
友人と飲み、語り合っている時は楽しい。仕事を通じて知り合った友人とハイキングをし、泊まって飲み、翌日は軽い登山。年1回か2回のイベントなのだが、毎回楽しみにしている。「いつでも行ける」と思っていたが未だ行ってなかった西上州の天狗岩を歩いた。10年近い前の話で山歩きを始めた頃のこと。天狗岩経由で烏帽子岳に行こうと思った。天狗岩は帰路に寄ろうと思い、山頂近くを通過しながら登れなかった。尾根沿いに、微かな踏み跡を頼りに歩いたが、最終的にルートミス。結局、烏帽子も天狗も行けずに山を降りたことがあった。
「天狗岩」(1180m)は群馬県の最西部・上野村にある。南北村・下仁田町と結ぶ道を国民宿舎「やまびこ荘」方面(旧道)に入り、塩の沢峠方面に5分ほど走ったところに登山口がある。今日の最大の目的は“アカヤシオツツジ”を見ること。
沢沿いに登る道は西上州の山らしく最初から急登。昨晩の痛飲に加えやや風邪気味なのか体調が万全でなく厳しい登り。山は未だ枯れたままだが、登山道脇にはハシリドコロが茎を伸ばしトウゴクサバノオが咲き始め、ニリンソウも芽吹いている。
避難小屋らしき朽ちかけた小さな小屋があり、カラマツ林の急登を行くと烏帽子岳への分岐の案内。この辺までは歩いたことがあるはずだが、記憶は全く無い。山を降りてくる人と話したが「烏帽子まで行ってきた」とのこと。今は道が「はっきりしている」ということだった。
山頂までは1時間弱。小さな祠と山頂の標識があった。北に稜線を行くと展望台。鹿岳や烏帽子岳など山容に加え、谷底の村など展望が最高。アオアヤシオツツジは途中で諦めていたが、一輪の開花も見られなかった。ひとつの枝にフックりとヤンワリと淡いピンクの清潔で気高い花をつける。地元の人は“ひとつばな”と呼ぶのだそうだ。