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もやもや日記

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大阪市立科学館 プラネタリウム

2006年10月08日 | 学習
昨日、中之島にある大阪市立科学館のプラネタリウムを見に行ってきました。

ここのプラネタリウムの特徴は、直径26.5Mという世界第5位の大きさを誇るドーム型スクリーンと、新しくなったばかりの投影機、などなど。背もたれが後方に沈み、ドーム全面を見渡せるようになっている座席に腰をおろし、ドームの前面を見ていると、開演時刻となり、ついにスクリーンに文字が投影されました。

 *星のまたたきかたがリアル!

 *いすはフランス製!
  座り心地はいかがですか……?

そうかー、フランス製なんですか。寝てしまいそうなくらいに気持ちがいいですよ。と、ツッコミたい気持ちを我慢して、軽く受け流します。そんな感じでしばらく宣伝の文句が執拗に画面に映し出されていましたが、とうとうこの日のプログラムが始まりました。定員は300名。上映時間は45分。この回では、200席くらいが埋まっていました。

この日の大阪は満月だそうです。その前の日はお月見の日でしたが、満月ではなかったのですね。そういうこともあるんだそうです。中之島の科学館から見た大阪の空を、まず太陽が西へと沈み、東から丸い月が昇ってきました。星もちらほらと見えます。しばらく、月の模様がどう見えるか(うさぎ、かに、吼えるライオン、本を読む女の人、などなど)についての解説があり、そのあとは星座についてです。

大阪では街の灯りが強過ぎて、星があまり見えません。「では、ちょっと消してみましょう」と言う解説のお兄さんの声で、突然空は星でいっぱいになりました。わー、これは凄い! 暗いとこんなに見えるのかー! もう星だらけです。いつもは明るくて気が付かないだけで、本当は星はこんなにもたくさん輝いているということを知り、真剣に感動します。昔の人が夜空を見上げて、星座なんかを生み出した気持ちも分かるというものです。もしも夜が今でも暗かったならば、我々は毎晩、この地球が宇宙のただなかにあるのだということを実感して生きていくことができるかもしれません。プラネタリウムという人工の空間のなかでそれを実感するというのは、そこまで進んだ人間の技術はほんとうに凄いことだけれど、なんだか妙な気もしました。なんというか…。

大阪市立科学館

星座の解説のあとは、「ユニバース-はるかなる宇宙の探求」という人類の過去の宇宙観から現在の最新研究までを辿るコンピュータグラフィックスのプログラムが始まります。これがまた凄かった。ドームに貼付いているように見えていた星々が、急に奥行きを持ちます。そしてぐんぐんと地球を離れていって、またすぐに地球へと戻ります。錯覚だと分かっていても、座席ごとぐるぐる動いているようにしか思えません。うおー、目がまわる。そして、太陽系の惑星をめぐる旅が始まりました。火星や木星などがすぐそこを横切っていきます、すげー! 輪っかの中ですよ! 

それから、星の誕生や死、ブラックホールなども見ました。すごいなー、宇宙って。しかし、星ってたくさんあるんだなー。それにしても、このプログラムのBGMがやたらメタルな感じなのが気になるわ…(ちなみにこのプログラムの制作はアメリカ)。しかし、良く出来ています。面白かったです。12月から始まる新しいプログラム「安倍清明の見た星」というのも面白そう。また行きたいです。


夕方からの上映でしたので、帰宅するころには暗くなっていました。ビルとビルの間から、今夜が満月だという美しく明るい本物の丸い月が出ていました。夜空を見上げ、宇宙を思う。人類はそうやって情熱を燃やしつづけ、宇宙は地球を取り囲む壁なんかではなく、もっと広大なものであることを知り、ついには地球を飛び出して外から自分たちの住む球体を見るようになったわけです。そういう現在を生きているというのは恵まれたことですね。夜が明るくても、ときどきは遠い星を探しましょう。それだけで心が広がったように思えます。想像力だけではちょっと…という時には、ほら、プラネタリウムがあります。