気ままな歳時記

 気ままに日々の出来事を写真で綴っていきたいと思います。

『ぼくらの60年~70年宝箱』

2012年07月23日 19時47分51秒 | 日々の出来事
 著者が私と一つ違いのようなので,この本に書かれたもののほとんどがジャストミートして,懐かしさを通り越して,自分の小学生時代を復習している様な気持ちになりました。

 私の小学生低学年時代は,まだ,漫画は月刊誌全盛で,「冒険王」,「少年」,「少年画報」,「少年ブック」などがあり,当時の生活サイクルに一ヶ月というのが合っていたんでしょうが,昭和40年代に入り,日本も豊かになり,次第に週刊漫画(少年サンデー,少年マガジン,少年キングなど)に,人気が移っていきます。

 月刊誌は,付録が付いていて,それが欲しいのですが,一日10円の小遣いしか貰えない一般的な子供達は,どうしても欲しい付録は,貸本屋さんで付録だけを並んで買うしかないのです。(貸本屋さんでは,月刊誌も貸しますが,付録は不要なので,20~50円位で売るのです)

 私は,「冒険王」を毎月買って貰っていましたが,当時大人気だった「鉄人28号」と「鉄腕アトム」が載っている「少年」は,毎月必ず行く床屋さんでじっくり見ていました。

 しかし,テレビでも人気の漫画のアニメ化がされ,「鉄人28号」,「鉄腕アトム」,「エイトマン」,「ジャングル大帝」,「スーパージェッター」,「宇宙エース」などのアニメが始まると,次第に漫画をあまり見なくなりました。

 その頃の楽しみと言えば,丸美屋のふりかけ(のりたま,すき焼きふりかけ)に入っていたエイトマンシールやマーブルチョコレートに入っていたアトムシールを集めることで,シール欲しさに家で売っていたふりかけを食べ終わる前に新しいのを開けてよく怒られたものでした。

 この本に出てこないのが2つ有り,一つは野球漫画の「黒い秘密兵器」で,もう一つがカバヤの動物キャラメルです。

 まず,「黒い秘密兵器」が魔球の出始めだと思いますが,高速ナックルで落ちる前の球の影が落ちた後の球に当たるために球が黒く見えてしまう「黒い秘球」,土煙でボールが大きく見える「まぼろしの秘球」,ボールがグルグルと進行方向に高速で回り,上の球の影が落ちた後の球に当たるために,上に白い球,下に黒い球が連続して飛んでいくように見える「ゼロの秘球」ほか「光る秘球」,「魔の秘球」,「かすみの秘球」など,少年野球に夢中だった私はこの漫画の虜になってしまいた。

 動物キャラメルは,おまけに 3~4cmの動物が入っていて,それを必死に集めて,夢は動物園を作ることでしたが,柵や木,ライオン,鹿などが多く入っていて,30個入りのケースの中に一個か二個レアな動物が入っているのですが,一日一個しか買えない私には,地道なコレクションでした。(動物キャラメルがカバヤなのかフルタなのか思い出せません)

 これは,ダンボール一箱くらい有り,大事にしていたので,家の者も捨てなかったと思うのですが,高校の時引っ越す時に思い出して探したら,ありませんでしたので,今回お見せできないのが残念ですが,ネットで調べても出てこないので,私の夢,幻かと自分でも疑いたくなりますが,小2~小4年頃まで3年間くらい必死で毎日買ったので夢ではないのですが・・・。

 とにかく,この本に書いてあること全てリアルタイムで経験しているので,今は,本を出してくれた著者に感謝するばかりですが,今でも当時の物を大事に持っているというのが凄いなあと感心しきりでした。

 ぼくらの60年~70年宝箱(いそっぷ社1,680円)