やっとここ2・3日秋らしいお天気になって心地いいですね
急に涼しくなったので、お布団や長袖を慌てて引っ張り出しています。
着物もやっと袷に手を通せる気温かな・・・なんて
この時期ドンドン着て下さいね。
さて今日は・・・
先日お着付けをさせて頂いたお客様のお着物について
ぜひ参考にしていただければと、ご紹介したいと思います。
確か夏前だったと思います。
お母様のお着物を仕立て直して、七五三やこれから着たいのでと
2枚お持ちいただいて相談にお越しくださいました。
2枚を拝見して、手を加えて生き返りそう・・と思ったのは
こちらの白地に墨描きと紫の花の絞りの附下。
まさかこうしてご紹介することになるとは思ってなかったので
キレイに写真を残していなくて、この写真しかありませんが
雰囲気は分かっていただけるかと
お母様とは寸法も違うので、洗い張りし地色に色をかける方向で
考えました。
ご予算もお聞きして、最初は全体に色をかけようと思ったのですが
職人さんと相談したところ、
「柄の絞りの紫と墨書きが死んでしまう・・
せっかくなら、柄の部分を残して色をかけたほうが出来栄えが違ってくる」とのアドバイス。
予算オーバーになってしまうのですがお客様とも相談して
職人さんにお任せすることにしました。
そして、仕立て上がったのがこちらです。
地色は、元の絞りの花の色が活きて、お客様のお好きな色も考慮し
ラベンダー色に決定。
胴裏も、年数がたって茶色に変色してましたので新しく取り換え
八掛も、濃い紫が昭和な感じの色だったので
表地と沿うグレーに替えて・・・
こんなおしゃれな附下に生まれ変わりました。
お手持ちのピンクの帯をまずは使いたいとのことでしたので
伊逹衿、帯揚げ、帯〆もコーディネート
寸法もぴったりにできました
こういうお直しの仕事をお受けした時は、とても神経を使います
寸法は大丈夫か
色や出来上がりははイメージ通りか
出来上がりをみるまで心配で、素敵になっていると、ホントにほっとします。
今回も、最初の予算はオーバーしましたが
どうせなら中途半端なお直しをするより ずっといい仕上がりになったと思います。
お客様も、喜んでいただけて大成功でした。
タンスの中の古いお着物も、捨てたりリサイクルに出すより
手を加えて大切に着て頂けると嬉しいです。
ただ、素敵に生き返るものと、そうでないものがあるのも確か・・
大事にしたいお着物があれば、一度拝見させてください。
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