啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「残菊」

2022-12-01 15:51:48 | 庭の花木
 「コガネギク」 キク科
 秋の花の王者、「菊」が残りわずかとなってしまった。菊はたくさんの種類があり、当家の狭い庭には、サガギクを初めハマギク、イソギク、その他名前の分からないものが、何種類か咲いていた。それらは「野菊」と言っているが、ヨメナやアキノノゲシのように可愛らしい印象だが、中には、野菊と呼べないような大きな花もあり、求める時は、しっかり名札をつけておけば良かったと後悔する。寒い時期に咲く「寒菊」は、もうすでに咲き終わってしまった。
 ところで、「残菊」といえば、古の時代、それを愛でる宴があった、と書物に記されている。菊は、そもそも中国から伝来し、権力、尊厳、崇高の象徴で、その花姿が高貴な風格であるがゆえに、日本でも古くから栽培され、公家、朝廷に愛されていたという。そういえば、天皇家の紋章として、菊の花が使用されていることは、広く知られているところでもある。
 今日から師走。急に気温が下がり、これから本格的に冬がやってくる。

サガギク
 嵯峨天皇が好まれた菊で、1つの形に仕立てて育てるようだが、当家のそれは、植えたままなので、王朝の感覚はないが、古代菊とあってか、他のものとは異なる。
コメント
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