まぶたは心と体の異変を映し出す鏡だという。 ピクピクしたり目が開けづらかったりするのは
脳神経に原因があることもある? むくみや黒ずみは腎臓の不調や薬の副作用かもしれない。
仕組みを知り適切に対処したいものです。
まぶたは、目を乾燥や異物の侵入から守る「目の蓋」としての役割を果たすとともに、顔の
表情をつくり出している。 さらに、井上眼科病院(東京・千代田)名誉院長の”若倉先生”は
「まぶたの異変は全身や脳の状態をも表していることがある」と指摘している。
例えば、まぶたの腫れが続くときは腎臓や甲状腺の病気のサイン。 黒ずんだり白くなっ
たりするのは皮膚病、薬の副作用、貧血にこともある。 疲れたときやストレスを感じた
ときにピクピクと動くのは、疲労によって筋肉が勝手に動いてしまう「眼瞼ミオキミア」
です。 多くの人が経験し、自然と治ることが多い。
ただし、症状が頬や口元などに広がる場合は、「片側顔面けいれん」の可能性がある。
顏の顔の表情筋を動かす神経が血管に圧迫されて起こる病気で、自然に治ることは少ない。
症状の程度や年齢に応じて、薬物治療(ボトックス注射)や手術治療が行われるという。
「自然とまぶたを閉じてしまう」「目
を開けにくい」などの運動障害は「眼
瞼けいれん」が考えられる。 目を開
け閉めする脳のスイッチが壊れた状態
なんだそうだ。 発作的に目をつぶる
ため、ものにぶつかったり自動車事故
を起こしたりすることもあるという。
眼瞼けいれんが軽症や中程度の場合、
運動障害としてではなく「まぶしさ」
「痛み」などの感覚過敏の症状と捉え
て、ドライアイ、眼精疲労などと診断
されるケースも多い。 こうした例を
含めると患者数は10数万人と推定さ
れているそうです。 眼瞼けいれんは
自分の意思にかかわらず動くので、医
療機関で改めて、まばたき検査(瞬目テ
スト)を受けることで区別できる。
眼瞼けいれんでは抑うつなどの精神症状を伴うことも多いという。 若倉さんは、不安や不
眠の治療に用いられる薬剤の長期間服用が眼瞼けいれんの原因になりやすいと指摘する。
仕事や日常生活で支障が生じる場合が、治療が必要になる。 ボトックス注射が有効で保険
適用になる。 長年、ドライアイや眼精疲労で悩んでいた患者が神経眼科の瞬目テストで
眼瞼けいれんと診断され、適切な治療や服用薬の見直しで改善することも多いそうだ。
まぶた下がり「いつも眠そうに見える」「視野の上部が欠けてものにぶつかる」といった症
状を訴えるのが「眼瞼下垂」です。 眼瞼挙筋というまぶたを上げる筋肉や腱の働きが加
齢で衰えることが原因で、誰にでも起こりうる。 若年や中高年でも、コンタクトレンズ
装着時に過度にまぶたに刺激を与えたり、まつ毛美容液を使ったりすることで誘発される
こともあるそうです。
治療は手術が中心。 眼瞼挙筋の緩みを切除する。 札幌医科大学病院の”山下講師”は「運
転時に信号が見えない、手でまぶたを持ち上げないと眼科検査ができないといったときは
症状がかなり進んだ状態」と解説。
最近は、活動的な高齢者が増え、早めの手術を希望する例も増えているそうです。 難しい
手術ではないが、切開する場所や範囲が1㍉㍍違うと顔の表情が変わることもある。
年間の手術件数が豊富で手術後の変化などについてよく説明してくれる医療機関を探そう。
このほか、注意したいのは悪性腫瘍(がん)だという。 山下講師は「まぶたのほくろや小さ
なコブが急に大きくなった場合は、がんの一種(基底細胞がん、脂腺がんなど)の可能性
もある」と話す。 自分のまぶたについて「何かおかしい」と感じたときは一度、専門外
来で相談するのが一番と強調しています。 病は早いうちの対応が何より大事です。
脳神経に原因があることもある? むくみや黒ずみは腎臓の不調や薬の副作用かもしれない。
仕組みを知り適切に対処したいものです。
まぶたは、目を乾燥や異物の侵入から守る「目の蓋」としての役割を果たすとともに、顔の
表情をつくり出している。 さらに、井上眼科病院(東京・千代田)名誉院長の”若倉先生”は
「まぶたの異変は全身や脳の状態をも表していることがある」と指摘している。
例えば、まぶたの腫れが続くときは腎臓や甲状腺の病気のサイン。 黒ずんだり白くなっ
たりするのは皮膚病、薬の副作用、貧血にこともある。 疲れたときやストレスを感じた
ときにピクピクと動くのは、疲労によって筋肉が勝手に動いてしまう「眼瞼ミオキミア」
です。 多くの人が経験し、自然と治ることが多い。
ただし、症状が頬や口元などに広がる場合は、「片側顔面けいれん」の可能性がある。
顏の顔の表情筋を動かす神経が血管に圧迫されて起こる病気で、自然に治ることは少ない。
症状の程度や年齢に応じて、薬物治療(ボトックス注射)や手術治療が行われるという。
「自然とまぶたを閉じてしまう」「目
を開けにくい」などの運動障害は「眼
瞼けいれん」が考えられる。 目を開
け閉めする脳のスイッチが壊れた状態
なんだそうだ。 発作的に目をつぶる
ため、ものにぶつかったり自動車事故
を起こしたりすることもあるという。
眼瞼けいれんが軽症や中程度の場合、
運動障害としてではなく「まぶしさ」
「痛み」などの感覚過敏の症状と捉え
て、ドライアイ、眼精疲労などと診断
されるケースも多い。 こうした例を
含めると患者数は10数万人と推定さ
れているそうです。 眼瞼けいれんは
自分の意思にかかわらず動くので、医
療機関で改めて、まばたき検査(瞬目テ
スト)を受けることで区別できる。
眼瞼けいれんでは抑うつなどの精神症状を伴うことも多いという。 若倉さんは、不安や不
眠の治療に用いられる薬剤の長期間服用が眼瞼けいれんの原因になりやすいと指摘する。
仕事や日常生活で支障が生じる場合が、治療が必要になる。 ボトックス注射が有効で保険
適用になる。 長年、ドライアイや眼精疲労で悩んでいた患者が神経眼科の瞬目テストで
眼瞼けいれんと診断され、適切な治療や服用薬の見直しで改善することも多いそうだ。
まぶた下がり「いつも眠そうに見える」「視野の上部が欠けてものにぶつかる」といった症
状を訴えるのが「眼瞼下垂」です。 眼瞼挙筋というまぶたを上げる筋肉や腱の働きが加
齢で衰えることが原因で、誰にでも起こりうる。 若年や中高年でも、コンタクトレンズ
装着時に過度にまぶたに刺激を与えたり、まつ毛美容液を使ったりすることで誘発される
こともあるそうです。
治療は手術が中心。 眼瞼挙筋の緩みを切除する。 札幌医科大学病院の”山下講師”は「運
転時に信号が見えない、手でまぶたを持ち上げないと眼科検査ができないといったときは
症状がかなり進んだ状態」と解説。
最近は、活動的な高齢者が増え、早めの手術を希望する例も増えているそうです。 難しい
手術ではないが、切開する場所や範囲が1㍉㍍違うと顔の表情が変わることもある。
年間の手術件数が豊富で手術後の変化などについてよく説明してくれる医療機関を探そう。
このほか、注意したいのは悪性腫瘍(がん)だという。 山下講師は「まぶたのほくろや小さ
なコブが急に大きくなった場合は、がんの一種(基底細胞がん、脂腺がんなど)の可能性
もある」と話す。 自分のまぶたについて「何かおかしい」と感じたときは一度、専門外
来で相談するのが一番と強調しています。 病は早いうちの対応が何より大事です。