年齢を重ねると声の張りがなくなり、聞き取りづらいと言われることが増えてくる。(私)
声帯の老化はコミュニケーションの支障のほか、踏ん張りがきかず転倒や肺炎のリスクも
高めるという・・? 仕組みを知り適切に対応したいものです。
動画や録音で客観的に自分の声を聞いて、昔と変わっていることに気づき、がくぜんとし
たことはありませんか。
山王病院東京ボイスセンター(東京・港)長で国際医療福祉大学医学部の”渡邊教授”による
と「声は30代から衰え始める。声帯とその周りの筋肉が衰えていくのが主な原因」だ。
声帯とは、のど仏の奥にある左右一対の
小さなヒダ。 粘膜に覆われた筋肉でで
きている。 息を吸うときは左右に開き
声を出すときは閉じるようになっている。
この開閉を周りの筋肉が助けている。
声が出る仕組みはこうだ。 肺からの吸
気が閉じた声帯の隙間を通り抜けるとき
声帯が細かく振動して声の原音ができる。
この原音がのど、口、鼻の中を通るとき
に共鳴し、その人特有の声になる。
肺機能や共鳴機能の低下も影響するが、
特に声帯とその周りの筋肉低下は、声の
老化に大きく影響する。 声帯がきちん
と閉じないと振動しにくく、それが声の
出しずらさにつながるためだ。
「たかが声」と思いがちだが、声帯周りの衰えは、転倒リスクや肺炎リスクにもつながる。
声帯には息を吸う、声を出す以外に気管をふさぐ役割もあるからです。
気管を閉鎖して肺に息をため込めることで胸郭が安定し、上半身がぶれず身体の全体に力
が入る。「できないと、つまずいたときに踏ん張れない。また、食べ物が気管に入って
しまい誤嚥性肺炎を引き起こす恐れがある」。 渡邊教授はそう警鐘を鳴らす。
東京ボイスクリニック品川耳鼻いんこう科(東京・港)の”楠山院長”は、中高年になると、
男性は男性ホルモン、女性は女性ホルモンの分泌低下で、声帯と声に男女逆の現象が起
きる傾向があると指摘する。 「男性は声帯が萎縮し、声が高くなる。 女性は血流が
悪くなって声帯がむくみ、声が低くなる。 これは弦楽器の弦が細いと音色が高く、太
いと低くなるのと同じ」 ホルモン分泌のコントロールは難しいが、声帯とその周りの
筋肉を鍛えることは、何歳からでもできるそうです。
楠山院長によれば「声帯の筋トレに有効なのは歌うこと」。 歌う習慣がある人は声帯が
衰えにくい。 ただし叫ぶようにしたり高すぎるキーで歌い続けたりするのは、逆にの
どを痛めたりするので控えた方がいい。 渡邊教授が勧めるのは呼吸、声帯の振動、
共鳴が総合的に鍛えられる。
「のの発声法」。「口を小さくすぼめ『の~』を低音から高音まで、鼻に抜ける
ように発声する。 そして『の~』を高音から徐々に低くしていく」。 10回1セッ
ト×1日3セット行いたい。
声帯の振動には潤滑油として粘膜の潤いが必要だ。 加齢によって粘膜が減り乾燥する
と声帯の劣化が進む。 楠山院長こまめに水を飲むことを勧めるている。 水を飲む
と副交感神経が優位になり、脳から指令が出て声帯が潤う。 「声をよく使う場面で
は、意識して水を飲んでほしい」といっています。
口呼吸は声帯を乾燥させるので鼻呼吸を心がける。 たばこも控えたほうがいい。有害
物質が声帯を劣化させるそうだ。 でも歌手でも喫煙する人がいますがネ。
「ファーストフードのセットメニューは、のど焼けと声枯れの原因になりかねないので
要注意」(渡邊教授)。 脂質の多い食べ物と炭酸飲料の組み合わせは胃酸の逆流を起
こしやすい。 声帯の劣化につながる可能性がある。 過剰に取り過ぎないようにし
た方がいい。 今日からトレーニングと生活習慣の改善を始めて、声の張りを取り戻
せるようにしてみませんか。
声帯の老化はコミュニケーションの支障のほか、踏ん張りがきかず転倒や肺炎のリスクも
高めるという・・? 仕組みを知り適切に対応したいものです。
動画や録音で客観的に自分の声を聞いて、昔と変わっていることに気づき、がくぜんとし
たことはありませんか。
山王病院東京ボイスセンター(東京・港)長で国際医療福祉大学医学部の”渡邊教授”による
と「声は30代から衰え始める。声帯とその周りの筋肉が衰えていくのが主な原因」だ。
声帯とは、のど仏の奥にある左右一対の
小さなヒダ。 粘膜に覆われた筋肉でで
きている。 息を吸うときは左右に開き
声を出すときは閉じるようになっている。
この開閉を周りの筋肉が助けている。
声が出る仕組みはこうだ。 肺からの吸
気が閉じた声帯の隙間を通り抜けるとき
声帯が細かく振動して声の原音ができる。
この原音がのど、口、鼻の中を通るとき
に共鳴し、その人特有の声になる。
肺機能や共鳴機能の低下も影響するが、
特に声帯とその周りの筋肉低下は、声の
老化に大きく影響する。 声帯がきちん
と閉じないと振動しにくく、それが声の
出しずらさにつながるためだ。
「たかが声」と思いがちだが、声帯周りの衰えは、転倒リスクや肺炎リスクにもつながる。
声帯には息を吸う、声を出す以外に気管をふさぐ役割もあるからです。
気管を閉鎖して肺に息をため込めることで胸郭が安定し、上半身がぶれず身体の全体に力
が入る。「できないと、つまずいたときに踏ん張れない。また、食べ物が気管に入って
しまい誤嚥性肺炎を引き起こす恐れがある」。 渡邊教授はそう警鐘を鳴らす。
東京ボイスクリニック品川耳鼻いんこう科(東京・港)の”楠山院長”は、中高年になると、
男性は男性ホルモン、女性は女性ホルモンの分泌低下で、声帯と声に男女逆の現象が起
きる傾向があると指摘する。 「男性は声帯が萎縮し、声が高くなる。 女性は血流が
悪くなって声帯がむくみ、声が低くなる。 これは弦楽器の弦が細いと音色が高く、太
いと低くなるのと同じ」 ホルモン分泌のコントロールは難しいが、声帯とその周りの
筋肉を鍛えることは、何歳からでもできるそうです。
楠山院長によれば「声帯の筋トレに有効なのは歌うこと」。 歌う習慣がある人は声帯が
衰えにくい。 ただし叫ぶようにしたり高すぎるキーで歌い続けたりするのは、逆にの
どを痛めたりするので控えた方がいい。 渡邊教授が勧めるのは呼吸、声帯の振動、
共鳴が総合的に鍛えられる。
「のの発声法」。「口を小さくすぼめ『の~』を低音から高音まで、鼻に抜ける
ように発声する。 そして『の~』を高音から徐々に低くしていく」。 10回1セッ
ト×1日3セット行いたい。
声帯の振動には潤滑油として粘膜の潤いが必要だ。 加齢によって粘膜が減り乾燥する
と声帯の劣化が進む。 楠山院長こまめに水を飲むことを勧めるている。 水を飲む
と副交感神経が優位になり、脳から指令が出て声帯が潤う。 「声をよく使う場面で
は、意識して水を飲んでほしい」といっています。
口呼吸は声帯を乾燥させるので鼻呼吸を心がける。 たばこも控えたほうがいい。有害
物質が声帯を劣化させるそうだ。 でも歌手でも喫煙する人がいますがネ。
「ファーストフードのセットメニューは、のど焼けと声枯れの原因になりかねないので
要注意」(渡邊教授)。 脂質の多い食べ物と炭酸飲料の組み合わせは胃酸の逆流を起
こしやすい。 声帯の劣化につながる可能性がある。 過剰に取り過ぎないようにし
た方がいい。 今日からトレーニングと生活習慣の改善を始めて、声の張りを取り戻
せるようにしてみませんか。