京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

土曜日の着付け教室

2009-06-29 17:43:41 | 仕事
今日、また着付け教室についてお問い合わせのメールをいただきました。

・・・で、また悩んでいます

このところ
「土曜日に着付け教室はしていないのですか?」
というお問い合わせやご要望がとても多いのです。

確かに、お仕事をしていれば当然ですものね。

わかっているのですが・・・
今までこの時間の設定をしていなかった理由

★土曜日は結婚式などでお着付けを承ることも多く
(特にシーズンになると)
できればそれに対応できるように時間をあけておきたいため


★当店の催しをする場合、その初日であったり
 月のうち土曜日は2回ほど催しと重なってしまうため

★普段、お客様のご来店も土曜日が多いこともあり
 ご相談などゆっくりと接客ができなくて心苦しく思うし
 逆に、そのためにお稽古を中断することも申し訳ないと思うので。


体がいくつもあれば、お稽古をいくらでもするのですが
お店の本来の仕事に支障があったり、お得意様にご迷惑がかかっては
いけないと思うのです。
自分で着物を着られる方を増やすのも呉服屋として
とても大切なことなのですが・・・


でも、ニーズが多い・・・
これまでもずいぶんお断りをしてきて・・


それで・・・、やってみようか・・・と少し前から考えているところ
安易な気持ちで始めると、お受けした方に迷惑掛けるから
よ~く考えなさい。
また、あまり無理をして、いろんな面でしんどくなってもだめだし・・
と、主人からは釘を刺されました・・・


毎週は、無理かもしれない
午前になったり、夜になったりするかもしれない
もし、習いに来て下さる方と条件があえば・・・
始めてみようかと思います。



ただし・・・
これも、時々問い合わせがあるのですが
日曜日はご勘弁・・・
休ませてください・・・・

もちろん、お着付けの予約は日曜でも、朝早くでもOK・・
24時間対応??で
お受けしています




コメント (5)
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お誂えさせていただいた草履

2009-06-28 21:05:01 | 仕事
4月に「草履お誂えの会」をさせていただき
少々時間がたってしまったのですが
その時、お誂えの中でも特に注文をして誂えていただいたお草履を
紹介させていただきます






まず、こちらは
Sサイズ。

最近は足の大きな方が多くLサイズはよくあるのですが
Sサイズは数が少なく既成のものでいいものがないようです
足に合わない大きめのお草履は、
たとえば・・サイズの大きなサンダルを履いた時のように
カッコ悪いものです。
やはり、ピッタリ足にあったお草履は美しいです

なぜか当店のお客様、足の小さな方が多くSサイズのお草履の
お誂えをよく承ります





こちらもSサイズなのですが
夏用に絽の涼しげな鼻緒をつけていただき
お客様のご希望で、台の高さを低くしました

上のお草履と比べていただくとわかると思いますが
一段 台の重ねが少ないです。

低くして、ちょっと粋で夏らしくなりました
台の高さも、お好みがありますし、イメージもありますものね。







上の二つは
真白にポイントの色の茶と黒をきかせたエナメルの鼻緒の色違いです。

上のお客様はサイズがL。
台のサイド、下から一枚目の部分に鼻緒と同じように茶色を挟んで
特別に作ってもらいました
(写真では少しわかりにくいですね・・


下のお草履、お客様のイメージは「高めでスッキリした感じ
通常の台よりも、細めのタイプで高さも高くしてもらいました。

上と同じようにサイドに黒をはさんでもらったのですが
高さがあるので、色を入れる位置は上に・・
その方がスッキリバランスがいいとのこと
確かに・・

真っ白の台に黒の効いたシャープなお草履になりました






最後は、
ちょうどお仕立てあがっていたお着物の余り布で
鼻緒を作ってもらいました。
ブルーグレーの絞りの生地に合わせて、紫かかったグレーの台を選んで
上品なお草履になりました

もし、お着物や帯の余り布があれば、こういう風に鼻緒を作ることも
できますので・・・


このように
お草履も、もっとわがままにオリジナルを追及して
みるのもいいのでは?
お値段もほとんどが通常のものと同じです。
職人さんもきっと腕の見せ所ではないでしょうか



お客様に無断で載せてしまいましたが・・・
皆さん、オーケーですよね
事後報告・・・

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Q. さてこれは何でしょう?

2009-06-26 17:37:05 | 仕事





A. シミの出た帯芯   でした



先日、お客様にきれいになった帯をお納めしたのですが
その帯に入っていた帯芯です。


お預かりしたのは、白地の塩瀬の染帯でした。
全体に茶色いしみが出ていて、シミ抜きの職人さんに回し
見てもらったところ、シミの原因は、ご覧のように帯芯に出た茶色のシミが
真っ白な表地に響いていたのでした。

木綿の帯芯は、糊がかかっているせいもあり、
保存状態によって、湿気でこんな茶色いシミが出やすいのです。
同じようなシミは着物の裏地にも出やすく、お客様からよくご相談を受けます

こういうシミが出た場合、この帯のように芯を取り換える、
また、お着物の裏地であれば裏地を取り換えることになってしまいます

こういうお品物をお預かりしたときには、なんとなく湿気臭く
ひどいものですとカビ臭がします。

保存状態と書きましたが
箪笥にしまいっぱなし・・・という場合がほとんどです。

お着物は湿気が一番嫌いです。
この梅雨時期、どうぞ気をつけてあげてください。

カラッと晴れた日に、箪笥をあける、引き出しをあける・・
だけでも違います
できれば、たとう紙をひろげたり、入れ替えをするともっと効果的


ようするに、着るのが一番
っていうことなのですが・・・

しまいっぱなしにしていると、何となくくすんだように感じるお着物を
出して着てあげると、イキイキしてくるから不思議です。

たとえ、着てあるかなくても、部屋の中で羽織ったり
帯や小物を合わせて遊んであげたら着物も喜びます。

しまいっぱなしの着物が「忘れないで~~」って
SOS出した結果が、シミかも~~~
なんてね・・・







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久々の青空、だけど暑い・・・

2009-06-23 17:02:11 | ひとりごと
梅雨らしいじとじとした雨が続き、やっと青空がうれしいですが
急な暑さに体が慣れないですね

夕べもひどい風・・。
店の前の植木が心配で主人が夜中に見に来て「大丈夫」と
帰ってきたのでしたが
朝、お店に来てみたら・・・
ゴロンと二つ鉢が転がっていました。

昨年はゲリラ豪雨、今年もなんだか変な気候で
スコールのような雨?亜熱帯化?
将来、日本の四季はどうなってしまうのだろう・・
なんて考えてしまいます。
気候は着物にも影響大ですもの


5月は暑い日もあったものの6月に入ってから
割に涼しい日が多く、単衣の着物もちょうどいいかな~
なんて思っていましたが
涼しければ涼しいで浴衣に気持ちが行かないのでしょうか・・
浴衣をご覧くださるお客様の動きが鈍い気がします。
仕立屋さんも今年は遅いとおっしゃってました。


皆さん、プレタの浴衣になれてしまって
さて着るという時期になって探される方も多い気がします。

今年は特に自分サイズの仕立てる浴衣をお勧めしたいので
私達の方が、ぎりぎりになると焦ってしまいます

プレタ浴衣全盛から、本物志向の反物浴衣へ・・
お客様の意識を変えていくのは時間がかかるかもしれません

でも、キレイな着姿や正しいことを身近な浴衣から
次の世代に伝えていかないと・・・

こんなことをシミジミとそして危機感を持って思う・・
これも年をとったせいでしょうか・・(笑)



今夜の着付けのお稽古、冷房ビンビンに効かせなければ・・・



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秩父銘仙

2009-06-22 13:17:12 | 仕事
先週土曜日の夜に
秩父銘仙の機屋さん、新啓織物の新井さんからメールが届きました。

次の日の日曜の朝に放送される「遠くへ行きたい」の取材があって
工場が映りますとのこと。

見ました見ました
以前にお邪魔した工場、
お仕事をしていらっしゃる新井さんのお父様お母様もお元気そう。
(新井さんご一家、皆さん穏やかでいい方・・。なんだかほっとします)


新井さんは、都内の商社にお勤めでしたが
ご両親の織られる銘仙の魅力を再確認し
奥様、お子さんとともに
秩父に戻られて銘仙を絶やさないように頑張っていらっしゃいます。

色柄や、湯通しなど仕上げの仕方、銘仙の技法を元に新しい織物も研究製作
したりと
お会いするたび、頑張っていらっしゃるのを感じます。

そんな新井さんのために、私たちにできるのは着物を着て下さる方に
秩父銘仙の魅力を伝えていくこと

お店にも新井さんの秩父銘仙が置いてあり、
珍しいので「それは??」と目をとめてくださいます。
昔の銘仙の独特な色柄も素敵なのですが
新井さんの銘仙は、今の感覚にあう色や柄でおしゃれ
そして軽くて着やすくリーズナブル

常時、お店に何点かおいてますので
興味のある方は、ぜひ御覧下さいませ



余談ですが・・
秩父銘仙は「ほぐし織り」という技法を使います。
いったん仮織りした縦糸に型をおいて柄を染め
織機に縦糸をかけて、仮織りした横糸をほぐしながら
織っていきます。
先日の「滋賀展」でもご紹介しました麻織物のファブリカさんでも
麻織物でこの「ほぐし織り」をしているのです。

たまたま、お二人のお話を聞いていてそのことを知り、
遠く離れた場所での違った織物ですが
ちょっとしたつながりを見つけてうれしくなります


もうひとつ・・・
番組の中で紹介されていた埼玉・飯能で養蚕をなさっているただ一軒の
お家が、今年限りでやめてしまわれるそうです。
ここでも・・・と、ガッカリしてしまいました。
一度なくなってしまったものは、復活することはまずありません。

だからといって、辞めないで・・・なんて無責任なことは言えませんし
どうすることもできないのが現実です・・・













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やっと通常営業に・・?

2009-06-19 17:47:52 | 仕事
滋賀展が終わり、
今週はお休みを少々いただきながら後片付けの毎日

昨日荷物をそれぞれの工房の皆さんに送り返して
店内を「呉服屋」に戻しました





絽の小紋に呂綴れ、小千谷縮に八寸、それから染帯です





浴衣、3点。
左から綿麻の絞り、綿麻の細かい格子柄の近江縮、綿の注染
真ん中は男女どちらでも・・角帯をのせてみました


滋賀展と同時に「夏のきものとゆかた展」もしていたのですが
滋賀展に気を取られ、これから本格的に取り組まねば・・・


うかうかしているともう7月
薄物の季節です
それから、浴衣も外せません。

最近お若い方は、浴衣は仕立てあがっているものと
思っていらっしゃる方もありますが
本来は反物から自分サイズでオーダーするもの。

いままで、プレタの浴衣をお召しになっていらっしゃった方は
ぜひぜひ、お仕立てをしてピッタリ自分サイズで着てみてください


寸法が合っているということは
まず
着姿がキレイです
そして
着くずれない
着心地がいい


お仕立てをするには時間が必要です。
お急ぎ下さいね・・

今年はよりきれいに浴衣を着ましょう

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着物で持ちたいバック

2009-06-17 23:07:19 | ひとりごと
いつも感じるのですが・・
着物を着ていて、こんなのあったらいいのにな~
思うもの、けっこうありますよね。

特に感じるものは、コートとバック。
なんだか既成のものって感覚に合わない気がして


コートはさておき、今日はバックについて


私の好みや着物の着方がそうなのかもしれませんが
小紋や紬を出かける時に持つバック。
和装のバックとして作っているもので、持ちたいものがない~~。
いわゆる和装小物の分野で探すと
なぜ、おばさんっぽいのかな・・・
感覚が違う気がする

そこで洋服のバックの中で探してみるのですが
選ぶ基準として・・

★持ち手が短い
(肩にかけられるタイプは多いのだけど、着物の場合は長すぎ・・)
★物がたくさん入る大きさ
 (何でも入ってバックは一つで済ませたい)
★シンプルなデザイン、かつ、おばさんっぽくないの・・・
 (じゃらじゃら金具がついていると、着物にあわない)
★素材がそこそこ良く、程よく品があり、お値段も程よい
 (良いものがいい値段はわかっているけど・・

・・と、ちょっと探してみると、結局同じような形のものになって
これまたツマラなかったりして・・

こんなのあればいいのに・・・
私が欲しいと感じるものは
たぶんお客さまだって欲しいと思っていらっしゃるのでは
と和装小物の問屋さんなどで話をよくするのですが
なかなか難しいらしい

もっと、おしゃれで素敵な洋服でも着物でも持てるバック

着物人口が多くて、需要が多ければ
メーカーも考えてくれるのでしょうね









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滋賀展、あと一日

2009-06-13 22:49:12 | 仕事
はじめての試みの「滋賀展」

今日まで、いろんな方がお越し下さいましたが
明日までとなりました。

明日は、「ファブリカ」の北川さんが顔を出して下さいます。
またまた店内関西弁が飛び交うことになりますが
ぜひ、遊びに来て下さい。


お茶菓子にと取り寄せた「たねや」のバームクーヘン
(滋賀にはたねやのクラブハリエという洋菓子部門があります)
と、地元の昔からのお菓子「でっち羊羹」、
素朴な味ながら、皆様においしいと好評です。
ぜひ、お茶しにお越しくださいませ

ちなみに義父謹製の鮒ずしも
食べたことがないと恐る恐る食べていただいた9割のお客様がオーケー
美味しいと言っていただきました。。。
皆さん、食通です
食べられない私は肩身がせまい・・・

どうぞ、最終日お待ちしております



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梅雨の時期のおしゃれ

2009-06-12 18:20:39 | 仕事
今日は梅雨入りしたとは思えないような一日でした。

先日、テレビで、レインコートとレインブーツを取り上げて
「雨の日も、おしゃれに・・
こんなレインコートやレインブーツなら、雨の日が楽しみになりますね」
と、コメントしていました。

今までのレインコートは何となく、機能重視で垢ぬけない感じ
今年は「レインブーツ」と言ってるけれど、平ったくいえば「長靴」
でも、今年はブーツ丈で、とってもカラフルでおしゃれなものが
出てきています。
雨の日に履く長靴ではなく、雨が降ってなくても履きたくなるような
おしゃれなものだったら、欲しくなりますよね。


洋服の世界もそうですが、着物の世界だって一緒です。

洋服以上に着物は雨の日は着ることを敬遠されてしまいます
きっと、雨コートの用意のない方もいらっしゃると思いますが
雨コートもぜひ、おしゃれなものを用意しましょう

ダサい雨コートを着てお出かけするのは、気が重いけれど
おしゃれな雨コートなら、きっと
「雨が降ってもオーケーよ」という気分になれるはず。





暑い時期、こんなスリーシーズンのコートも軽くていいです
シンプルなぼかしなので、スッキリときれいです

雨降らないかな~~なんて思えるといいですね

ついでに、足元も「レインブーツ」みたいに、
着物でももうちょっと、おしゃれな感覚のものがあればいいのですが・・
おばさん臭くないの・・・






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おしゃべりに忙しい毎日

2009-06-09 23:43:49 | ひとりごと
いつもと違う催し

私たち自身、はじめてのことに戸惑いながら
たまにはこんな催しも楽しいもの

今日もいつもはお越し下さらないようなお客様が
覗いてくださったりして
この催しの説明から、作品の説明、お茶菓子や鮒ずしの説明・・
・・と、私たちまるで滋賀県の観光大使??


「気軽にお店に遊びに来てほしい・・」
今回の滋賀展の趣旨でもあります
普段は用事がないから・・・とおっしゃるお客様に
お越しいただけると嬉しいのですが


しかし、心配していた?ことが・・・
「新しいお店ですか??」
前を通られる方から聞かれました。

呉服屋、やめたと思われるかもね~~
なんていいながら、準備し、
いつも着物のスペースは
今、どう見ても呉服屋には見えないですもの・・


いいえ
この期間だけです
また、元に戻りますから・・・


滋賀展しながら、ちゃんと
「夏きものと浴衣展」も開催中です
こちらも、どうぞご覧くださいませ・・・







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