と思います。


成人式のあり方や、振袖のこと、
お祝い事・儀式がイベント化していく様
着物に対する価値観・・・
いつも、考え悩み続けながら仕事しています・・・

改革ではない・・・
コアな部分、大切な部分は遺し、柔軟に時代に合わせていけたらいいな・・。
私達呉服店は、着物の守り人にならなくては・・・。

貴乃花親方の言葉を聞き、着物を残していくため、こんな風に考えました。



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「こはぜや」さん!!

2017-12-27 16:00:03 | ひとりごと
催しも終わり、今週は納品や来年の着付けの段取りなど
今年の〆に入っている店内です。

さて、「こはぜや」というタイトル
先日終わった「陸王」というドラマを見ていらっしゃった方には
「こはぜや」は通じるかもしれませんが、ご存じなければ何のことやらですね

今年、我が家で、はまっていたドラマ。
一つは「女城主直虎」
見ようと思ったきっかけは、彦根藩主井伊家の祖先につながると聞いたから。
つまり郷土愛?
気軽に見かけたのですが、珍しく一年間かかさず最後までみた大河ドラマでした。

そして、もう一つが「陸王」
陸王というタイトルだけでは、ピンとこなかったのですが
行田の足袋屋さんの話としり、これは見なければ・・・と


「こはぜや」という会社の名前。
たぶんこのブログを読んでくださっている皆さんなら「こはぜ」をご存じだと思いますが
足袋についている留め金具のことです。




こはぜの部分。
(こちらの足袋、当店で取り扱っている行田の足袋やさんのものです。)

最近は、草履や下駄を靴とおっしゃるお客様もあり、愕然とするような時代です。

ずいぶん前にも書いたのですが幼稚園のプリントに
足袋のことを書くとき、「こはぜ」のことを確か「ホック」と表現していて
ショックを受けたことがありました。

確かに・・若いお母さんたちに「こはぜ」は通じないかもしれません。
先生が分かりやすく「ホック」になさったのでしょう。

ですから、このドラマが始まったとき、
足袋にスポットライトが当たるといいな・・
「こはぜ」という言葉をせめて世の中の皆さんが知ってくれますように・・・
って、思いました。(呉服屋的発想です)

ドラマの中では、「こはぜや」の名前の由来を説明する場面があったかどうか
覚えていませんが、「こはぜ」が、この機会に認知され耳に残れば嬉しいことです。

今「こはぜ」を辞書で引いてみたら「鞐」「小鉤」と漢字では書くとありました。
(パソコンではすぐに出てこなかった・・・
以前、当店で扱っている足袋屋さん、同じ行田の会社ですが
その営業マンから「こはぜ」ってどんな字を書くか知ってますか?と言って
教えてもらったのは「甲馳」という字でした。

(確か馬に乗るときにの武具からきたと聞いた気がします。
これは、私のあやふやな記憶なのでもしかしたら違っているかもしれません、
ちゃんと調べてないのでごめんなさい

その行田の足袋やさんの営業の方から、以前、足袋について少し教えてもらいました。
ドラマでも、足袋の縫製の技術が素晴らしいことが言われてましたが
一足の足袋を作るには、工程がいっぱいあります。
縫う箇所によってミシンも種類が違うのです。
つま先のふくらみを出すためのタックをとるところなど見事です。
こはぜをつけるためのミシン、補強する部分を縫う細やかさ
縫製した足袋をひっくり返して、なじませる技術・・などなど。
一度ご自分の足袋、じっくりとご覧になってみてください

足袋もピンキリで、貸衣装についてくるような足袋は価格もお安いですが
実際、足袋一足、結構お値段しますよね。
消耗品だし・・。って、私も思います。

でも、いい足袋は・・・、やっぱりあんなに人の手がかかっていると思うと納得です。

着物が着てもらえないと、足袋も売れません。
私達、頑張らないとね・・・って
いつも頑張っている足袋の営業の方と話すと、そう思うのです。

今回のドラマで、行田の街は盛り上がっているといいますが
「足袋」にも関心を持ってもらえたら・・・光が当たれば・・・
心からそう思います。

ドラマの「陸王」は、日曜の夜、元気をもらって
月曜日に会社に行けるという感想も多かったようです

私個人的には、心が弱いせいか、悲しい結末のドラマは一緒に落ち込むので苦手
ハッピーエンドが好き、頑張る人が最後に幸せになる話が好き
だから「こはぜや」さんのあきらめない姿勢、それぞれのまっすぐな思いは
ベタではあったかもしれませんが、私も頑張ろうと元気をもらいました。


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一生に一度のことだから・・・

2017-10-04 16:13:13 | ひとりごと
今日はぐっと涼しくなりました。
そして、今日は中秋の名月だそうですが、空を見るとあいにく雲がいっぱいで、
今晩のきれいなお月さまは見られないのかな・・


さて、秋めいてきますと
そろそろ七五三のご相談や成人式のお話などをお伺いすることが多くなってきました。

先月は着物周りの会と合わせて、成人式の振袖のコーディネートもたくさんさせて頂きました。

お客様と一緒に着物選びや、小物のコーディネートをしていると
ご家庭によっていろいろなお考えがあることも感じますし、
私たちはなるべく、お客様のご意向に沿って、そのお客様にとってのベストな方法で
お祝いのお手伝いをさせて頂きたいと常々考えています。


最近は、冠婚葬祭や、七五三や成人式などはもちろんのこと
生きていく事、生活する事、いろんな事に対して
以前とはさらに世の中の価値観が違ってきているのを感じます。

着物に関して言えば、私達呉服店がついていけないほど
レンタル関係や振袖販売の方法は、随分時代とともに変わっていて
お客様の価値観、選択肢も様々です。

節目のお祝い事は、文字通り「一生に一度」のことです。
もしかしたら・・・
結婚式は、もう一度あるかもしれませんが
3歳のお祝いも、5歳のお祝いも、7歳も、20歳も・・一生に一度きり。

この「一生に一度」をどうとらえるか・・

一生に一度のことだから、できる範囲でちゃんとしてあげたい
一生に一度だけなんだから、なるべく無駄な事は省きたい

お客様と接していて、両方のこんなご意見を伺います。


どちらも頷ける考え。
そして考え方はいろいろでいいと思っています。

呉服屋の立場から言えば、そして私個人の気持ちを言うならば
一生に一度のことだから、無理のない範囲で
キチンとしたお祝いやお支度していただけたらいいなと思いますが・・


一生に一度のことだから・・・

事と場合によるかもしれませんが
皆さんはどちらでしょう?



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浴衣・・・複雑・・・

2017-08-07 10:00:25 | ひとりごと
7月末、8月上旬の週末は花火大会など夏のイベントで
浴衣でお出かけされた方も多かったと思います。

当店でも土曜日は恒例の板橋の花火大会とあって
例年通り、浴衣の着付けをさせて頂きました。

毎年、浴衣姿の写真をアップしているのですが
今年は、私の気持ちの中でテンション上がらず・・・・
写真も撮らせていただきませんでした。

私がこんなことではいけないのですが・・・。

もうずいぶん前から、浴衣は私たちの考えてる物とは別物になってしまったと
考えていますが、年々その感覚が大きくなっていきます。

日々のお店で接客するときや、浴衣の着付けをさせて頂きながらさりげなく
本来の浴衣の良さを伝えたい、分かってもらいたいと
説明したり、お話ししたり、努力してきましたが
今年はもうなんだか、あきらめた感・・・。

世の中の多くの皆さんの「ユカタ」はあまりにも
私たちの考えている「浴衣」と遠く離れてしまいました。

これまでは、たとえ買っていただけなくても浴衣とはこういうもの、と
伝えようとして抵抗してきましたが
切り離して考えてしまった方がいい気がしてきました。


仕立て上がっている物と思っていらっしゃる方がほとんどなので、浴衣の反物を見てびっくりされる時代です。

先日は
浴衣の寸法直しをしてもらえますかという若いお客さまからの問い合わせがありました。
深く聞かずとも安いプレタの浴衣と想像できたので
時間もかかりますし、お直し代の方が高くなるかもしれません
お役に立てなくて申し訳ありません
と伝えました。

近くに少し知識のある人がいたら、
こんな時どうしたらいいのか聞くこともできたでしょうし
着られないようなものを買うこともなかったでしょう。
店で買ったとしたら、店員さんのアドバイスがなければいけないですし
たぶんスーパーや量販店などか、ネットで購入されたのではないかと想像します。

着付の時に、浴衣と帯のみお持ちになって、紐は?と聞くと
いるんですか?と言われ、あぜんとしたこともありました。

こんな日々・・
時々浴衣の時期で忙しいでしょう?なんて声をかけてくださる方もありますが
苦笑いです。

こんな思いを抱えて
ブログも元気な記事が書けなくて
また愚痴を聞かせてしまうことになってしまいましたが。

そんな中、私も考え方を変えながら努力はし続けているつもり
着付けをさせて頂くとき
自分で着てみたいとか、着てみたけれど上手にできなかったという
少しでも関心のある方には
ポイントやコツをお話ししながら着付けるようにしています。
どうせ着るなら、きれいにおしゃれに着てほしい


浴衣のみの話ではなく着物全般に同じことが言えます。

今の世の中の流れでは、すべての方にわかってもらおうなんてそもそも無理な事。
ちゃんと着物に向き合ってもらえる方は少なくなりました。

店や私の思いや考えに共感してくださる皆さんに向けて・・・
頑張って発信していこうと思います。

今日は、楽しい話でなくてごめんなさい

店では、今月いっぱいセールしています
暑いですが、ぜひ、おでかけください。


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結婚式の装いのマナー 続き

2017-05-29 21:19:16 | ひとりごと
書きかけたら止まらず・・・次々に疑問や言いたい事が渦巻いてきてしまいました。

昨日のMちゃんの一件を
今の若い人たちの中での結婚式のマナーというのはこれが普通なのかと思い
Mちゃんと保育園で一緒に過ごした 我が家の娘に話してみました。

すると、あっけなく娘は
「それって、白いドレスはかぶったらいけないっていうドレスの話じゃないの?」
「花嫁さんがどんな衣装を着るかなんて、私は考えたこともないよ・・」
と。

さすがに、良くも悪くも、我が道を行く、人のことをあまり気にしないタイプの娘。
でも、思わず「・・だよね~~
娘が私と同じ考えであることと
その「マナー」が世の中に蔓延してはいないらしいことに少し安心もしました。

そして娘は続けて
「それって、人間関係の問題だよね」とも。

確かに・・
披露宴に呼ぶ友達、出席する友達・・という間柄であれば
「うッ、A子ったら、私と同じ色の着物着てる・・」なんて思う花嫁さんはいないでしょうし
「花嫁より、目立ってやる~」なんていやがらせす友達もいないでしょ

最近の世の中、必要以上に気を回したり気遣いする傾向があるように、感じます。
言葉一つとっても、例えば電話をかけるときの
「〇〇さんのお宅でよろしかったでしょうか?」という言い方や
丁寧すぎる変な敬語や言い回し・・
ちょっと私は違和感を感じる時があります。

花嫁さんが主役だから・・自分はそれより目立っちゃいけないとへりくだりすぎでは?
友人として招かれたのなら、場の空気を読みながらも、精いっぱいのおしゃれをして
お祝いの気持を持って楽しく出席すればいいのでは?

以前、店でこの話をお客様としていたことがあります。
「花嫁さんより目立っちゃいけないって・・・?
じゃあ、美人は披露宴いけないってこと?
というお客様の冗談で、笑ったことがありました・・・。

いまや結婚式の形も様々、いろんなパターンがありますが
私は披露宴というのは・・
「私達結婚しました・・と、お世話になった人などにお披露目する場」
そして
「招かれる親しい友人や親族は、お祝いする場」と考えます。

もしも、我が家の子供たちが結婚するときには
自分たちが主役ではなく、お越しくださったお客様を
感謝の気持ちや謙虚な気持ちでお迎えしてほしいと私は思います。


マナーって何なのでしょう・・
周りに嫌な思いをさせない気配りや思いやり・・が本質かな

必要以上に考えすぎたり、または押し付けられるのはどうかと思います。
ましてや、それぞれ結婚式にはいろんな形態があり、ケースバイケースのはず。
ネットの当たり障りのない、そして無責任なアドバイスに振り回されるのは
どうなのでしょう・・・


言いたい事、言ってしまいましたが
今回、ネットのいい加減な情報に一番腹が立ちました。
いくつかのサイトが同じような書き方をしている部分があるということは、
きっとよく調べもしないで
どこかの文章を引用して、さも正しいようにアドバイスしているのではと
疑問を感じました。


私もまだまだ勉強不足で、知らない事も多いです。
どちらの考えが正しいか、迷うことも、悩むこともあります。
私の考えが間違っているかもしれません。

でも、いい加減な事はお客様や相談してくださった方に言いたくないと思っています。

また、ご指摘やご意見などありましたらお聞かせくださいませ。
もしかしたら、考え込んでまたしばらく落ち込んだりするかもしれませんが・・・
勉強させていただきますので



京呉服わきの滋賀展
「おしゃれなきもの展」 
   6月3・4・5日(土)~(月)11:00~18:00
   近江八幡・「尾賀商店」にて
 





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結婚式の装いのマナー??のとらえ方

2017-05-26 17:37:36 | ひとりごと
先日のブログで皆さんにご心配かけたかも・・・
すっかり復活いたしました~

今回、自分自身の元気のバロメーターに気づきました。
体調悪い時は、口数が少ない・・(笑)
そして、回復したと思ったら、途端におしゃべり復活してました


さて、今日は
先日からこれはブログに書いてぜひ、皆さんにも読んでいただきたいと思っていたこと。
元気な時に、気合を入れないと書けなかったので時間がかかってしまいました。
また少し、毒を吐くかも・・・です


先日、お母さんとも長年の知り合いで、そのお嬢さんMちゃんの振袖の着付けを
させて頂いた時の話です。

Mちゃんは、有名な神社で行われるお友達の結婚式とその披露宴に招かれ
神社という場所と格式のある結婚式ということで
振袖を着ていきたいと、楽しみに着付けの予約を入れてくれていました。

そして、荷物をお母さんと一緒に持参してくれた時
お母さんが困った風に
「Mがね、花嫁さんと振袖の色が被るから、着るのをやめようかって言ってるのよ~~
 そんなことないよね?」
って。
「はぁ??」と私は理解するのに一瞬ですが、間がありました。

あ・・・また、最近の若い人たちの間の変な気遣い、マナーの勘違い
「主役である花嫁さんより目立ってはいけない」という・・・

聞いてみると、やっぱりネットで調べたらしいのです。

Mちゃんの振袖は地色が赤。
花嫁さんの打掛が赤だといいます。


結論から言いますと
(考え方はいろいろなので、あくまで私の考えでは)
花嫁の白いドレスと同じ白のドレスは着ないように・・という
洋装の場合のマナーから発生している考え方ではないかと思います。

洋装のマナーと和装のマナーは違うのです。
花嫁の打掛や振袖と同じ色の着物は着てはいけない・・なんて、私は思いつかなかった。
ドレスと違い着物というのは
地色が赤であっても、そこにはたくさんの柄と色が使われていて
一口に「赤」で済まされるものではありません。
そもそも、花嫁さんと、招待されたお客様の振袖は、装いがまったく違います。
一見してその違いは判ります。

その話を聞いた時はMちゃんのお母さんと一緒に
「そんなことは全くないから・・」と一笑に付したのですが
そのあと、私も気になるので「結婚式の装い」などでネット検索してみました。

なるほど、書いてる書いてる
ある「結婚式の装いのマナー」について書いているサイトで、書いてあったことを要約してみます。


*振袖
 未婚女性の和装の第一礼装である  
 振袖には、大振袖、中振袖、小振袖の3種類あり、大振袖は花嫁も着るので
 参加者は中振袖や訪問着に変更するのがマナーであると。
 大振袖を着る時は、花嫁と被らないよう確認、配慮すべき

*訪問着
 未婚・既婚を問わないで着られるので最も無難。
 しかし、ドレス同様白やクリーム地は花嫁衣装と被るため控えるのがマナー。


そして、怒りの私のツッコミ

なんだか知ったらしく書いてあるけれど、着物の事中途半端にしか知らないんじゃないの!?
振袖には、3種類あるって、そんな知ったかぶりの説明はいらない。
まして、中振袖など、私たちの若い時の袖の長さで今どき振袖といえばほとんどが大振袖である。
成人式に誂える振袖以外に、わざわざ短めの振袖を誰が作りますか?

第一礼装の振袖を着られるのは未婚女性の特権です。
それを、なぜ、訪問着にしなければいけないのでしょう。
さらに、白やクリームは避けるべきって、それは先にも書いた通り
洋装の考え方。ごっちゃにしないでほしいです。

白っぽい着物は、格が高く、京都のメーカーに聞いても
そういう場面で着てほしいという思いで染めています とのことです。


柄の入ってない真っ白の訪問着など存在しません。
白っぽい着物といっても、柄も入っていますし、帯や小物の色も入ります。
花嫁と違って、筥迫も抱え帯もしませんし。
どう見ても、花嫁の装いと違うはず。

そして、訪問着の袖の長さは60㎝くらいと書いてましたが
どこから出した長さ?
長さまで指定しないでほしいワ・・・
最近は一般的にもう少し短い傾向です。

余談ですが、着物を着てタクシーに乗るとママと間違われたり
日本料理屋さんに行くと仲居さんに間違うという、
着物をよく知らない、見たことない方々の貧弱な発想と、それこそカブってしまうのですが・・・。

このサイトは読み進むと、着物で出席するメリットということも
それらしく書いてあり、さらに読み進むと
おすすめのレンタル店まで紹介してあり・・・
まわしモンかいッ って。もしやこれが目的?なのか・・・


そして、違うサイトでしたが
黒留袖は、近い親族の着る物、「親戚が着てもOKです」というような記述。
最近はカジュアル化してきて、親戚でも訪問着で済ませる方が増えてきましたが
「着てもいい」ではなく、そもそも親戚で式に列席する場合は留袖がふさわしいものでした。

そしてそして、ゲストの場合、黒っぽい着物は黒留袖の親族に間違われることがあるので
避けた方がよいとか・・・

はい~~??
黒留袖と、訪問着では、まったく柄の位置も違いますし
みればわかりますけれど・・・
どこから、こういう発想が出てくるのか私には理解不能です。


調べものするとき、便利だからついついネットで検索・・。私もします。
でも、こういう分野のことを読んでみると、いかにいい加減かがよくわかり
鵜呑みにしないようにしないと怖いなと感じました。
えっと疑問に思うような意見もありますが、正しい常識的な意見もあります。


これらのサイトを見てから、これはMちゃんのような若いお嬢さんが見れば不安になっても
仕方ないかなと感じたので、Mちゃんの気持ちも思い
「もしも、Mちゃんが振袖を着てそういう引け目を感じたり、楽しくない気持ちで
出席するのなら、やめておけば?」
って、アドバイスしてみました。

でもMちゃんは、私やお母さんの意見を聞いて、安心したらしく
笑顔で、「着ていきます」と言ってくれました。

結婚式の次の日、お母さんからメールが届きました。

お礼の言葉のあと「Mからです」と
新婦さんのお母様とご親戚が着物に詳しい方で
会場に着くなり「わざわざ振袖でありがとう。うれしいわ」と言っていただいたこと。
着物で行ってよかったですと。

お客様の中には外国の方もいらっしゃったそうで
更によかったとも。

メールを見て、私もホッと・・・そしてうれしく思いました。

いつも、お客様にはお話ししています。
振袖をお持ちでしたら、ぜひ結婚式にはお振袖を着てください
振袖姿のお嬢さんがいらっしゃると披露宴の格も上がりますし
何より華やかで、喜ばれますよ・・と。


さて、私の胸のつかえも少しおりましたが
も少し書きたいので、この続きは明日。



京呉服わきの滋賀展
「おしゃれなきもの展」 
   6月3・4・5日(土)~(月)11:00~18:00
   近江八幡・「尾賀商店」にて
 





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