寒風吹きすさぶ
人もまばらな
上福岡の街道
一人
とぼとぼと
二十余分
サンタも踊るこの季節
踊っているのは
枯葉だけ
もう
これだけ寒い思いをしているのだから
よっぽどの暖をとらないことには
わりが合わないと
言い訳だけはできそう
でも
帰りはきっと大丈夫
だって向かっているお店の名前は
「あぶらや」
内側に一枚よけいに着込んで帰る
ぐらいの覚悟
そう
外観は黄色と赤でコテコテに
ビシーーッと照明が当たっていたりして
散歩の犬の気がフレるぐらいの
漂う臭いは激豚骨
手前20mぐらいから
床が滑りやすくなっていて
グリップのキいた靴を履いてきて
よかったねきっとわたし
そう
ある意味
すべった
表面に分厚い脂層
氷塊が海から顔を覗かせるように
浮き出る固形物は
もちろんの脂塊
色で言うなら
もちろんの白
黒でした
名は体を表すというけれど
「麗子」を名乗る
柳原可奈子バリの
詐称にも匹敵する
いや
逆にここは
柳原可奈子を名乗る「麗子」の風情かと
いや
思った以上に可愛い味も
「麗子」ではないなと
優しくおっとりとしながら
きっちりツボは外さない
「優子」あたりかなと
もう
よくわからなくなった僕は
最後の半ライスが残っていて
よかったんだよ
きっとわたし
きごころの知れた「優子」には
また会いたいなと
再度
種をばらまきにくる
決意をそえて
人もまばらな
上福岡の街道
一人
とぼとぼと
二十余分
サンタも踊るこの季節
踊っているのは
枯葉だけ
もう
これだけ寒い思いをしているのだから
よっぽどの暖をとらないことには
わりが合わないと
言い訳だけはできそう
でも
帰りはきっと大丈夫
だって向かっているお店の名前は
「あぶらや」
内側に一枚よけいに着込んで帰る
ぐらいの覚悟
そう
外観は黄色と赤でコテコテに
ビシーーッと照明が当たっていたりして
散歩の犬の気がフレるぐらいの
漂う臭いは激豚骨
手前20mぐらいから
床が滑りやすくなっていて
グリップのキいた靴を履いてきて
よかったねきっとわたし
そう
ある意味
すべった
表面に分厚い脂層
氷塊が海から顔を覗かせるように
浮き出る固形物は
もちろんの脂塊
色で言うなら
もちろんの白
黒でした
名は体を表すというけれど
「麗子」を名乗る
柳原可奈子バリの
詐称にも匹敵する
いや
逆にここは
柳原可奈子を名乗る「麗子」の風情かと
いや
思った以上に可愛い味も
「麗子」ではないなと
優しくおっとりとしながら
きっちりツボは外さない
「優子」あたりかなと
もう
よくわからなくなった僕は
最後の半ライスが残っていて
よかったんだよ
きっとわたし
きごころの知れた「優子」には
また会いたいなと
再度
種をばらまきにくる
決意をそえて