この春に亡くなった俳優の“柳生博さん”は、古い暦に関心を寄せていたそうです。
自著「和暦で暮らそう」で、古来の月の呼び名を紹介しています。
6月は水無月のみにあらず。 田水之(たみの)月、風待月、鳴雷(なるかみ)月‥‥。
「研ぎ澄まされた自然に対する美意識」を感じさせる表現の数々です。
蝉(せみ)の羽(は)月、という異称もなかなか風流ではないでしょうか。
辞書を開くと、衣服がセミの羽のように薄くなる意味だと書いてあった。
陰暦だから現代なら7月ごろにあたるのだが、数日前の暑さを思えばぴったり
合っているような気がしてならない。 きょうからの採用面接解禁を前に、緊
張した面持ちでスーツの上着を片手に抱きながらオフィス街を行き交う若者の
姿も目立つような時季になってきた。
総務省消防庁によると、日本各地で真夏日を観測した先月29日には、400人
超が熱中症で搬送されたという。 その後和らいだとはいえ、油断は禁物だ。
体が高温に慣れていない時期はそのリスクが高い。 毎年6月に入ると患者が
増える。 小まめに水を飲む。 屋外ではなるべくマスクを外す。 というよ
な対策を各個人が怠らないようにしたいものです。
とはいえ自衛には限界がある。 このまま気温上昇が続けば、季節の風情を味わ
うどころではないであろう。 ウクライナ危機で石炭の利用増加が懸念されて
いるという。 都市化によるヒートアイランドも無視できない状況だ。
「熱波月」やら「蒸し風呂月」やらの言葉が生まれてからの対応では遅い。
いっそうの知恵を絞りたい、絞らなければならない、夏の始まりです‥‥。
自著「和暦で暮らそう」で、古来の月の呼び名を紹介しています。
6月は水無月のみにあらず。 田水之(たみの)月、風待月、鳴雷(なるかみ)月‥‥。
「研ぎ澄まされた自然に対する美意識」を感じさせる表現の数々です。
蝉(せみ)の羽(は)月、という異称もなかなか風流ではないでしょうか。
辞書を開くと、衣服がセミの羽のように薄くなる意味だと書いてあった。
陰暦だから現代なら7月ごろにあたるのだが、数日前の暑さを思えばぴったり
合っているような気がしてならない。 きょうからの採用面接解禁を前に、緊
張した面持ちでスーツの上着を片手に抱きながらオフィス街を行き交う若者の
姿も目立つような時季になってきた。
総務省消防庁によると、日本各地で真夏日を観測した先月29日には、400人
超が熱中症で搬送されたという。 その後和らいだとはいえ、油断は禁物だ。
体が高温に慣れていない時期はそのリスクが高い。 毎年6月に入ると患者が
増える。 小まめに水を飲む。 屋外ではなるべくマスクを外す。 というよ
な対策を各個人が怠らないようにしたいものです。
とはいえ自衛には限界がある。 このまま気温上昇が続けば、季節の風情を味わ
うどころではないであろう。 ウクライナ危機で石炭の利用増加が懸念されて
いるという。 都市化によるヒートアイランドも無視できない状況だ。
「熱波月」やら「蒸し風呂月」やらの言葉が生まれてからの対応では遅い。
いっそうの知恵を絞りたい、絞らなければならない、夏の始まりです‥‥。