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スポーツ苦手? 公園で遊ぼう

2022年06月15日 12時49分52秒 | 遊び
  子どもの「運動神経」を発達させるにはどうしたら‥‥と思い悩む保護者は少なくないという。
  子どもの運動に詳しいスポーツトレーナーの❝遠山さん❞が勧めるのは公園遊びだそうです。
  遊具や広場での遊びを通じて、運動能力を伸ばすために必要な基本動作を自然に経験できる
   という。 ポイントを助言してもらった。

  「夫婦とともに文化部で運動経験が少ないのですが、子どもの運動能力も伸びにくいでしょ
   うか?」 子どもの運動について保護者向けの講演に招かれると、こういった質問をいた
   だくことが多いという。 子どもが運動を苦手にする様子を見て「遺伝かな」と悩む必要
   はなく、「たくさん体を動かす経験を積めば運動能力は伸びていきます」と説明している。

  「運動神経」という名称の神経はない。 一般的に「運動神経がいい子」は、脳から筋肉へ
   動きの指令を伝達する神経細胞の回路が発達している。 人の動作を見たときに「こう体
   を動かせば自分もできる」と共感できる能力が高いともいえる。 この伝達回路が最も発
   達するのが幼児期~小学校中学年のころだそうだ。 発達のカギは「どのような動作をど
   れくらい経験したか」という運動神経の質と量が握っているという。

  「子どもに運動神経を」と言われても「なにをすれば?」と思われるだろう。 そこで幼少
   年期に経験を積んでほしい24種の動きを「基本動作」として勧めている。 発達研究の 
   権威の“デビット・L・ガラヒュー氏”が分類した84種の動作を基本に、手軽に取り込め
   て効果が高いものを中心に選んだ。(下記左の表)

 「走る」は多くのスポーツで必要とされる能力だが
 速く走れることだけが重要ではなく、スピードや方
 向の調節など多くの要素がある。四つんばいの「は
 う」は手足だけでなく背筋や腹筋も使う。「渡る」
 はバランス感覚や空間把握能力が必要だという。
 神経の量がぐんぐん増える幼少年期に基本動作を豊
 富に経験すると、筋肉への基礎的な動きを伝える神
 経の回路が発達する。こうした子どもは学校の体育
 の授業だけでなく、様々なスポーツになじみやすい。
 例えば鉄棒の逆上がりには「(地面を)蹴る」「ぶ
 ら下がる「回転する」「飛び降りる(着地する)と
 いう4つの基本動作が含まれている。 経験を生か
                   しスムーズに組み合わせられれば成功する可能性は高い。
  基本動作を経験する場としては公園がうってつけだ。 様々な遊具が組み合わさった複合遊具
   は基本動作の宝庫で、「のぼる」や「降りる」、「くぐる」などを連続して体験できるもの
   が多い。 遊具がなくても大丈夫。 鬼ごっこは「走る」のほか「追いかける」や「逃げる」
   「かわす」といった複数の動作を体験できる。 特に狭い公園で捕まらないように逃げ回る
   のは俊敏性の向上が期待できる。 ただ注意が必要なのは、基本動作を経験するために公園
   に行くのではなく、子どもを自由に遊ばせてほしいということを忘れずに。

  幼稚園の園児を対象としたある研究では、遊びの要素を多く含んだ運動指導を行っている園の
   方が、少ない園よりも園児らの運動能力が高い傾向にあったそうだ。 幼少期の運動指導で
   は、自発的な遊びが多様な運動パターンの経験につながると考えられている。
  子どもの遊ぶ様子を見て動作のバリエーションが少ないからと言って「投げる動作をしていな
   いから投げ込みをやるぞ」と指示すると遊びではなくトレーニングになってしまう。 運動
   を「やらされた」という苦い経験は体育嫌いにもつながりかねないので注意。
   もし体験させたい動作があるなら、子どもと一緒に遊びながら自然とその動作が引き出せる
   よう考えてほしい。 安全確保の面からも保護者は公園のベンチに座ってスマートフォンを
   触るのではなく、近くで動作を見守ってあげることが重要だ。

  身長が大きく伸びる「成長スパート期」までは外遊びなどを通じて多様な運動を経験した方が
   偏りのない体と運動能力が育まれることが最新の研究で指摘されている。 特定の競技に絞
   り練習するのは成長スパート期を過ぎてからで遅くないという。
  幼少年期に「体を動かすことは楽しい」という印象が身につけば、生涯を通じて運動に前向き
   に取り組む大人になる可能性は高い。 運動の習慣は体力・免疫力の向上や生活習慣病の予
   防、ストレスの解消など様々なメリットが望める。
  近年は障害のある子どもも一緒に遊べる「インクルーシブ公園」も少しずつ増えてきている。 
   誰でも使える遊具の導入は各地の公園や学校へ広がるであろう。 公園で遊ぶという選択肢
   はどんどん魅力的になっていく。 ぜひ子どもと一緒に出かけてほしいものです。
   お子さんと一緒に遊べばお父さん・お母さんのストレス解消にもなると思いますよ!!