農業じゆう人

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落語のオチって?

2022年09月14日 12時36分11秒 | 趣味
  江戸の落語は、日本語を駆使した庶民芸能です。 初代“三笑亭可楽師匠”らが始めた
   ことになっているが、なんと言っても幕末から明治に活躍した“三遊亭円朝師匠”が
   創った(落語ことばでは こしらえる)傑作が娯楽としての価値を確立した。
  世界でもこのスタイル、つまり噺家のような仕事は珍しい。 江戸時代の鎖国社会で
   独自の町分化が発達していった。 古代からの中国文化にしても明治以降の西洋文
   化にしても、日本文化はうまく外からの文化を取捨選択して、そのエキスだけを融
   合してみせる。

  私が大好きな”三遊亭圓生大師匠” ”立川談志師匠” ”古今亭志ん朝師匠”らは江戸弁で
   舌足らず、枕で媚びないという持ち味がある。 "古今亭身上師匠"は反対に枕で引
   きずり込む廓噺が絶品で、稼ぎのほとんどを費やしただけあって飽きがこない。
   現代では”立川志の輔師匠”が好きな噺家さんの一人だ。 ”伊能忠敬”を題材にした
   志の輔原作の「大河への道」が、俳優”中井貴一さん”の主演でいま映画になってい
   る。 機会がるならば是非見てみたい傑作だ。

  田舎の貧しい一家の唯一の楽しみは夕食後の古ぼけたラジオを聞くことでした。 
   昔ですから番組の選択権は親父。 そこでよく聞かされていたのが「浪曲か落語」
   そんなこともあって小学生の頃からは親しんできたのは「落語」でした。 高校を
   卒業し東京に就職。 そして休みに一番最初に出かけたのは「上野 鈴本演芸場」
   でした。 以後、他の場所は見もくれずひたすら演芸場巡りでした。
   三遊亭歌笑、林家三平、三遊亭歌奴、古今亭今輔ら、大衆受けした戦後の人気者た
   ちも、本格派の普及に役立ってきたと思う。 古典を学んで新作に挑戦する。 学
   びの芸の飛躍を助ける。 シャレとオチはイノベーションの生みの親だ。

  枕をふって笑いさそう。 何を話題にするにしても、その間の取り方とシャレの極意
   をさりげなく披露する落語。 私もめったにはないが何かの時に人前で話しをする
   ことがあった時などは、最も役立ったのが落語でした。 笑いをとったり、ひきつ
   けたり 間を保ったりする所作が落語に通じているのではないかと思います。 
   何事にも「間」ってうものは本当に難しいものです‥。

  私も二十歳前後のころは、毎週日曜日は朝から各寄席巡りをしていました。 特に
   圓生大師匠と談志師匠は追っかけのような状態でした。 いまの噺家さんとは違っ
   た味のある話っぷりには感嘆するばかりでした。 いまCDやDVDなどで聞くと
   この二人のほかでもほれぼれするような噺家さんの一席を生で聞いたことがある
   これが今の私の自慢です。