啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「初冬の榛名」

2021-11-24 21:18:51 | 庭の花木
「イソギク」 キク科
 「あれは相馬山、てっぺんに祠があり、とんがっている高い山だよ。そして、こっちが雄岳、むこうが雌岳、一番高いのが掃部ケ岳、あれは知っているよね榛名富士・・」と山の名前を次々と教えてくれるのだが、方向音痴の私は何度聞いてもちんぷんかんぷん。見る方向が違うと、山の形も違って見え、何よりもつい先日登った浅間隠山さえ、自宅から見れば、どこがその山かも全く見当もつかず、「あれ、あの山だよ。あそこに見える一番高い山」と言われ「あーそうなの」なんていう調子なので、「糠に釘」といったところだ。でも、榛名の山で唯一知っているのは榛名富士。中学生のころ、学校行事の一環として、2泊3日(?)の榛名高原学校があり、榛名湖でカッターを漕いだり、登山したり、フォークダンスで男子と手を繋げなかったり・・ドキドキした何だか可愛い思い出が、ドライブしながらよみがえってきた。榛名の山々はすっかり冬支度。少し前までは、いろいろな色にあふれていただろうと思われる葉も、すっかり枝から離れてしまった。榛名のメロディーラインは「静かな湖畔」。メロディーを口ずさみながら、初冬の湖畔を愉しんだ。
 イソギクは磯菊と記すように、秋の磯を代表するキクというが、実際、当家の庭にも植えてあり、毎年花をつける。黄色の小花と磯の青い海とを想像すれば、その綺麗さはきっと目をひくことだろう。花もさることながら、葉っぱもまた特徴的で、裏は細い毛が生え、しかも葉には白い縁取りがあり、いっそう葉の緑を引き立たせている。