京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

芭蕉布を見に…

2007-09-30 17:52:33 | 仕事
冷たい雨が降り続いた一日でしたね。

今日は、朝ちょっとだけ仕事を済ませて
銀座まで「平良敏子さんの芭蕉布」を見に出かけてきました

平良さんもいらっしゃってるとのことで、どんな方なのか
お会いしてみたいとも思いながら・・・

ちょうど平良さんのお話もあって、こんなチャンスはもうないかも
お話を聞き、実際に芭蕉を績むところを見せていただきました



お話の中で一番心に残ったのは
「こうして芭蕉を績んでいるときが一番楽しい時です
という言葉でした
とても嬉しそうにそうおっしゃり、思わず「わかる~」とうなづいてしまいました
ものづくりをしていらっしゃる方が私は大好きです

米寿というお年ですが、何かピーンと芯が通っている感じがして
尊敬の気持ちとともに
あんな風に歳をとりたいな・・・と思いました


あの気の遠くなるような作業を考えれば当然ですが、
芭蕉布はとても高価です・・・
会場には、たくさんの方がお越しになって、
とても熱心にご覧になっていらっしゃいましたが
そう簡単に手に入れられるものではなく、着物好きの憧れといったお品となっています

だから・・・
ただブランド品を買いあさるような感覚で
希少価値だからと思い入れのない「お金持ち?」が
簡単に買ってしまうのでは悲しいな・・・

その魅力をよーく理解した上で
本当に芭蕉布がすきで大切に着続けてくださるような方が
手に入れられたらいいのに・・・と作り手でなくとも思ってしまいます
これって、呉服屋らしくない感想かも・・・

(つべこべ言わずに、呉服屋は買ってくださる方に売ってればいいの???かな・・・







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今日はレジ係り(^^;)

2007-09-29 22:58:31 | ひとりごと
娘の学校の文化祭

役員を引き受けているため、昨日の準備から今日もお手伝い
バザー会場でレジ係りのお仕事でした。

動き回って立ちっぱなしは、美容師時代から慣れっこで
苦にならないのですが、同じ場所でジッとしているのは
ちょっとキツくて・・・
あ~~、腰が・・痛い・・・・・・


学校行事や役員会が土曜日に行われることが多くて
商売している身には、ちょっとツライ・・・

お客様次第で動いているので、いつも先の予定がはっきりと
立てられないのも悩みです

今日の「レジ係り」は、午後の担当にしてもらいましたが
『午前中は、もしかしたら着付のお客様の予約が入るといけない・・・
たぶん着付が入るのは午前中が多いから・・・』
という「ヨミ」をしたからなのでした

ところが、こうしてよ~く考えたつもりが
こんな時に限って 裏目・・・
昨日、「明日3時頃、着付をしてほしい」とお電話が入りました

「3時・・・」
どうすることもできない時間帯。
他の役員のお母さん方に迷惑をかける訳にもいかず
せっかくお電話を頂いたのですがお断りしてしまいました

お得意様にも、たびたび
「○時~○時まで、留守します」などと
わがまま言わせていただいております

なるべく、ご迷惑をかけないようにと考えているのですが
学校や町会など仕事以外のことでも、出かけない訳にもいかず・・・

どうぞ、お許しくださいませ・・・


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夏の名残…

2007-09-28 17:19:32 | 仕事
最後のあがき?といいたくなるくらい
今日の東京は暑かったですね



この時期になると、皆さんからやっぱり質問されます。


9月の初めには何を着ればいいですか?
30日に出かけるのですが、帯は何を締めればいいですか
半衿は?
帯〆は?
長襦袢は?
帯が夏物だと小物はどうすればいいですか?
などなど

一般的でおおまかな事は、着物の本などにも書いています
本によっても書いてあることが違ったりしますが・・

でも、たぶん皆さんの知りたいことはもっと”微妙”な本に書いてないことなんだと
おもいます。


自分で楽しんで着物で出かけるときなら、その日の気温や気分にあわせて
”ある程度の線”をおさえれば、きっちり決まりどおりでなくてもいいと思います。
もっとおおらかでいいと思うのです。
きっと昔、着物で毎日生活していたと頃はそうだったのではないでしょうか・・・


お洋服でも季節は意識しますよね。
今日なんかは、真夏の装いしたいくらい・・
でも、だからといって、麻の洋服やノースリーブをきて出かける事は、
ちょっと気がひける・・お洒落じゃない気がするのは私だけでしょうか・・・

着物だって、同じ感覚でいいと思います。
暑いからと、いつまでも麻の着物を着ていたら、なんだか「季節」から浮く感じがしませんか?

9月の初めは白い夏帯をしていても、
暑いとはいえ日差しが傾きあと2,3日で10月ともなれば
気分的に秋色の袷用の帯をしたくなりますよね


でも、お茶会や正式の場に出かけられる場合は、「廻りに合わせてください」
と、申し上げています。
呉服屋としては、無難なアドバイスをさせていただきますが
お茶などの場合、伺ってみると先生によってずいぶん考え方も違うようで・・・
そんな時は、まず先生にお伺いをたてるのが一番のように思います


そろそろ、風鈴もしまわなくては・・・









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秋色のコーディネート

2007-09-27 16:39:55 | わきごのみ
夏の暑い日が続いていると感じなかったのに
この頃、急に日が短くなった気がしませんか?

秋分の日ではなく、昼と夜の長さがホントに同じなのは今日!
・・だと今朝テレビでいってました


店内も秋の装いにしてみました

秋色をテーマにコーディネート

右は、花模様の小紋にしゃれ袋
左は洋服地のような格子(洋服だとチェック)の紬に手織りの八寸帯

お店の奥のスペースなので外から見ても、”見栄え”のするものを・・・
と、考えるのですが、イコール、遠目に映えるということにつながるのでしょうか

もちろん
近くで見て、とっても凝っていることが判るステキな着物や帯もあります
シンプルでなんでもない着物が、帯をのせると、ぐんと引き立ち
どんどんイメージが変る場合もあります

あ~、この帯はちょっと違う・・・
もうちょっと、キュっとキキ色の帯〆がほしいな~
と、ベストを求めるとキリがありません

きっと、皆さんが鏡の前で「ウ~ン」と考えていらっしゃるのと同じです


でも、楽しいんですよね(笑)
だから・・・ふふっ、「着物」やめられない・・・
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京都からのお客様

2007-09-26 22:42:38 | 仕事
今日の午後
京都のつづれ織の服部さんと京絞りの寺田さんが
お店を訪ねてくださいました

そのうちに素敵なつづれ帯と絞りの着物や帯
皆様にご覧いただきたいと思っております
今日はその打ち合わせ・・・
どうぞ、お楽しみに・・・


と言いながら、打ち合わせはそこそこに・・・
着物の話で盛り上がり
いつもは、一応標準語?を使っているつもりでありますが

関西人が4人  も集まれば、ベタベタの京都弁が飛び交い、
ここはドコ?といった感じの店内でした


お客様にお声をかけるのに・・とお二人揃っての写真を撮らせていただきました

服部さん!ご心配なく(笑)

男前! に映ってますよ~~

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お月様~~_ (^O^)/

2007-09-25 20:54:09 | ひとりごと
なんてキレイ・・・

ピカピカに光っています

ちゃんとウサギさんもいます


今日は、催しの間お休みがなかったので、
臨時?休業させていただきました

とは、いいつつ
午前中は着付のお稽古、そのあと品物の整理や加工品の手配など・・・
そうこうしているうちに、京都の仕入れ先からお客様・・・
と、お店で仕事をしていると結局お休みしていることにはならず・・・

といった一日。


ブログは
すこ~し手抜きさせてもらおうっと
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大切なエンマ帳 !?

2007-09-24 17:03:26 | 仕事
猛暑の三連休に始まった「フォーマル展」でしたが
本日最終日を迎え、やっと秋の気配を感じる気温となりました。

お暑い中、お越しくださいましたお客様、ありがとうございました

催し中、品物をご覧いただきながら、おしゃべりし楽しい時間を
いつも過ごさせていただいております

・・・が、楽しいおしゃべりのなかにも
お客様にご注文いただいたこと、寸法のこと、加工・お仕立などなど
大切な内容がいっぱいです

最近・・・年のせいでしょうか・・・
ちゃんと覚えているつもりが、何日かたつと自信がなくなったり
メモした紙をどこかに入れ込んでしまったり・・・

もともと容量の少ない頭の中に、それ以上の情報をいっぱい詰め込もうとするから
入りきらないのは当然で・・・


そこで主人からアドバイス
「何でも書き留めておくノートを一冊つくれば?」

そうして、つくったのが写真のB5サイズののマイノート
八掛の色番、寸法、変更した事柄、ご注文、
問屋さんや仕立て屋さんへ問い合わせたこと・・・・など
とりあえず、書き留めるようにしています

中身、グチャグチャでみせられたものではありませんが・・・

このノートと、
着付けの予約・おけいこの予約や、仕事の予定をかきこんだカレンダー
私にとって、なくすととんでもないことになる大切なものになっております・・・



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「うさぎ」が食べたぁ~い ? )^o^(

2007-09-23 15:34:04 | 和菓子
今日はどうしても見ておきたいモノがあって
お客様がお越しくださる前にと、
朝一番に池袋のデパートまで出かけてきました

地下通路やショッピングパークは、秋一色。
ディスプレイも、深い赤や葡萄色で秋の雰囲気です。

お店はと目をやると、コーデュロイやツイードなど秋冬の素材で
着物も今時分は、しっとりした鬼しぼの縮緬などに目がいくのと同じです。

忙しいと近くてもなかなか街に出ることもなく、
ふだんは大山で買い物をすませることになってしまい
(生活感ありあり・・・
たまに、せめて池袋までくらい出かけて街の様子も見なくちゃね・・・



用事をすませて、お客様にお出しするお茶菓子を求めに、ちょっとデパ地下へ・・・

この間から、和菓子売り場で気になる秋のお菓子
特に、うさぎさんのお饅頭が・・・
催しの始まる前にも、お茶菓子を探しに行って見ていたのですが
どれも賞味期限がすくなくて断念

今日は、とりあえず催しが明日までなので日持ちがしなくても大丈夫

・・・というわけで、念願?の「うさぎのお菓子」

鶴屋吉信「名月 うさぎ餅」です

どうぞ、おいしいお菓子を食べにみなさま、お立ち寄りくださいませ・・・




和菓子、特にあんこに目がない私。
実は、おいしい和菓子のブログやHPもいいな~なんて思っておりまして・・・
時々、この「ごふくや日記」に登場させてしまおうと考えています

おいしい和菓子、ご存知でしたらぜひお知らせください・・・(笑)




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家紋について

2007-09-21 17:26:15 | 仕事
昨日、喪服のお話をしましたが、そのついでに・・・


よくお客様から
「家紋は実家の紋をつけるのですか、嫁ぎ先の紋をつけるのですか?」
という質問を受けることがあります。

一般的には・・・
どちらという決まりはありません。
結婚前に作る場合は実家の紋でしょうし、
結婚してからつくる場合はご主人の紋をいれるのが自然でしょうか。


結婚が決まっている場合は、嫁ぎ先の紋をいれておかれてもいいですし
実家がわかるという意味で、わざと実家の紋をつけるという考えもあるようです。
また、こちらの紋のほうが好きだからとどちらかを選ばれてもいいと思います

地方によっては「女紋」という家紋とは違ったそのお家の女性がつける別の紋
がある場合も。
家紋がたとえば武士の流れの勇ましい感じのするものですと、女紋は
やさしい植物の紋だったりします。

紋も本当にたくさんの種類があって、少しでも違うと大変なことになり
私達も、よーくお伺いして間違えないように神経をつかいます。

マルがついてる・ついてない、線が細い・太い、重なりが右上・左上などなど
微妙に違うものがいっぱいあるのです

ただ、この頃は「家」という考え方も薄れてきて、「紋」に対してもこだわりなく
なんでもいいわというお客様もなかにはいらっしゃいます
(離婚したから、なんでもいいの・・・などと・・)
また、自分の家紋があまり好きではないという方もいらっしゃり、自由に好きな自分の紋を入れるということもひとつの考え方として、もしかしたらこれから増えていくかもしれませんね




ちなみに、私の場合
主人の家紋は「五三の桐」
実家は「角立四ツ目」で
実家の母が結婚するかしないかも定かでない娘のため”嫁入り道具”として
私の知らない間に作ってくれた喪服一式は、
女紋であり、どこへ嫁いでも差し障りがないだろうと「五三の桐」がついてます。
(実家のある関西では、「五三の桐」は貸衣装にもよくついているほど
たいへんポピュラーな紋なのです・・・

私としては、あまりにポピュラーすぎてつまらない?ので、色無地には菱からちらっと桐が覗いている「菱に覗き桐」をつけています

お店にある「紋帖」に載っている綺麗でかわいい花の紋をみて、こんな家紋だったら「かわいいのに~ 」とつぶやいてみたり・・・

それにしても、紋帖のいろんな紋を見ていると、昔の日本人のデザイン力ってすごいな~
と感心します。
あの小さな円の中に、花や蝶、道具、自然などをバランスよくデザインし、なおかつコンピューターなどない時代に精密に筆で描いたのですから・・・
「家紋」は世界に誇っていいデザインだと思います






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喪服の揃えどきは?

2007-09-20 14:38:59 | 仕事
いつもは、お店の奥の棚に置いていて表には出していないのですが、
今回は「フォーマル展」ということで、喪の礼装もスポットをあててあげよう!
と、喪服も留袖などと一緒に並べてご覧いただくようにしました。

昨日、若いお客様がお越しくださり、
「喪服の作る時期は・・・」という話になりました。

喪服はモノがモノだけに、ご家族のどなたかが具合が悪くなられたときなどに重なると
とても気をつかったりするものです。

ですから
「必要のないときが作り時・・・」などといいます。


私が今までに一般的に聞いたところでは
*女の厄年、19歳の時につくると厄落としになる
 というので、嫁入り道具(古いでしょうか・・・)のまず一揃えとして用意する。
*お彼岸・お盆の月に用意する

・・・と、もっともらしい?理由をつけると用意しやすくなりますね

でも、おめでたい事と違って、不幸は突然やってくる場合があります
(今度の長嶋さんの奥様も突然で驚いたように・・)

そんなときにも、慌てないですむように
また、喪服は貸衣装でいいわという方も、いらっしゃいますが
キチンと用意をしておきたいとお考えの方は、
どうぞ「必要のないとき」にお考えになってみてください



 
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