警察は110番、消防は119番 というのは日本の電話の常識ですよね。 では113番 はご存知ですか?
答えは電話の故障について相談できる「故障受付」です。 1で始まる3桁の番号には様々な用途があった。
110、119のように1から始まる3桁の電話番号は「1XY番号(いちエックスワイばんごう)」と呼ばれ、
総務省がその利用指針を定めている。 桁が短く、かけるのが簡単。 1から始まるので特別な番号だと
すぐ分かる。 総務省によると100から199の番号中、計49の番号が1XY番号として指定されて
いるそうだ。 緊急性、公共性、安全性の観点で重要な連絡先や、電話を使う際に必要なサービスが登録
されている。 これらの番号は下記のようにA分類、B分類に分けられている。
警察(110)や消防署(119)への緊急通報など、優先度が高い14の番号はA分類。 B分類には
話し中調べ(114)、留守番電話サービス(141)など、通信事業者が加入者向けに提供する付加
的なサービスが割り当てられている。 ただ、これらの番号は電話の種類を問わずつながるわけではな
い。 3桁番号は各通信事業者が総務省に申請し、認定されると使えるようになる。 このため、電話
機の種類や通信事業者、契約中のサービスによっては使えない番号も出てくる。
例えば114の話中調べは、ドコモの携帯電話からは使用できるがauからは使えない。 また、格安の
SIM事業者などが付加的に提供するサービスでは、110番、119番を含めた3桁番号が使えない
こともあるという。
3桁番号のサービス開始はいつだったのか。 NTT東日本は「当社で3桁の特殊番号サービスを始めた
のは今から1世紀ほど前の1926年ではないか」(広報室)と話す。 この時期はそれまで電話交換手
がつないでいた回線を、交換機でつなぐようになったころ。 電話機もダイヤル式になり「警察につな
いで」「消防署に連絡したい」と交換手に口頭で伝えるのではなく、自分で番号を直接回す必要が出て
きた。
そこで、急ぎ連絡が必要な場合などにすぐダイヤルを回せるよう、3桁の「特殊番号」が設定された。
その一つが火災報知の「112番」。 現在の119番の前身です。 112が119に変更されたの
にはわけがある。 火災対応は一刻を争うため、少しでもダイヤル時間の短い番号として112番が採
用された。 回転ダイヤルで一番短い111が、システム上使えなかったからだ。 しかし実際に運用
が始まると、間違ってかけてしまったり、通常時に設備の問題で112番へ誤接続されたりするトラブ
ルが頻発。 そこで1年後の27年、ダイヤルで「1」から距離がある「9」が3桁目にくる119に
変更されたという。
100年ほど前に運用が始まった3桁番号だが、最近追加されたサービスもある。 子どもの虐待の通報
や相談を24時間受け付ける全国共通ダイヤル「189」(いち・はや・く)です。 2015年7月から
運用を始めた。 それまでも児童虐待の通告などに対応する10桁の番号はあったが、変更後、入電数
は約15倍と一気に増えた。 厚生労働省の担当者は「虐待は命に関わる。 何かあったら24時間ど
こからでもかけてほしい」と話しています。
一方で携帯電話、スマートフォンの普及で情報の収集、伝達手段が多様化し、3桁番号の運用も見直しが
進んでいる。 15年には7つのサービスが1XY利用指針から削除された。 総務省は「事業者によ
る使用実態がなく、今後の使用予定もないことが明らかになったため」(番号企画室)としている。
通信業者にもサービスを終了する動きがある。 NTT東日本は114を含む3つの番号を2024年1
月に終了する予定だ。 システム移行に伴い、利用者の減少が見込まれるサービスを見直すためだ。
それでも3桁番号には命に関わる重要なサービスや、知っておくと便利なサービスもある。 いざという
ときに自分の電話からはどのサービスが使えるのか、念のため確認しておきたいものです。
「災害用伝言ダイヤル=171」 「消費者ホットライン=188」 などはどうでしょうか。
答えは電話の故障について相談できる「故障受付」です。 1で始まる3桁の番号には様々な用途があった。
110、119のように1から始まる3桁の電話番号は「1XY番号(いちエックスワイばんごう)」と呼ばれ、
総務省がその利用指針を定めている。 桁が短く、かけるのが簡単。 1から始まるので特別な番号だと
すぐ分かる。 総務省によると100から199の番号中、計49の番号が1XY番号として指定されて
いるそうだ。 緊急性、公共性、安全性の観点で重要な連絡先や、電話を使う際に必要なサービスが登録
されている。 これらの番号は下記のようにA分類、B分類に分けられている。
警察(110)や消防署(119)への緊急通報など、優先度が高い14の番号はA分類。 B分類には
話し中調べ(114)、留守番電話サービス(141)など、通信事業者が加入者向けに提供する付加
的なサービスが割り当てられている。 ただ、これらの番号は電話の種類を問わずつながるわけではな
い。 3桁番号は各通信事業者が総務省に申請し、認定されると使えるようになる。 このため、電話
機の種類や通信事業者、契約中のサービスによっては使えない番号も出てくる。
例えば114の話中調べは、ドコモの携帯電話からは使用できるがauからは使えない。 また、格安の
SIM事業者などが付加的に提供するサービスでは、110番、119番を含めた3桁番号が使えない
こともあるという。
3桁番号のサービス開始はいつだったのか。 NTT東日本は「当社で3桁の特殊番号サービスを始めた
のは今から1世紀ほど前の1926年ではないか」(広報室)と話す。 この時期はそれまで電話交換手
がつないでいた回線を、交換機でつなぐようになったころ。 電話機もダイヤル式になり「警察につな
いで」「消防署に連絡したい」と交換手に口頭で伝えるのではなく、自分で番号を直接回す必要が出て
きた。
そこで、急ぎ連絡が必要な場合などにすぐダイヤルを回せるよう、3桁の「特殊番号」が設定された。
その一つが火災報知の「112番」。 現在の119番の前身です。 112が119に変更されたの
にはわけがある。 火災対応は一刻を争うため、少しでもダイヤル時間の短い番号として112番が採
用された。 回転ダイヤルで一番短い111が、システム上使えなかったからだ。 しかし実際に運用
が始まると、間違ってかけてしまったり、通常時に設備の問題で112番へ誤接続されたりするトラブ
ルが頻発。 そこで1年後の27年、ダイヤルで「1」から距離がある「9」が3桁目にくる119に
変更されたという。
100年ほど前に運用が始まった3桁番号だが、最近追加されたサービスもある。 子どもの虐待の通報
や相談を24時間受け付ける全国共通ダイヤル「189」(いち・はや・く)です。 2015年7月から
運用を始めた。 それまでも児童虐待の通告などに対応する10桁の番号はあったが、変更後、入電数
は約15倍と一気に増えた。 厚生労働省の担当者は「虐待は命に関わる。 何かあったら24時間ど
こからでもかけてほしい」と話しています。
一方で携帯電話、スマートフォンの普及で情報の収集、伝達手段が多様化し、3桁番号の運用も見直しが
進んでいる。 15年には7つのサービスが1XY利用指針から削除された。 総務省は「事業者によ
る使用実態がなく、今後の使用予定もないことが明らかになったため」(番号企画室)としている。
通信業者にもサービスを終了する動きがある。 NTT東日本は114を含む3つの番号を2024年1
月に終了する予定だ。 システム移行に伴い、利用者の減少が見込まれるサービスを見直すためだ。
それでも3桁番号には命に関わる重要なサービスや、知っておくと便利なサービスもある。 いざという
ときに自分の電話からはどのサービスが使えるのか、念のため確認しておきたいものです。
「災害用伝言ダイヤル=171」 「消費者ホットライン=188」 などはどうでしょうか。