農業じゆう人

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勤労感謝の日

2020年11月23日 12時33分25秒 | 話題
  鰯、鱈、鯒、鰰、鯑・・・。 すし屋の湯飲みではありません。
  どれも日本で作られた漢字、いわゆる国字です。
  読み方は順に、いわし、たら、こち、はたはた、かずのこ と読みます。
  魚へんの文字には国字が多いんだそうです。
  海の幸の持つイメージを、われらが先哲はじつにうまく表した。

  もっとも、国字でいちばんよく使われているのは「働」に違いない。
  国字なのに音読みもあり、官公庁の名称をはじめ、世間に「労働」なる
   言葉はあふれている。 「動」に、にんべんを添えて「はたらく」・・。
  この文字を考案した人はきっと、働くという営為に、生身の人間の夢や
   希望や悲しみや苦しみを重ねていたのではないだろうか?

  いまわしきコロナ過は、そういう「働」を激しく揺さぶっている。
   リモート勤務がにわかに普及して働き方改革に弾みがつく一方で、労
   働を奪われ、その対価を失った人がどれだけの数にのぼることか。
   大学生の就職内定率も70%を切っている。 医療や介護の最前線に
   立つエッセンシャルワーカーの苦闘は果てしなく続いている。

  いつもなら何気なく過ぎてしまう「勤労感謝の日」です。 しかし今年
   は、その意味がずいぶん重く感じられて「働」の文字に見入るのだ。
   ちなみに、国字にはあじわい深い「作品」がまだまだある。
   辻、凩(こがらし)、峠、梺(ふもと)、凪(なぎ)・・。
  辻で行く先に惑い、凩に耐え、峠を越えて梺に下り、ようやく穏やかな
   凪が訪れる・・。 そう思いたい 今日の祝日です。