かッと目を見開き、歯はむき出し。 約4㍍の巨体が両手を広げて、
やって来た人をにらむ。
福島県東部の田村市には、こうした古くからある「お人形さま」が
3カ所に立っているそうだ。 住民たちがわらで新しい衣を作っ
たりお面を塗り直したりして、大事にしてきた文化遺産だそうだ。
江戸時代に悪疫がはやったとき、病魔を退散させる守り神としてま
つられ始めたそうです。 日本には各地に疫病や災厄が入ってく
るのを防ぐ風俗があって、そのひとつのようだ。 村に入り口に
縄を張ったり、そこに大蛇のわら細工や、祈願文を記した木札を
くくりつけたりする例がある。 これらはすべて、平穏な暮しへ
の住民の願いが表れているようだ。
新型コロナの感染が再び拡大し、各地の魔よけも腕の見せどころだ。
やっかいなのは、かかっているが無症状の人も多く、感染者か否
かを見分けにくいことではないでしょうか。 「GoTo トラベ
ル」事業の見直しも、感染が広がっている地域を出発する旅行は
引き続き割引対象だ。(分科会からは検討を求められているが)
ウイルスの侵入を阻止するのは容易ではない・・。
田村市はお人形さまという名前を基に、標語を作った。
「お」互いを守るため、「人」と人との間隔はできるだけ2㍍空
けよう! 「形」式にとらわれず、行事などのやり方を見直そう!
(さ)3蜜を避けて、(ま)マスク着用と手洗いが基本!・・。
魔よけに頼りすぎず、各地域が知恵を絞る。 そうすることで
感染対策はより強力になるのではないかと思っています・・。