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啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ぐんま百名山  太田金山」

2022-02-02 17:32:43 | 低山歩き
 太田金山は、標高239mの低山。金龍寺の駐車場に駐車し、「さて、どこから登るのか?」。同行者5人、地図を頼りに「何とかなるだろう」と軽い気持ちでいたが、金山には一度も登った経験がなく、登山口を探していると、下山中のおじちゃん達に出会う。彼らは地図を指さしながら、どのコースを行ったらいいのか、どこのコースが景色がいいのか、それはそれは丁寧に教えてくれた。勧められたのは、金龍寺の裏手の林道を登り、西山ハイキングコースから金山城跡のある山頂へでるコース。
 昨日は快晴、無風状態、絶好のハイキング日和。よく整備された美しいマツ林では、野鳥のさえずりが耳に心地良い。鼻歌の一つでも、彼らと一緒に歌いたい気分だ。東屋で一服、ここから木の階段。急登と聞いていたけれど、その幅は歩きやすい。その階段の脇に、「振り返って感動」の札。確かに、感動。市街地がキラキラ光って輝いていた。そのすぐ上が展望台。遠方には、スカイツリーや富士山が見えるはず・・見えない。さらに、物見台を目指す。ここからの展望が素晴らしい。ぐんまの名山と肩を並べ、さらに群を抜いてそびえているのは男体山!日光連山を代表する山。見ているだけで神々しい。何度「すご~い」と言ったことか。同行者はやや呆れ気味。お楽しみは昼食。陽だまりの中で、手作りのお弁当を広げ、おしゃべりをし・・どんな高級なレストランで食べるより、自然の澄んだ空気と、気の合った仲間で食べる食事は最高のご馳走!もう少し頑張って山頂へ。そこには、新田義貞をまつる新田神社。
 標高、200m程の低山であり、少し侮った感は否めないが、低山であろうと、高山であろうと、行かなければ分からないところがたくさんある。金山は関東平野を中心に、360度の展望、関東一の山城として有名な金山城の遺構。登山道も良く整備されて、心地良いハイキングが楽しめた。

男体山
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「ぐんま百名山 石尊山」

2022-01-23 12:23:25 | 低山歩き
 「展望はあまり良くないよ」と友人から言われた山は「ぐんま百名山」の一つに挙げられている石尊山、571mの低山。冬場の山歩きには、もってこいの山。
 車道の登山口からアプローチ。一気に急登の木の階段を直登。途中で一休みするが、雑木林の中で景色はいまいち。「春にはどんな花が咲くのかしら」と気を紛らわし、階段を登ること暫し。頂上には、石祠と燈籠。ベンチからは西上州の山々が眺められ、「あれは東御荷鉾、隣は西御荷鉾、あっちはオドケ山」とTさんに教えられ、さすが西上州を代表する名山だと、その山姿にしばらく見惚れてしまった。
 石尊山からよく整備された山道を抜け、戸谷山 605mへ。起伏の少ない山道で、カサカサと枯れ葉を踏んで歩くのは、子供の様だけれど、何だか楽しく気持ちが安らぐ。幼いころ、薄氷の張った窪地を、わざと靴で踏んで、その音をききながら歩くような楽しさだ。また、雪をいただいた遠方の山々の美しさは、言葉では表現できない。林の中から、シジュウカラの可愛い鳴き声。ということは、きっと仲間に交じって啄木鳥がいるかも、と目を凝らしてみたが・・。
 Tさんがもう一つ案内してくれたのは、四十七士石像。ガイドブックによれば、赤穂浪士、片岡源五衛門の忠僕、元助が剃髪して道心となり、20余年の托鉢の末建立したとのこと。安中市、史跡に指定されている。
 石尊山が何故「ぐんま百名山」に登録されているか考えたが、信仰の山なのだと納得する。低山は雪もなく、冬枯れの雑木林から遠方の美しい山々を見渡せる魅力ある山だ。
 ハプニングが一つ。我が愛車、本人より一足早く帰路についてしまった・・・。
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「宝登山へのハイキング」

2021-06-03 20:14:44 | 低山歩き
 秩父鉄道、野上駅に駐車し、国道140号をつっきり、登山口の万福寺まで歩くことおよそ20分。今回は、長瀞ハイキングコース。まずは、御嶽山→天狗山→コナラの森→野上峠を越え、ようやく宝登山入口。此処まで来るのに、かなり長く感じたけれど、それぞれの山のピークを越え、尾根道歩きの樹林の中を、アップダウンしながら進む。登山道はよく整備され、歩きやすく、時折吹いてくる風に癒され、一歩一歩油断せず、時々休憩をとりながら、ゆっくり歩く楽しいハイキングだ。
こちら側から登ったのは初めてのコースなので、❝こんなものか❞と高をくくっていたのが大間違い。
 いよいよ宝登山入口。「なんじゃ、こりゃ!」見上げれば、空まで続いているのではないかと思うほどの階段。上をみれば気を失せてしまいそう。その急な階段を、ただひたすら下ばかり向いて登り、また登り、嫌になるほど登り・・・と、後ろから家族ずれの声。4歳の女児を連れ、階段をどんどん登ってくる。これは、負けてはいられないと、私たちも頑張ったが、すぐに抜かれてしまった。ようやく、ようやく山頂、ヤッタァー! 感動! 一気に展望が開け、武甲山などの山並みが見える。実にきれいだ。涼やかな風は、汗ばんだ体を癒してくれる。景色をご馳走に遅い昼食。
 下山は一気に長瀞駅へ。秩父鉄道で一駅乗車、野上駅に無事到着。標高、497、1mの低山。
いいあんばいの一日でした。

 登山道に咲いていたかわいらしいアジサイ
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「桜山 ハイキング」

2021-05-25 11:55:42 | 低山歩き
「ヤマボウシ」 ミズキ科
 標高591mの桜山は、藤岡市鬼石の西南に位置している。11月月から12月にかけて、山一面は冬桜が咲き誇り、訪れる人も多い。ハイキング当日は、うっすら雲がかかっていたが、時々薄日が差し、暑くもなく寒くもなく、ハイキングには最適な日和。5月下旬ともなれば、山は新緑から濃い緑色へと夏の装いに変わっている。
 桜山公園の駐車場を少し登ると、池や日本庭園があり、そこが登山口になっている。丸太で造られた❝山頂への道❞の階段を登り始めたころ携帯、「何してんの~」と友人から電話。どのくらい話していたのだろうか・・かなり・・・話に気を取られ、景色を見る間もなく、気がついたら目の前は山頂だったのだから・・。同行者もやや呆れ顔。
 下山は❝中腹の道❞をとおり、俳句の里(・・? 確かに俳句はいくつか)をぬけ、茶室、見本庭園を見学しながら下山。途中、芝生広場にて昼食。木陰にシートを敷き、いつ尽きることもない話題で盛り上がる。このひとときが、なんとも言えず楽しい。
 高さ10m近くあっただろうか、芝生広場に堂々と、たくさんの花をつけている、ヤマボウシ。白い4枚の花びらのように見えている苞が美しく、初夏の到来を告げる。本来の花は、真ん中の小花。熟すと甘くておいしい。

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「築城の跡 子王山」

2021-05-14 18:38:47 | 低山歩き
 藤岡市の南に子王山(こおうやま)。長尾景勝が築城したといわれ、本丸跡が子王山(550m)の頂上にある。登山口には広い駐車場があり、以前は茶屋もあったが、現在は閉鎖されている。100m程の整備された藤棚を通り抜けると、いわゆる❝二千階段❞と呼ばれる急な登りの、丸太でできた心臓破りの階段が、長々と続く。「もう半分は登ったんじゃない?」「まだまだこれから」などと熟女3人は青息吐息。鎖やロープを頼りに一歩、また一歩。その階段、時々高さが違ったり、丸太が朽ちていたり、足の上げ下げもままならない。何度休んだことか。しばらく登ると、女坂と男坂の分岐。「どっちにする?」と一番若いKさん。「どっちって、決まってるよね~」
 やっとのことで登った頂上。展望台で、景色をごちそうに昼食。山での食事は格別だ。たとえ低山であっても、頂上まで登ったという達成感は心を満たす。
 下山の足どりの早いのなんのって!あの急勾配の階段を、ロープを頼りに駆け降りること一気・・・?案の定、翌日「昨日から臀部と足が痛い、筋肉痛~。○○さん、大丈夫?」とメール。
だから、言ったじゃないの・・ゆっくり降りてってさ。
 とうとう、一人の登山者にあうこともなく、無事下山。子王山は夫との思い出の山。

コメント (2)
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「鐘撞堂山へのハイキング」

2020-10-28 20:15:02 | 低山歩き
 埼玉県寄居町にある鐘撞堂山(かねつきどうやま)は、標高330m、東京タワーとほぼ同じ高さ。登山ルートはいくつかあるが、今回は円良田湖(つぶらだこ)から、山頂を目指すルート。湖畔に駐車し、ず~と登り坂。勾配はさほどきつくなく、だらだら続く坂。登山道は良く整備されており、白や薄紫の野菊、薄紫のアザミ、鮮やかなブルーの小花をつけた植物が、あちこちで登山者の目を愉しませる。歩くこと、およそ1時間、人に会うこともなく山頂に到着。そこでは、かなりの賑わい。ようやく4人座れる長椅子を見つけ、のんびり昼食。一番楽しみな時間だ。秋晴れ、空気が澄み、頂上での見晴らしは抜群。これらをご馳走に、みんなで食べる食事は、実に美味しい。気持ちが和む。夫と何度も登った山。彼が使用していたコッヘルやガスセットもあるので、次回は暖かいコーヒーのご馳走を約束した。

「コウヤボウキ」 キク科
 山頂付近に咲いていたコウヤボウキ。草丈、50cm程度。茎の先に白い花。高野山で、茎を束ねて箒の材料としたことが命名という。

 
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「山歩・・覚満淵」

2020-06-19 11:19:31 | 低山歩き
「クサタチバナ」  ガガイモ科
 前橋方面から赤城山を目指し、白樺林とレンゲツツジの群落がある新坂平をとおり、さらに進むと大沼。そこから歩いても数分の場所に、県立赤城公園ビジターセンターがある。その道路を挟んだあい向かいに、覚満淵入口の看板。ここから歩道に入る。従って、覚満淵は大沼の南東に位置し、周囲は0.5㎞程のこじんまりした湿原地。沼は水を満々とたたえ、植生も豊か。湿原にある木道も、なかなか風情ある雰囲気。まるで、尾瀬を思わせる情緒を伝えている。帰り際、アメンボウを発見。長い脚で水面を支え、スイスイ可愛らしく走っていた。写真を撮ろうと何度も試みたが、沼にでも落ちようものなら・・・諦めた。

 見たことがあるような、ないような白い花。○○子さん家にもありそうな花だね、と同行者に言われたが・・何だろう?  ところがその夜、BSPにっぽん百名山選で”赤城山、湿原の花々”を放映していた。思わず、ガッテン!!その名は、クサタチバナ(草橘)。ガイドさんに感謝です。草丈、40cm程。図鑑をひも解くと、タチバナに似た花をつけるという意味。タチバナとはミカンの古名で、白い花の形が似ているところからついた名前、と記されたいた。そこで、気づいた。見たことがありそうな花、と思ったのはキンカンの花。清楚な佇まいの花姿。
 覚満淵・・ふらりと散策でき、自然も豊か。是非お勧めしたい。

  覚満淵
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「山歩・・長七郎山」

2020-06-16 17:36:49 | 低山歩き
「レンゲツツジ」  ツツジ科
 群馬を代表する山と言えば、赤城山。「すそ野は長し赤城山」と上毛かるたに詠まれ、県民にとっては親しみのある山。当家から車で、1時間30分ほど。赤城山の外輪山である”長七郎山”への登山。まるで、時代劇にでも出てきそうな名前のこの山は、1579m。登り口は、”小沼”の駐車場からなので、登山というよりは、むしろハイキングともいうべきコース。何度も登った慣れ親しんだ登山道は、雨にえぐられたのか、時に歩きにくい。野鳥のさえずり、新緑の美しさ、そしてハルゼミの大合唱、緑葉をわたる風の涼やかさ・・少し汗ばんだ身体に、幸せが広がる。山頂で、ランチタイム。その美味しいことと言ったら!おにぎり、サンドイッチ、唐揚げ、チーズ、ゆでたまご、トマト、各種漬物、ゼリー、みかん・・・全部、お腹の中へ!そして、山の空気は一番のご馳走だ。
 群馬県の花と言えば、レンゲツツジ。高さ1m程の低木。前橋から赤城山への道路を、くねくね登りつめた所にレンゲツツジの大群落がある。山の斜面が朱色で染まり、実に見事な風景だ。例年より多少花期が早かったのか、そろそろ終盤か。しかし、長七郎山からの下山道には、クマザサや白樺の中にオレンジ色の花が鮮やかで、目を奪う。

  山頂にて。
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「冬桜」

2014-11-30 15:24:45 | 低山歩き
「冬桜」 (バラ科)
 藤岡市南部にある桜山へ妹とハイキング。晴天に恵まれ、風もなくおだやかなハイキング日和。桜山は標高591mと低山、ここで有名なのが冬桜だ。現在、7000本もの桜が満開。紅葉と桜が同時に楽しめる。この桜、実は春にも咲く。つまり、冬と春の2回楽しめるのだ。冬をむかえ、咲かずに残った冬桜のつぼみは厳しい冬を乗り越え、4月に再び花を咲かせるという珍しい桜。国の名勝、天然記念物に指定されている。小ぶりな為、ソメイヨシノほど華やかでないが、花の少ないこの時季に、山をピンク色に染めている姿は実に珍しい。春には、ソメイヨシノ3000本を合わせると10000本もの桜が山を染める。日本さくら名所100選にも名をつらねている。県内、上毛かるたの「さ」の札に「三波石と共に名高い冬桜」と詠まれている。
 桜山は、夫と、時々訪れた場所。「10月桜、冬桜、寒桜はそれぞれ違うんだよ」と散歩しながら話していたことを懐かしく思い出す。その時は、本気で聞いていなかったので、全くその違いが記憶に残っていなかった。しかし、偶然にも、桜に詳しそうな女性に出会った。尋ねてみると・・・10月桜は八重、冬桜は一重、寒桜は2月頃咲く。しかし、桜山には寒桜はない というお答えだった。
  明日、12月1日は桜山祭りが開催される。今日は、大勢の観光客でにぎわっていた。
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「庚申山の秋」

2013-11-23 14:58:27 | 低山歩き
群馬百名山の一つ庚申山。当家から約4km南東に行ったところ。夫と私の大好きな散歩コースである。スポーツ広場、テニスコート、ミニ動物園などがあり、多くの市民の憩いの場として親しまれている。標高がわずか200m弱だが、アップダウンがあり、ちょっとした運動には最適。楽しめるコースは多様であるが、お気に入りのコースは、藤の咲く丘公園から一本道を、ひたすら山頂を目指す。土の道はクッションもあり、足に優しい。今頃は落ち葉が、あるくたびカサカサと音をたて耳を楽しませる。山頂に到着したら男坂を下り、テニスコートを横に見て展望台まで一気に登り、だらだらと女坂をさらに登り、その後は下るだけ。約4km、1時間のコースだ。冬は野鳥のさえずりをたのしみ、今は、晩秋の柔らかな光に、木々の葉がてらされ紅葉が美しく輝く。友人と昼食をとっていると、小春日和に誘われ蝶がふわり飛んできた。「凍て蝶だね」と友人。私「?」「凍て蝶は冬の蝶のこと」と教えられた。
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