気ままな歳時記

 気ままに日々の出来事を写真で綴っていきたいと思います。

『しあわせのパン』

2012年02月05日 18時24分11秒 | ときどき,映画
 このところ近年稀にみる寒さで,身も心も凍るような毎日で,昨日が立春だったのを忘れてしまっていましたが,今日は,久々に良い天気で気温も上がりました。この時期に,ほっこりする映画『しあわせのパン』を観て来ました。

 映画の舞台は,北海道洞爺湖のほとりにある月浦という街で,パンカフェを営む夫婦と,その店を訪れるお客さまたちの夏秋冬春(映画での季節の順序)の物語で,北海道の一番良い季節である夏から始まります。

 「月のマーニ」という絵本を小さい時に読んで,自分のマーニを探し続ける‘りえさん'(原田知世)は,‘水縞くん'(大泉洋)に誘われて北海道の小さな街で暮らし始め,夏には,失恋した女性と東京に憧れる男性の話,秋は,離婚した男性とその娘の話,冬は,若い頃見た北海道の月を見て死のうとする老夫婦,春は,秋に来た老夫婦のその後と,‘りえさん'と‘水縞くん'のカフェ「マーニ」に来年の予約が入ったことが描かれています。(水縞くんと呼んでいるので,りえさんは大学か会社の先輩だったのでしょうか?)

 映画の中で可愛い羊(ゾーヴァ)が出ていたり,良い場面でメ~と鳴いていますが,美味しい色々なパンや料理とともに,このゾーヴァが良いスパイスになっていて,ホンワカと幸せを感じ,ゆったりとほっこりとさせてくれました。

 大泉洋さんのパン作りの手際の良さ,原田知世さんの入れる珈琲の美味しいそうなことと彼女の姿勢が良いこと(今日,映画を観て気づきました)が,映画全編に出ていて(それが,凜として見えます),一度この月浦と言うところに行ってみたくなりました。

 毎朝,窓際でパンを食べている阿部さんという不思議な人が出て来ますが,何をやっているんだろう,どこに住んでいるんだろうと色々考えさせられましたが,この人があの「赤色エレジー」を歌った‘あがた森魚'さんが演じていたとは・・・。

 『しあわせのパン』のポスター


 『しあわせのパン』の一場面(その1)


 『しあわせのパン』の一場面(その2)


 『しあわせのパン』の一場面(その3)


 『しあわせのパン』の一場面(その4)

『Always 三丁目の夕日'64』

2012年01月22日 19時32分24秒 | ときどき,映画
 私がこのブログを始めた2005年(平成17年)12月30日に初めて観た「Always三丁目の夕日」,その2年後の2007年11月14日に続編の「Always続・三丁目の夕日」を観てから,4年以上の歳月が流れました。

 満を持して『Always 三丁目の夕日'64』が昨日封じられたので,早速観に行ってのですが,今回は東京オリンピックで湧く東京の下町の情景を描いていて,小学生になっていた私にも今回は懐かしい事がいっぱい出てきました。

 今回は,前回までの東京タワーを建設していく高揚感はありませんが,東京オリンピックが開催される喜びや高度成長になり,人々の生活が向上し,カラーテレビが普及していくこと,自家用車が普及してきたこと(映画ではトヨタのパブリカを森山未來さん扮する医者が乗っていた),“おそ松君"の中で‘イヤミ'がやっていた「シェー!」が子供の中で大流行など当時の状況が描かれています。

 東京オリンピックは,私の小学校ではカラーテレビは校長室にしかなかったので,順番で見せて貰いましたが,当時,お金持ちの同級生の親が小学校の全部のクラスにテレビを寄付してくれたので,東京オリンピックは結構見た思い出があります。

 東京オリンピックの頃は,“エイトマン"が大流行し‘のりたま'に入っていたシールや‘マーブルチョコレート'に入っていた“鉄腕アトム"のシールを必死に集めたりしていました。

 吉岡秀隆さんが扮する古行淳之介が連載している「冒険少年ブック」という名称は,私が当時見ていた月刊誌の「少年」「冒険王」「少年ブック」をごちゃ混ぜにしたネーミングでちょっと笑ってしまいました。

(当時の月刊誌の著名作品)
○少   年:鉄腕アトム(手塚治虫),鉄人28号(横山光輝),サスケ(白土三平),忍者ハットリくん(藤子不二雄)など
○冒 険 王:サイボーグ009(石森章太郎) ,どろろ(手塚治虫),ゼロ戦レッド(貝塚ひろし)など
○少年ブック:ビッグX・バンパイヤ(手塚治虫),ハレンチ学園(永井豪) ,宇宙エース(吉田竜夫)など

 今の世の中と違い,当時はまだまだ,近所との結びつきが強かった頃を思い出させてくれる映画で,私も小さい頃近所の人の家でご飯を食べたり,おやつを貰ったり,また怒られたりと,近所の人が町内の子供に関心を持ってくれていた時代でした。

 漫画の三丁目の夕日は,昭和30年代の時代背景ですが,この続きが有るとすると,次は「Always 三丁目の夕日'70」の大阪万博の年か「Always 三丁目の夕日'72」の札幌冬期オリンピックの年になりそうな気がしますが・・・,さてさて?

 『Always 三丁目の夕日'64』のポスター


 『Always 三丁目の夕日'64』の一場面(その1)


 『Always 三丁目の夕日'64』の一場面(その2)

『聯合艦隊司令長官 山本五十六(太平洋戦争70年目の真実)』

2012年01月09日 20時16分52秒 | ときどき,映画
 今日は,MOVIXのメンズディだったので,『聯合艦隊司令長官 山本五十六(太平洋戦争70年目の真実)』を観に行ったのですが,館内はいっぱいで,『アバター』以来の人出を体験しましたが,8割くらいは年配の男性でした。

 太平洋戦争(真珠湾攻撃)から70年目の昨年に封切られた本作は,山本五十六を役所広司さんが演じ,海軍大臣(米内光政)を柄本明さん,軍務局長(井上成美)を柳葉敏郎さんが,新聞記者役の玉木宏,吉田栄作さん,阿部寛さんなど豪華俳優陣が脇を固めています。

 ミッドウェー海戦で4隻の空母を失うという敗因は,すべて南雲忠一司令長官の指揮が悪かったと描かれていますが,真珠湾攻撃よりも少ない兵力で準備万端の米軍に対したこと自体が問題であると思うので,南雲忠一を演じた中原丈雄さんが可哀相になりました。

 山本長官は,ミッドウェー作戦で「大和」で出撃したものの,南雲機動部隊の後方(540km後方)を航行し,将棋を指していただけで,何もしなかったことと,ミッドウェー作戦の責任を何も取らなかったことへの批判的見方もかなりあるようで,昭和18年の戦死した為に,その後の悲惨な日本の状況を見ることがなかったのは,彼にとって幸いだった気がします。

 映画は,配役も個性的で,開戦当時の白い零戦とその後の緑の零戦は,小さい頃よく作ったプラモデルの零戦を思い出し,とても懐かしい気持ちになると共に,現在のCG技術の凄さを実感しました。

 ポスター


 山本五十六


 今日の月は,月齢15.4のオレンジ色の満月でした

『ニューイヤーズ・イブ』

2011年12月30日 20時43分13秒 | ときどき,映画
 『ニューイヤーズ・イブ』とは,そうです日本で言えば大晦日ということでしょうが,日本では,「ゆく年くる年」的な,厳かで静かに新年を迎え,そして,初詣をして新しい年の願い事をするというのが定番ですが,ニューヨークでは,1904年から続くタイムズスクエアのカウントダウン・イベントで最高に盛り上がるのが,アメリカ人の大晦日なのでしょうね。

 そのイベントを色々な気持ちや状況で迎える8組の男女のストーリーが描かれていて,死期が迫った我が儘な老人(ロバート・デニーロ,自分のステージで1年振りにあった男女(ジョン・ボン・ジョヴィ),仕事一筋だった女性の目標を全て叶えてあげようとするメッセンジャーの青年,新年ちょうどに赤ん坊が産まれ賞金を稼ごうとする二組の男女など,8つのエピソードが並行して描かれます。

 「プリティ・ウーマン」「バレンタインデー」を作ったゲイリー・マーシャル監督が作ると,8つのエピソードを1つも飽きさせることなく,描き切っていて,日本映画ではなかなかこのように上手く撮れる監督は,いない気がします。

 ロックスターのジェンセンを演じるのは,あのボン・ジョヴィは,2度も平手打ちを食らいますが,彼はこの映画ので一番盛り上がる場面で,オーティス・レディング「I Can't Turn You Loose」とジョン・ハイアットの「Have A Little in Me」を歌い上げますが,私的にはこの場面がこの映画の一番の魅力的で最高の場面でした。

 エレベーターで閉じこめられた男女の話も,ドラマではありがちな感じですが,何故か少しずつ引き込まれていきましたが,タイムズスクエアのイベントを担当するプロデューサーのサポートをする警察官が気にかかりました。

 この映画のタイトルは『ニューイヤーズ・イブ』で,大晦日というか,年末に観るのに相応しい,素晴らしく楽しい映画に仕上がっていて,良い気持ちで年を越せそうな気持ちになりました。

 あまりこの映画に関係ないのですが,タイムズスクエアの広告が‘東芝'と‘TDK'だったのが何故か印象に残りました。

 『ニューイヤーズ・イブ』のポスター


 ニューヨークのタイムズスクエア


 映画の一場面(その1)


 映画の一場面(その2)


 ボン・ジョヴィ

『ミッション インポッシブル(ゴースト・プロトコル)』

2011年12月21日 19時27分35秒 | ときどき,映画
 年末の超話題作としてテレビやマスコミで大々的に宣伝をしている『ミッション インポッシブル(ゴースト・プロトコル)』を,観て来ました。

 ブダペスト⇒クレムリン(モスクワ)⇒ドバイ⇒ムンバイ(インド)とめまぐるしく場所が変わり,特にドバイの全高(尖塔高)828.mで世界一の高さを誇る「ブルジュ・ハリファ」での壁面を昇ったり走り回ったりするシーンは圧巻で,高所恐怖症の人は背中に汗をたっぷりかくこと請け合いです。

 スパイ映画につきものの秘密兵器は,今回はコンタクトレンズカメラ,プリンター内蔵アタッシュケース,壁面を昇れる手袋などや登場するスーパーカーは,BMWの新型である6シリーズとi8が使われており,街中では,こんな凄い車に乗ってるだけで注目を浴びてしまうでしょうね。

 今回は,登場する4人のチームワークを重視した展開で,撮影の仕方も3Dでなくてもこれだけ迫力ある映像ができることを証明するような感じで,最後まで楽しめる映画とっており,見終わった後も良く,年末に観るには最高の映画でしょう。

 ミッション インポッシブルのポスター


 ブルジュ・ハリファでの場面(その1)


 ブルジュ・ハリファでの場面(その2)


 ブルジュ・ハリファでの場面(その3)


 ムンバイでの場面



『リアル・スティール』

2011年12月12日 20時28分05秒 | ときどき,映画
 12月9日に封切られたばかりの『リアル・スティール』を観に行って来ましたが,文句なく楽しめるアメリカ映画の典型のような作品で,しかし,最後のシーンでは不覚にも涙が流れてしまいました。

 時は2020年のアメリカでは,ボクシングは人間が行うのではもの足らなくなり,人々はもっと過激なロボット格闘技に夢中になっていました。

 主人公のチャーリー・ケントン(ヒュー・ジャックマン)は元ボクサーで,格闘ロボットと共に大きなトラックで各地を巡業に回る日々を送っていたところ,元妻が亡くなり,一人息子である11歳のマックス(ダコタ・ゴヨ)と再会することになります。

 息子のマックスは,廃棄処分になっていた旧型ロボットを自力で運び出し,修理してロボット格闘技の世界に少しずつ,のめり込んでいき,その旧型ロボットが人間の動作を真似るという機能を持っていることで,元ボクサーのチャーリーと息子の人間関係を繋ぐ役割をしていき,そして感動のラストシーンの試合を迎えます。

 旧型ロボットの名前が「ATOM」だったり,ロボットの体に刻まれた文字が「極悪男子」「大赦」だったり,最強のロボット・ゼウスのプロジューサーが日本人だったりと気になる事が多く有るのですが,映画が進むうちに,段々とマックスとチャーリーの親子のやり取りと「ATOM」の可愛らしい感じに引き込まれていき,ラストでは涙が流れ,見終わった後も清々しい感じがして映画館を後にしました。

 『リアル・スティール』のポスター


 『リアル・スティール』(その2)


 『リアル・スティール』(その3)


『1911』東京国際映画祭特別オープニング作品

2011年11月13日 19時27分49秒 | ときどき,映画
 舞台となる清国は,満州族(女真族)が1644年に樹立した国家で,その容姿は,頭髪を一部を残して剃りあげ,残りの毛髪を伸ばして三編にし,後に垂らした辮髪(べんぱつ)が特徴的ですが,1912年に倒れるまで約270年続いた状況は,丁髷(ちょんまげ)をした日本の武士社会の江戸時代が約270年続いたのと重なりますね。

 辛亥革命(しんがいかくめい)までに至る中国の混乱は,アヘン戦争(1840年),太平天国の乱(1850年),日清戦争(1894年),義和団の乱(1900年)と続き,ついに1911年に辛亥革命が起き,1911年が干支の一つである辛亥(かのと・い)であり,その年に起きた革命なので,「辛亥革命」と呼ばれており,この革命は,孫文とその「三民主義」(民族主義・民権主義・民生主義)だけが広く知られています。

 今回の映画『1911』は,1911年10月10日夜に発生した武昌起義から1912年2月12日の宣統帝(溥儀)の退位,そして共和制国家の中華民国が建国され,初代臨時大総統には孫文,二代目臨時大総統には袁世凱(えんせいがい)が就任したところまでが描かれており,この革命の陰の功労者であり,中国中で戦い続けた軍事担当で,現地で活躍する黄興(こうこう)をジャッキーチェーンさんが演じていますが,この作品が彼の100本目の記念作になったそうです。

 その後は,孫文が袁世凱を倒すために再度軍事蜂起(第二次革命)し失敗,袁世凱が1916年に皇帝に即位し国号を「中華帝国」に改めために,彼の死後は中国全土が混乱し,日本との戦争に巻き込まれた行くことになりますが,辛亥革命以後の中国がどうなったかは,自分で調べないという感じで,エンディングを迎えます。

 映画では,この革命の首謀者である孫文を演じるウインストン・チャオさんは,本物の孫文とよく似ていて,彼は話し方や素振りも孫文を真似して演技をしていたそうです。

 軍事担当の黄興(ジャッキーチェーン)の妻になる徐宋漢(じょそうかん)を演じるリー・ビンビンさんは,竹内結子さんと黒木メイサさんを足して割ったような顔立ちで,気丈夫な感じの女性で,この映画の陰の主人公だと思いました。

 ウインストン・チャオさん演じる孫文


 黄興(ジャッキーチェーンさん)と徐宋漢(リー・ビンビンさん)

『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』

2011年11月06日 19時39分44秒 | ときどき,映画
 今日は日曜日だというのに生憎の雨降りだったので,映画を見に行くことにしたのですが,『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』と『ステキな金縛り』でどちらにしようか悩みましたが,『猿の惑星:創世記』にしました。

 『猿の惑星』は,旧シリーズが1969年公開の「猿の惑星」から5作ほど有りますが,全てテレビでしか見たことがなく,2001年に再映画化されたものも見る機会がなく,映画館で見るのは初めてでした。

 過去の「猿の惑星」シリーズとの繋がりと思えるシーンや名前が出てくるのですが,火星有人探査(将来「猿の惑星」に不時着)のニュースが流れたり,人間の味方の猿「コーネリアス」が出て来たり,主人公の猿の名前が「シーザー」だったりと,昔との繋がりというよりも,今後のストーリーの展開に必要なのかもしれませんね。

 映画を見て驚くのは,CGが凄く精巧で猿の動きや顔にリアリティがあり,映像も上空の物も多用し,大きなスケール感がある作品になっている気がしました。

 1969年に公開された最初の「猿の惑星」の前章としての位置づけである本作は,これから新しシリーズとして,旧シリーズとは別な作品になっていくのかにも興味が沸きますが,本作は,ストーリー的に無理がないのは,今後のシリーズの基礎となるからなのでしょうね。

 なかなか,楽しめた作品でしたが,旧シリーズのように,毎年作ってくれたら,これはこれで嬉しい限りですが,さあどうなるのでしょうか。

 猿の惑星:創世記(その1)


 猿の惑星:創世記(その2)

『東京オアシス』

2011年10月24日 20時16分34秒 | ときどき,映画
 封切られたばかりの『東京オアシス』を仙台では唯一鑑賞できる“仙台フォーラム"に行って来ましたが,“仙台フォーラム"といっても分からない人もいると思うので,場所は,国分町通りをずっと北に行くと青葉神社に行き当たるのですが,国道48号との交差点を北に進み,北五番丁との交差点に有ります。

 『東京オアシス』と題されたこの映画は,「マザーウォーター」の松本佳奈監督と中村佳代監督が3つのストーリーに分けて,共同で作ったものだそうです。

 小林聡美さん扮する女性が,都会の情景の中で,加瀬亮さん扮する男性,原田知世さん扮する映画館の女性,黒木華さん扮する女性との何気ない,そうあまりドラマ性のない出来事をオムニバス風に仕上げています。

 家人がこのキャストの映画が好きなので観て来ましたが,今回は,今までの作品の中で一番何を表現したいかが分かりづらい映画で,長回しのカメラや遠回しのカメラワークが長いので,昼食後の午後一番に観たのでちょっと睡魔に勝てなかったでした。

 小林聡美扮した女性が東京のオアシスなのかと初めは思いましたが,原田知世さんとの遣り取りでは,どう見ても原田知世さんはが都会のオアシスそのものの気がしましたので,見終わった後に,頭が混乱する感じでしたが,ラフであまり意図的でない映像が続くので,この映画を観て,睡魔に襲われるのが都会のオアシスなのかとも思ってしまいました。

 映画を観る前に時間があったので,私の母校である仙台第二中学校の裏にある「六幽庵の庭園」を初めて見て来ましたが,木が鬱蒼と生い茂り,もう少し経ったら紅葉で園内が色取り取りに染められれば,この静けさから,また違った趣がある感じの庭に変身するのだろうと思いました。

 東屋などもあり,ゆっくり腰掛けて,庭園や小さな滝や池を観ていると,都会の喧噪を忘れてしまい,まさに,都会のオアシス(仙台オアシス?)と呼ぶに相応しい場所だと思いました。

 仙台フォーラムの外観


 『東京オアシス』のポスター


 仙台フォーラムにあった『東京オアシス』のカード


 「六幽庵の茶室」


 「六幽庵の庭園」(その1)


 「六幽庵の庭園」(その2)


 「六幽庵の庭園」(その3)


 「六幽庵の庭園」(その4)


 

『エクレール・お菓子放浪記』

2011年08月18日 20時14分05秒 | ときどき,映画
 石巻が中心のロケ地になったこともありますが,是非観たいと思っていた『エクレール・お菓子放浪記』 を,仙台アーケード街の桜井薬局セントラルホールに見に行きました。セントラルホールは,広さや雰囲気が何か昭和の映画館そのものの気がしました。

 この映画は,宮城県をロケ地にして,昨年撮ったので,現在の宮城県とは全然違う風景になっています。

 石巻の津波で流された映画館「岡田劇場」さん,映画の冒頭で出てくる旧北上町の葦の群生も津波で無くなってしまいましたし,いしだあゆみさんを乗せた船の船頭さんも亡くなったそうで,たった一年ですっかり変わってしまいました。

 映画の内容より,どこでロケをしたかが気になり,富谷町の内ヶ崎酒造(鳳陽),村田の蔵,登米の尋常小学校,石巻の日和山など,どれも知った風景が画面いっぱいに出て来るのでとても楽しい気持ちになりましたし,石巻市長が最後に審査員として出たのはご愛敬で,結構目立った出番でしたね。

 甘く切ないメロディに乗せた「お菓子と娘」という歌を,ボーイソプラノで朗誦する主人公(吉井一肇さん)の姿がこの映画のクライマックスで,エクレールというお菓子にまつわる話で展開すると思っていたのですが,映画の内容は全然違うものでした。

 ちょっと残念だったのは,話の展開が中途半端な感じで無理があり,主人公アキオの心の動きや感化院や劇団のエピソードをもう少し丁寧に描いて貰うと,また違った雰囲気の映画になっていたのではと,素人の私が言うのも何ですが,終わった後の余韻があまりない感じでした。

 最後,字幕にたくさんのエキストラの皆さんのお名前が並びましたが,一人でも多くの方がご無事だった事を祈るのみです。

 『エクレール・お菓子放浪記』のポスター


 映画館にあったサイン