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国道の番号、どう決めたの?

2022年09月12日 12時48分21秒 | 雑学
  車や人の往来、物流などを支え、主要な都市間を結ぶ国道は重要な社会的インフラです。 その国道には
   必ず番号が付けられています。 その歴史的経緯やナンバーリングの法則を調べてみました。

  まず向かったのは、江戸時代に五街道の起点となった東京の日本橋です。 明治時代には、この橋が全
   国の国道の起点と定められ、車道中央にブロンズ製の元標が埋め込まれています。 北西の広場には
   レプリカが設置され、「日本国道路元標」の文字が刻まれている。 横には仙台市まで350㌔、大
   阪市まで550㌔など、全国の主要都市までの距離が書かれた2つの里程標もあります。 それを見
   ると、ここから全国に国道が広がっていたことを実感できる。
  五街道のうち、東海道はおおむね現在の国道1号、奥州街道は4号、甲州街道は20号という具合に、
   主要国道に切り替わった。 気になるのは国道の数字だ。 どういう経緯で付いたのか。

 「初めて国道の番号が付けら
 れたのは明治時代。政府が主
 に日本橋と港や陸軍の施設。
 都道府県庁をつなぐ国道に1
 から44号まで付けたのが始
 まりです」。こう話すのは、
 国の道路行政を所管する国土
 交通省道路局の“岡崎規格専
 門官”だ。岡崎さんによると、
 第2次世界大戦まで物質輸送
 の主役は鉄道だった。本格的
 に道路が整備されるのは戦後、
                                モータリゼーションが進み始めてから。
  1952年制定の新道路法により、国の中枢地域を結ぶ幹線道路を1級、それ以外の国道を2級と分けて
   整備することになった。その際付けられた番号が現在の数字の基になっている。

  1級国道に1,2桁の番号、2級国道には3桁の番号が付いた。 1級国道のうち1~12号は国土の骨
   格となる縦貫方向の道路。 13~35号は12号までに連絡されない都道府県庁所在地などを結ぶ道
   路、36~40号は北海道の道路に割り当てられた。 例えば1号は大動脈である東京~大阪間、2号
   は大阪~北九州間、3号は北九州~鹿児島間、4号は東京~青森間、5号は北海道の函館~札幌間。 
   13~35号は北から順に番号を振られた。 その後、58年の第2次指定で名古屋~富山間の41号
   など3ルートを追加。 62年の第3次指定では、それまで未指定だった県庁所在地などにつながる主
   要道路を、北から順に44~57号とした。 さらに72年の沖縄返還を機に鹿児島~那覇間に58号
   が付けられて以降、2桁の番号は打ち止めになっている。

  一方、2級国道は当初、101~244号の144路線が北から順に割り当てられた。 その後、数次に
   わたって追加指定される。 その都度、北から番号が付けられたため、今では番号の規則性は薄れてい
   る。 その後、1964年に1,2級国道の区分は廃止され、一般道に統合された。

  現在、国道は1号から507号まである。ただ、59~100号と109~111号、214~216号
   は欠番になっている。 59号から100号がないのは、国道の追加指定は3桁の番号をつけると法改
   正で決められたためだ。 3桁の最初の番号は100号ではなく101号となっている。 109~1
   11号と214~216号は他の国道に統合され欠番になった。

  ところで国道と並ぶ大動脈といえば、全国に張り巡らされた高速道路網がある。 実はこれにも番号が付
   いていることをご存じでしたか。 その歴史は2017年からです。 それまでは「東名」「名神」「
   東北道」など漢字表記しかなかったが、増加する訪日外国人が車を運転する際、混乱しないように番号
   を振ったそうだ。 例えば、東名高速と名神高速は「E1」、山陽自動車道は「E2」、九州自動車道は
   「E3」、東北自動車道は「E4」。 EはExpresswayの頭文字、数字は高速道路に沿った国道の番号を
   刺す。 ただ、3桁の数字は付けないことになっており、「E59」以降は3桁国道などに沿った高速
   道路や自動車専用道路に付いている。 現在、「E98」まである。

  このほか新東名や新名神のよに東名、名神高速と起終点がほぼ同じ路線は「E1」の仲間として「E1A」
   と最後にAが付く。 中国自動車道なら山陽自動車道の仲間なので「E2A」になる。 さらに環状道路
   は番号の頭にCが付く。 首都高速なら都心環状線が「C1」、中央環状線は「C2」。 なお東京外環
   自動車道は「C3」となる。

  ふだん、何気なく走っている国道。 その番号には、こうした歴史的経緯がある。 そのことを頭に入れ
   て走るだけでも愛着がわき、道路がより身近な存在になりませんか。 いかがでしょうか。
   (ここまで書き込んだ私、車を持つ身分になれなかったので、知識として頭の隅に入れておくことにします)