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中学制服の価格差、最大2.8倍

2024年02月10日 12時44分20秒 | 話題
  日本の中学生は毎日制服を着て登校する子が大半だ。 実は学生服は同じようなデザインでも地域に
  よってかなり値段が違う。 その差は最大2.8倍。 どんな背景があるのだろうか。

   
  総務省は「小売物価統計調査」で各都道府県の県庁所在地(47都市、東京は都区部)を対象に公立中学
   の学生服の価格をまとめている。 調査時期は毎年1~3月。 男子は原則、ポリエステル10
   0%か毛混の詰め襟上下で、女子はポリエステル・毛混のセーラーの上着とプリーツスカートの
   組み合わせだ。
  2023年は男子で最も高いのは宇都宮市の5万1367円、最安は広島市の2万5408円だっ
   た。 女子は青森市の4万9828円が最高で、那覇市の1万7800円が最も安かった。
   東京都区部や大阪市はどちらかというと安い‥。 最高を最安を比べると、男子は2倍、女子は
   2.8倍もの差が生じている計算です。
  何が違いを生んでいるのか。 素材は価格を左右する一因だ。 一般社団法人全国学校服連絡協議
   会の副会長、”齊藤さん”は「青森など寒冷地では生地のウール比率が高まり、制服全体も高くな
   りがち。 反対に暖かい沖縄では価格は抑えられる」と指摘。 もう一つは物流コストで、生産
   地から離れていれば価格は高くなりやすい。 ただ、斎藤さんは一つの理由で説明することは難
   しく、その地域の所得水準や生徒人口、販売店数が複雑に絡み合った結果とも強調している。

  公正取引委員会の報告書(17年)は、販売店が増えると、価格が安くなるという分析を示している。
   販売店の間で価格競争が生まれるからだ。 しかし、販売店が多くても必ずしも安価ではない地
   域もある。 例えば、男子でトップの宇都宮市。 同市教育委員会によると、詰め襟を採用する
   のは3校あるが、各校とも5店以上の販売店から自由に選んで買っていいそうだ。
  「入学は一種の通過儀礼。 ランドセルと似ていて学校制服を慶祝品とみなす地域は多く、低級品
   を敬遠したり、価格へのシビアさが緩んだりしがちだ」。 一般社団法人日本ユニフォーム協議
   会の参与、"佐野さん"はこう説明する。 制服を買うときに他の地域の価格と比べるという発想
   は珍しく「そもそも相場が消費者に知られていないことが多い」(齊藤さん)。 このため親が知
   らず知らずに高い制服を買っている可能性もある。

  全国平均(23年)は男子が3万7252円、女子は3万6181円。 原材料費や人件費の高騰な
   どで、10年前より2割以上高くなった。 日本の賃金が長く伸び悩むなか、公立学校でも「学
   用品購入の負担が重い」という声も増えている。 親の負担を少しでも減らせればいいが、関係
   者はこう口をそろえる。 「学校制服は通常のアパレルと異なり、値下げしにくい構造がある」
   受注は1~3月に集中し、入学式に間に合わせるためメーカーはほとんどを国内生産している。
   学校ごとに仕様も違うため「多品種・少量生産」になる。 スケールメリットが出にくく、大手
   でも効率化が難しい。 ◆大手制服メーカー、トンボ(岡山市)によると「生地の仕入れ価格はウ
   ール比率や撥水、ストレッチ性などに左右されるほか、ポケットの形状などの仕様で製造コスト
   も変わる」。 機能性が高く、着心地がいい素材は当然、割高になる。 まずは最低限の機能を
   備えた素材とシンプルな仕様の制服を採用するのが価格低減への早道と言える。 
  とはいえ、学生服はほぼ毎日着るので機能性は重要だ。 「自治体共通の制服を導入すれば、価格
   を抑えることができる」と佐野さんは指摘する。 スケールメリットが働くためで、福岡市や北
   九州市は20年度に取り入れ始めた。 
  神戸市も23年度、公立中で共通の制服の導入を始めた。 地元のアパレルのワールドがデザイン
   した。 紺ブレザーにいかりマークをあしらい、青いチャック柄の「神戸タータン」のネクタイ
   やリボンを選べる。 同市では男子の場合、22年度は価格差が最大1.6倍あった。 同市教育
   委員会の担当者は「すべての学校で安くなるとは限らない」とみるが、先行導入した中学は生徒
   1人あたり6000~8000円程度安くなったという。

  お下がりを無料か低価格で譲るリユースも広がっている。 毛織物大手、ニッケは22年から駒場
   学園高校(東京・世田谷)と共同で学生服を回収して繊維の状態に戻し、新たな生地にしてから縫製
   する「循環型学生服」に取り組んでいる。
  制服は本当に必要か、という議論もある。 だが、ニッケの常務執行役員、”金田さん”は「アパレ
   ルの大量破棄が問題になるなか、何着もそろえなくていい制服はSDGs(持続可能な開発目標)の考
   え方にもかなう」と話す。  私共にも該当する孫がいるがどうなんだろうか‥‥?

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