農業じゆう人

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「津波」

2022年01月17日 12時36分41秒 | 話題
  手記はこう始まる。  「昭和35年5月24日。 朝6時過ぎ、私は異様なざわめきに目覚めた」。
  場所は青森県八戸市。 騒ぎは、浜の方から聞こえてくる。 「津波がきてるぞ~!」。  
  飛び起きて、通りへ出ると家財道具を積んだ3輪トラックやリヤカーが次々と高台へ向かっていた。
  地球の裏側の激しい揺れが、ほぼ1日後に東北地方などへ津波となって襲った「チリ地震津波」だ。
  日本付近では揺れがなかった上、早朝の不意打ちで被害は拡大した。 死者・不明者は140人を
   超えた。 明治以降、2度の大津波に遭った地域だが、不幸にも、遠方の地震との関わりについ
   ては、知見が乏しかったようだ。

  今回のトンガ沖の大噴火と日本の津波の関連も、不明な点が多くある。 当初、気象庁は「若干の
   海面変動がある」としていたが、波の変化は到来が早かったうえに大きく、津波警報や注意報も
   長い間出続けることになったようだ。 噴火の数時間後には、列島各地で数ヘクトパスカルの気
   圧の上昇が観測されているといい、今後の分析が待たれる。
  チリ地震は各国に津波の被害をもたらし、日本も参加する国際的な警戒ネットワーク構築の契機と
   なった。 きょうで27年の阪神淡路大震災でも尊い犠牲の上に得た幾多の教訓が、防災の基礎
   固めに役立っている。 (ただ東日本大震災時に国の対応はまだ生かされていなかった)
  今回の津波に関してはこれまでの地震とは違って噴火から発生したことなので気象庁でも対応には
   苦慮したようだ。 噴火と潮位の変動のメカニズムが各国で調査し解明できれば、新たな減災へ
   とつながるのではないだろうか。 どんな災害にも「備え」に終わりはないということ。
   今回の津波だけでなく相次いで出てくる災害やコロナの新型などなど‥備えはいつでも必要だ。
   いっときの緩みが後々大変になるということを日ごろから考えておきましょう‥‥ネ。