気ままな歳時記

 気ままに日々の出来事を写真で綴っていきたいと思います。

『天地明察』

2012年10月21日 21時17分10秒 | ときどき,映画
 『天地明察』は,第31回吉川英治文学新人賞,第7回本屋大賞を受賞し,第143回直木賞の候補のとなった冲方丁(うぶかたとう)さんの時代小説の映画化で,封切りから1ヶ月経って,ようやく観に行くことができました。

 日本で初めての暦作りに挑戦した安井算哲(やすいさんてつ)は,将軍に囲碁を教える名家の出で,しかし,星の観測と算術の問いを解くことが好きなため,正しい暦を作ることに没頭していく事になります。

 ‘安井算哲'を岡田准一さんが,その妻‘えん'を宮崎あおいさんが演じており,その演技力は素晴らしく,脇役の俳優さんが松本幸四郎さん,市川染五郎さん,中井貴一さんなどそうそうたるメンバーで,楽しめる映画でした。

 この映画は,出てくる人,ほとんどがいい人で,唯一,宮廷の貴族役で出てくる今リハビリ中の市川染五郎さんだけが悪い役というもので,見終わった後,気持ちが良いくらい爽やかな映画でした。

 この夫婦はどちらも先に死なないでと言っていたようで,二人は同じ日に亡くなったと最後の字幕に出ていましたが,本当ならこの夫婦愛は凄いなあと感激しました。

 妻の‘えん’は,上映中は漢字の‘円’かと思う位,宮崎あおいさんの顔が丸くて太陽のように見えて素敵で,今までは,あまりファンではなかったのですが,今回の映画ではファンになってしまいましたが,一つ一つの演技が上手いなあと印象に残る映画でした。

 『天地明察』(その1)


 『天地明察』(その2)

『踊る大捜査 THE FINAL新たなる希望』

2012年10月12日 21時42分58秒 | ときどき,映画
 テレビドラマと映画ともに人気がある『踊る大捜査線』シリーズの劇場版第4弾である『踊る大捜査 THE FINAL新たなる希望』を遅まきながら観て来ました。

 最終作ということで,織田裕二,深津絵里,ユースケ・サンタマリア,柳葉敏郎などのレギュラー陣に、前作から加わった小栗旬のほか,犯人役でSMAPの香取慎吾や小泉孝太郎が出演するなどの豪華キャストで,過去に登場した人,全てが登場するなど,ファイナルに相応しい総括する映画でした。(いかりや長介さんも写真でいっぱい出ていました)

 最初の‘から揚げ専門店'の場面も良かったですし,この映画のために作られたカップ麺やビールも欲しくなるアイテムで,細かいところに気を使った映画な気がしました。

 ファイナルと言いながら,何故か次もある感じがしたのは私だけだったのでしょうか,全てが終わったという感じがしませんでした。

 『踊る大捜査 THE FINAL新たなる希望』のポスター


『ダークナイト・ライジング』

2012年08月18日 19時20分48秒 | ときどき,映画
 今までの前2作の「バットマン・ビギンズ」と「ダークナイト」を観たことがなかったのですが,最終章の『ダークナイト ライジング』を観に行って来ました。

 前作でジョーカーと死闘を繰り広げ,堕ちた英雄ハービー・デント引導を渡したのちに全ての罪を背負い,8年間の自粛に入ったバットマンという設定で物語は始まりますが,ほとんどが敵で,誰が味方になるか分からず,最後までハラハラドキドキでした。

 出てくるバットマンが乗る自動車「バットモービル(タンブラー)」,2輪車「バットポッド」,そして空を飛ぶ飛行用ビークルの「バット」とバットマンの乗物は凄いメカなので,見入ってしまいました。

 最近の映画としては長い上映時間の3時間でしたが,一昨日仙台では34℃,昨日が35℃,今日は30℃で少し涼しいと感じるくらいですが,仙台としては暑い日が続きますが,夏の暑い時期に,涼しい映画館の大画面で見るアクション映画は見終わった時の爽快感とともに素晴らしく,この映画は夏に観るのみ,良い作品だと思いました。

 ダークナイト・ライジング(その1)


 ダークナイト・ライジング(その2)


 ダークナイト・ライジング(その3)


 バットモービル(タンブラー)

『幸せへのキセキ』

2012年07月12日 20時10分00秒 | ときどき,映画
 またまた,今回も公開から1ヶ月以上過ぎて,実は今日で公開が終了するという『幸せへのキセキ』を急いで見に行って来ました。

 原題は,「We Bought a Zoo」(動物園を購入した)という,日本では信じられない様な実話を元にした映画でしたが,邦題の『幸せへのキセキ』は,“幸せへの軌跡”と“幸せへの奇跡”の両方を掛け合わせている気がします。

 最愛の妻を亡くし,悲しみにくれていた一家が,郊外に家を購入したら,その家は,閉鎖中の動物園付きだったのですが,動物園で働く個性的な人々や亡き妻の生前に夫に残したお金にも支えられながら,動物園を再開し,また,自分達も立ち直っていくという感動的な映画でした。

 私的には,映画の中に出てくる「レオン(だったと思います)」という,ちょっと太めのビーグル犬の動作を観察して楽しんでいました。

 音楽は,シガー・ロスのヴォーカルのヨンシーが担当し,なかなか素晴らしく,透明感のある歌声を披露していて,全編の映像に良く合っていた気がしました。

 
『幸せへのキセキ』のポスター


 『幸せへのキセキ』(その2)


 『幸せへのキセキ』(その3)

『テルマエ・ロマエ』

2012年06月28日 21時03分56秒 | ときどき,映画
 今回も封切りから2ヶ月も経ってから『テルマエ・ロマエ』を観に行って来ましたが,この映画はまだまだ人気のようで,一日4回も上映されていました。

 ヤマザキマリさんのコミックの実写映画化のようで,古代ローマ帝国の浴場設計技師が,現代日本の銭湯や個人宅のお風呂や温泉に何度もタイムスリップするという奇想天外なお話でした。

 古代ローマ人役を北村一輝さん,宍戸開さん,市村正親さんと確かに濃い顔の役者さん達ですが,なり切り振りがなかなか面白かったですね。

 「平たい顔族」と言われる日本人が,最後は大挙して紀元120年代に行って温泉を作る様子は面白く,そして文句なく楽しめる映画になっていました。

 それにしても阿部寛さんの演技は最高で,この印象が目に残ってしまい,TVやCMで見ても,ローマ人に見えてくるから困った物で,彼が時代劇に今出ると違和感がある気がしますので,出るにしてもザビエルか西洋人役で出て欲しいものです。

 銭湯のフルーツ牛乳をローマ風にアレンジしてテルマエ(大衆浴場)で出したり,ケロリンの洗面器を真似たのを作ったり,いろいろな日本の浴場のアイデアをどのように真似るかが,映画を見ているうちに段々楽しみになっていきました。

 『テルマエ・ロマエ』(その1)


 『テルマエ・ロマエ』(その2)


 『テルマエ・ロマエ』(その3)


 『テルマエ・ロマエ』(その4)

『宇宙兄弟』

2012年06月21日 20時47分45秒 | ときどき,映画
 映画って,観に行こうとしたらすぐに行かないと,いつの間にか終わっていたり,時間が経つと一日一回くらいしか上映しなくなったりして,見過ごす確率が高い気がします。

 今回見た『宇宙兄弟』も,すでに夕方一回の上映になっていて,上映終了が近いので,慌てて行って来ました。

 この映画は,「モーニング」に連載中の600万部突破の大ベストセラー漫画の実写化で,小栗旬さんと岡田将生さんが主演で,小さい頃に宇宙飛行士になる約束をした兄弟が,違った人生を歩みながらも宇宙飛行士を目指す物語です。

 岡田将生さんの少年時代を演じる子役の子がそっくりで,良い味を出していますが,小栗旬さんの天然パーマがお母さん遺伝で,そのお母さん役は,吉田拓郎さんの奥さんの森下愛子さんというのも良かったですね。

 小栗旬さんの演技は,一つ一つ上手いというか,自然な感じで,アフロヘアーと芝居がかった演技が始めはちょっと不自然なのですが,映画が進むうちに慣れてきてしまい,段々引き込まれていくのが不思議な感じでした。

 あまり書くと,映画の場合はネタばれになるのですが,やはりこの映画は,ハッピーエンドで終わるのが良かったと思います。

 イギリスのバンドのコールドプレイの「ウォーターフォール~一粒の涙は滝のごとく」が主題歌として使われていますが,この頃,このバンドのギターのリフがとても心地よくて,はまっています。

 『宇宙兄弟』(その1)


 『宇宙兄弟』(その2)


 『宇宙兄弟』(その3)

『中島みゆきLIVE 歌旅 劇場版』

2012年05月12日 20時45分28秒 | ときどき,映画
 『中島みゆきLIVE 歌旅 劇場版』は,2007年のコンサートツアーを編集した劇場公開版で,今日5月12日から2週間限定で上映されるというのですが,県内では名取と石巻のマイケルシネマだけでの上映なので,今日,石巻に行って来ました。

 映画でコンサートを見る初めての気がしますが,昔ローリングストーンズの「ギミーシェルター」と「シャイン・ア・ライ」位ですが,この中島みゆきさんの5年前のコンサートを映画館の大画面で見ることが出来るということなので,期待をして映画館に行きました。

 真っ赤なドレスに身を包んだ中島みゆきさんは,「御機嫌如何」という曲で始まり,その後も圧巻の歌唱力で映画は進みます。

 私は,1975年のデビューシングルの‘アザミ嬢のララバイ’の入っているファーストアルバム「私の声が聞こえますか」から,1985年の2枚目のセルフカバーの「御色なおし」までは,レコードを買うほどのファンでしたが,その後は自然と離れてしまいました。

 今回のコンサートの曲は,私が聴いていた頃の曲がほとんど無いのですが,中島みゆきさんの歌唱力と,歌詞の情景や感情などによって,声色を使い分けていく歌の上手さに,映画なのに鳥肌が立ってしまいました。

 特に,七十七銀行のCMで使われている‘糸’は,歌い方や感情の移入が素晴らしく,聴いていくうちにちょっと感動をしてしまいました。

 映画なのですが,正面からの映像は,まさにコンサート会場で聴いている感じに陥ってしまう感じで,映画館の大スクリーンで見る迫力は素晴らしく,本当のコンサート以上に満足感と感動のある映画でした。

 映画はほとんどが演奏シーンのみですが,途中で中島みゆきさんのMCが入りますが,それは,「‘今回のコンサートでお土産言葉というものを言っています’,それは,‘この時代に生まれてくれてありがとう’(そんな感じだったかな)」というのが入り,演奏会が終わった後に,「荒野より」の プロモーションビデオが流れ映画は全て終わります。

 中島みゆきファンもそうでない人も是非一度見ても損はない素晴らしい映画(コンサート)ですが,中島みゆきさんは今年60才になったとは,この映像からは想像できず(2007年当時は55才)に驚きですね。以前,CMに出ていた富士フイルムの化粧品使っているからかな?

演奏曲
1 御機嫌如何
2 1人で生まれて来たのだから
3 あなたでなければ
4 一期一会
5 with
6 糸
7 命の別名
8 ララバイ SINGER~アザミ嬢のララバイ
9 宙船
10 昔から雨が降ってくる
11 唇をかみしめて
12 ファイト!
13 誕生
14 Love You,答えてくれ
15 ボディ・トーク
16 重き荷を負いて
17 本日、未熟者
18 地上の星
19 背広の下のロックンロール
20 荒野より プロモーションビデオ・フルバージョン

 中島みゆきさんは,オリコンで1970年~2000年の4つの年代に渡ってシングルチャート1位を獲得した唯一のソロ・アーティストでもあり,それは,1970年代:わかれうた(1977年),1980年代:悪女(1981年),1990年代:空と君のあいだに(1994年),旅人のうた(1995年),2000年代:地上の星(2003年)の4曲です。

 『中島みゆきLIVE 歌旅 劇場版』(その1)


 『中島みゆきLIVE 歌旅 劇場版』(その2)


 『中島みゆきLIVE 歌旅 劇場版』(その3)


 『中島みゆきLIVE 歌旅 劇場版』(その4)

『ポテチ』

2012年04月08日 20時31分01秒 | ときどき,映画
 今朝起きると,外に何か白いものが・・・,新聞を取りにポストに行くと,ポストの屋根に雪がちょっぴりですが積もっていて,4月も中旬になるというのに,雪が降るとは・・・,今年の寒さには閉口するばかりですが,来週くらいには,桜も開花するのでしょうか。

  伊坂幸太郎さんの短編小説を原作にした映画『ポテチ』は,5月17日から全国公開されるのを前に,仙台地区で4月7日から先行上映されているというので,早速,観に行って来ました。

 『ポテチ』は,全編が仙台で中村義洋監督により撮影されたもので,今回の俳優さんは,濱田岳さん,木村文乃さん,大森南朋さん,石田えりさんと個性派揃いで,上映時間は70分足らずでしたが,あっという間に見終わってしまいました。(中村監督も出演されていましたね)

 伊坂幸太郎さんと中村義洋監督が,昨年の東日本大震災を目の当たりにして,「いままでの恩返しとして,現在の仙台の姿を通して皆に勇気を与えて,復興の後押しをしたい」という思いから製作したそうです。

 木村文乃さんが自殺を図るビルは,仙台市役所の屋上のような気がしますが,映画の中によく見た風景が出てくるのですが,宮城野区新田にある仙台市民球場,若林区六郷地区などすぐ分かる所もありましたが,Kスタを使って貰うと嬉しかったなあと感じました。

 若葉(木村文乃)が「コンソメ味を食べたかったけど,塩味もいい,間違って貰ってかえって良かったかも」と言う言葉を聞いて泣いてしまう今村,それには訳があった・・・。
 そのシーンでカルビーのポテトチップを食べるを観て,今日私もスーパーでうす塩味のポテチを買って来てしまいました。

 地元のヒーローでプロ野球選手の尾崎選手に異常強い憧れと思いを持つ今村(濱田岳)は,自分が同じ日に同じ病院で生まれだけでない結びつきを持っていることが明らかになり,映画は終演を迎える。

 音楽は,今回も斉藤和義さんで,その曲は「今夜,リンゴの木の下で」 という優しい雰囲気を持った曲で,気に入ってしまいましたが,皆さんもポップコーンでも食べながら,映画は68分と短いので,TVを観る感じで観て下さいね。

 内容云々というよりは,震災の後に,あの『ゴールデンスランパー』のスタッフのメンバーに,又,仙台を舞台に,この映画を作って頂いたのが嬉しかったですね。

 今朝の雪(ポストの屋根)


 植栽の雪


 ポテチのポスター


 尾崎と今村君


 若葉さんと今村さんと黒澤さん(大森南朋)


 今日の仙台市民球場(その1) 思わず,立ち寄ってしまった


 今日の仙台市民球場(その2)

『麒麟の翼~劇場版・新参者~』

2012年03月06日 20時03分53秒 | ときどき,映画
 昨日は,この冬一番の積雪を記録したと思ったら,今日は,12℃を超える4月並の気温になったりと,この冬は不安定な気温と気候が続きますが,皆様,体調など崩してはいませんか?

 私は,この冬はまだ元気にしていますが,前から観ようと思っていた映画をようやく観に行けたのですが,それは,『麒麟の翼~劇場版・新参者~』で,この映画の原作はTV版も観ていないので,どんな内容の映画か楽しみでしたが,キーワードになる日本橋は,「三丁の目の夕日64」では,まだ高速道路が出来ていない状態で出てきます。

 日本橋は,日本の道路元標があり,日本の道路網の始点となっていますが,実際の国道の始点になっているのは,国道1号と国道4号であり(重複路線を含めると7路線),宮城県にいる者にとっては,国道4号の始点と言うことで,結構気になる場所ではありますね。

 この映画では,‘派遣切り',‘労働災害隠し’,‘貧困’,‘水泳部でのいびり’などの社会問題の色々なテーマを包含しながら,映画は進行して行きますが,全てを飽きさせることなく,“親子の疎遠と愛と絆”,“真実と向き合う勇気”,そして“犯した罪を受け止める若者”というヒューマンミステリーに仕上がっていて,あっという間に2時間が過ぎてしまいました。

 貧困カップル役の新垣結衣(ガッキー)は,初めは眉間に皺を寄せた悲しい顔をしていましたが,エンディングの方では,綺麗で清々しい顔になっていて,役者としても気に入ってしまいましたが,この映画では,お節介の看護婦役の田中麗奈さんの演技が飛びっきり良かったなあと思いました。

 想像の動物である‘麒麟’に翼が生えている像が日本橋にあり,この場所から羽ばたけるようにと設置したそうですが(橋の裏側に,佐藤栄作の名が刻まれているそうです),上空に高速道路があって,ガッキーが映画で言っているとおり,羽ばたけないですが,ここが映画の重要なキーになっていて,この像が最高に良いシチュエーションになっていますね。

 日本橋七福神参りも犯人を捜すキーになっていて,七福神好きの私は,全部廻っても一日で行けそうなので,いつか七つを巡ってみたいと思いました。

 『麒麟の翼~劇場版・新参者~』のポスター


 日本橋の麒麟の像


 『麒麟の翼~劇場版・新参者~』の場面


 阿部ちゃんとガッキー


 髪の長いガッキー


 お節介な看護婦と阿部ちゃんのお父さん


 甘い物屋の黒木メイサ


日本列島いきものたちの物語

2012年02月20日 20時54分48秒 | ときどき,映画
 北海道から鹿児島まで日本列島に生きる野生の動物を描いたドキュメンタリーであり,家族愛,生命力,命の尊さなど,野生の動物を通して色々なことを感じることが出来ました。

 ヒグマ,ニホンザル,イノシシ,キタキツネなど普段あまり見ることができない動物の生き生きとした姿がスクリーンいっぱいに映し出され,この動物たちの四季にわたる生死をかけた営みを撮影するために,カメラマン達(岩合光昭さん,中村征夫さん,嶋田忠さん)の2年以上に及ぶ苦労や葛藤など,想像を絶することが,きっといっぱいあったと思います。

 この素晴らしい映像のナビゲーターは,嵐の相葉雅紀さん,長澤まさみさん,ゴリさん,黒木瞳さんなどが担当し,彼らの動物に対する愛情や気持ちが伝わってきました。

 エンディングで撮影したカメラマンの姿やその撮影した状況が出てきて,その映像がまた,苦労をして撮影していることを意外に楽しんで撮影している感じも伝わってきて,良かったですね。

 日本列島いきものたちの物語のポスター


 兵庫のイノシシの親子


 知床のヒグマの親子


 北海道のキタキツネ(キタキツネの寿命は5年だそうです)


 鹿


 シャチ