磐梯山の山頂へあと30分程度の弘法清水。美味しい水が湧き出ており、2軒の小さな休憩どころがある。このうち山頂側のお店の女性(ご主人?)は植物に詳しい方だった。「バンダイクワガタがここに咲いていますよ」と教えていた。デジカメの絵を見ていただいて“この花は何という花ですか?”と聞くと“コウリンタンポポ”ですよと教えてくれた。初めて見た花と喜ぶと「残念ながら外来種なんですよネ!」とひとこと。御礼を言って山頂を目指した。
「コウリンタンポポ」はキク科タンポポ属の多年草。ヨーロッパ原産の帰化植物で明治時代に観賞用として持ち込まれたものが野生化したのだという。名の通りタンポポに似た朱色の花を20-40センチほど高く伸ばした花茎の上部に数輪付ける。花期は7-8月。ロゼット状の葉には薄い毛が生えており白っぽく見える。繁殖力が強く、在来種に影響を与える可能性があると、注意を呼びかけるネット上の書き込みがあった。「道端や空き地に良く生える」というが、群馬では見たことが無いような気がするのだが・・。
磐梯山の沼の平付近の登山道脇にポツポツと咲いていた。猪苗代スキー場を過ぎてしばらくして黒っぽく見える蕾状態のものがあり“タカネコウリンカ?クロトウヒレン?”などと思っていた。鮮やかな朱色の花が咲いているのを見たときには「やった!新しい(私にとって)種を発見」と喜んだ。結果は冒頭の通りだが、可愛い花であることには変わりない。
「ハクサンチドリ」はラン科ハクサンチドリ属の多年草。高山植物。白山に多く、花の様子をチドリの飛ぶ姿に見立てて名が付いている。はじめて見た時には“何と妖艶な・・”と感激した。見慣れてくると派手さが気にかかる。亜高山から高山帯の草原や登山道脇では飛び切り目立つ存在。花期は6-8月。花冠は唇形で先端が3裂している。
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