農業じゆう人

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家族

2022年06月30日 12時58分17秒 | 話題
  1970年の映画「家族」はほろ苦いロードムービーだった。
  北海道の開拓地での生活に希望をたくす一家が長崎の島を出て、高度経済成長にわく
  日本列島を旅する。 赤ん坊と幼い息子を連れ、老いた義父をいたわるしっかり者
  の若い妻を、寅さん映画のさくら役で名をはせた“倍賞千恵子さん”が演じていた。

  それから半世紀あまり、公開中の映画「PLAN75」の主役は78歳の女性です。
   倍賞さんふんするミチは、同世代の女友達らとホテルの清掃員をしながら自活し
   ている。 しかしささやかな暮らしは仕事を失ったことでほころび始める。
   身寄りのないミチは行き場を失うしかない、政府が導入した制度「プラン75」
   の利用を決める。
  それは社会の高齢化を押しとどめるための政策で、75歳になると「安楽死」を選
   べる。 支度金10万円がもらえ、心のケアもうけられる。 窓口の担当者は保
   険の加入でも勧めるかのように「心安らかな旅立ち」の内容を説明するのだ。
   まさかと思って見ているうちに、どんどん背筋が寒くなる。 現代日本の“ディ
   ストピア映画”
だ。

  プラン50や60があったら早めに申し込む、迷惑かけて生きるのはイヤ‥‥。
   映画にはそんな感想も寄せられているという。 高齢者を追いつめる社会の非情
   こそがメッセージであるはずなのに‥。 倍賞さんら日本の発展をになった世代
   が目の当たりにする現実。 必死に生きる人々へのエールだった「家族」のほろ
   苦く心寂しい“続編”である。
 
  この猛暑のなかを自分達の立場を優位にしようと選挙に挑んでいますが、今一般庶
   民は低賃金・物価高のなかで懸命に暮らしている人が多くいます。 もう少し普
   通の国民の事態にあった政策・対応を少しは考えてほしいものです。

    6月のウォーキング集計(30日)
         歩いた日 27日  歩けなかった日 3日 (すべて雨)