農業じゆう人

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夏の始まり

2022年06月01日 12時46分29秒 | 世間
  この春に亡くなった俳優の“柳生博さん”は、古い暦に関心を寄せていたそうです。
  自著「和暦で暮らそう」で、古来の月の呼び名を紹介しています。 
  6月は水無月のみにあらず。 田水之(たみの)月、風待月、鳴雷(なるかみ)月‥‥。
  「研ぎ澄まされた自然に対する美意識」を感じさせる表現の数々です。

  蝉(せみ)の羽(は)月、という異称もなかなか風流ではないでしょうか。
   辞書を開くと、衣服がセミの羽のように薄くなる意味だと書いてあった。
   陰暦だから現代なら7月ごろにあたるのだが、数日前の暑さを思えばぴったり
   合っているような気がしてならない。 きょうからの採用面接解禁を前に、緊
   張した面持ちでスーツの上着を片手に抱きながらオフィス街を行き交う若者の
   姿も目立つような時季になってきた。

  総務省消防庁によると、日本各地で真夏日を観測した先月29日には、400人
   超が熱中症で搬送されたという。 その後和らいだとはいえ、油断は禁物だ。
   体が高温に慣れていない時期はそのリスクが高い。 毎年6月に入ると患者が
   増える。 小まめに水を飲む。 屋外ではなるべくマスクを外す。 というよ
   な対策を各個人が怠らないようにしたいものです。
  とはいえ自衛には限界がある。 このまま気温上昇が続けば、季節の風情を味わ
   うどころではないであろう。 ウクライナ危機で石炭の利用増加が懸念されて
   いるという。 都市化によるヒートアイランドも無視できない状況だ。
   「熱波月」やら「蒸し風呂月」やらの言葉が生まれてからの対応では遅い。
   いっそうの知恵を絞りたい、絞らなければならない、夏の始まりです‥‥。