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一斉休校 依存の引き金に

2020年04月02日 12時32分28秒 | 話題
  新型コロナウイルスの感染拡大を受けた一斉休校が全国各地で始まって約1カ月経過。
  春休み入り後も外出に制限がかかり、宿題や課題もない。 懸念されるのが子供によ
   るスマホやゲームの長時間利用ではないでしょうか。 ネット依存の危険性と対策
   について、久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)の院長でネット依存症治療の第一
   人者である"樋口医師"に聞いた記事がありましたので紹介します。

  休みが長引き、子供たちがスマホに依存してるとの声をよく聞く‥‥。
  「突然休みに入ったため、本来リスクが小さい子供たちもネット依存に陥る可能性が
   大きい。通常なら2月末から3月にかけて期末試験や卒業式など様々な行事があり
   子供たちは気が張っている。今年は臨時休校のせいで緊張の糸が切れた」「私が外
   来で診察しているネット依存の症例の大半はネットゲーム依存だという。ゲームを
   する時間の長さではなく、ゲームを始めたきっかけやタイミング次第で依存に陥る。
   主な引き金は長期休暇だという。夏休みであれば、塾や部活、家族旅行の予定を前
   もって入れるなどして依存リスクのある子供をネットから引き離す」
  「今回は教員や保護者に準備の時間がなかった。『学校に来るな、外遊びも控えろ』
   と巣ごもりを強いられた子供たちがネットにはまるのは必然だ。保護者も子供の行
   動を事細かに見守るのは難しい」
  ネット依存の兆しの見極め方は‥‥。
 「生活リズムが乱れ始めたら要注意だ。 
 一番の兆候は朝起きられなくなることだ。
 昼夜が逆転して不登校に陥ったり成績が
 下がったりする。ただ、状況を判断でき
 るのは学校が始まってからだ。登校を渋
 ったり、暴力的になったりすれば依存を
 疑うべきです」
  「ゲームやネットに没頭する『過剰使用』の段階であれば、保護者が注意すれば解決
   する例は多いという。 ただ、過剰使用と依存を保護者が区別することは残念なが
   ら困難だろう。 思春期や反抗期の子供に親心で注意しても、険悪になる可能性が
   高い」
  LINEなどSNSへの依存も気になる‥‥。
  「SNSはゲームのように常に接続している必要はないが、着信や相手の反応が気に
   なりスマホを手放せなくなる。SNS依存は医学用語としては認定されていないが
   生活のリズムを崩す点では健康への影響は大きい。 男子よりも女子に多く見られ
   るそうだ。顔の見えない相手とやり取りするため、ストーカー被害に遭うなど依存
   以外のリスクもある」
  予防法はあるか‥‥。
  「極論を言えばスマホやパソコンなどに触れさせないことだが現実的ではない。子供
   がネットゲームにはまる理由を親が知ることがカギになる」
 「ネットゲームは複数の仲間が一緒に無料でプレーで
 き、子供はそこで出会う仲間との時間を重視する。
 ゲームを中断することは裏切りや仲間外れを意味し、
 やめたくても簡単に抜け出すわけにいかないと感じて
 いる」「親が絶対にしてはならないのが、ゲーム機器
 やスマホの没収。子供は不安を募らせるだけで解決に
 はつながらない。ゲーム依存は家族の問題だと認識す
 ることが必要。『お父さん、お母さん、お姉ちゃんの
 スマホは21時に全部集めるよ』といった具合に、家
 族で足並みそろえて向き合うことが大切」
  
  香川県が日本初となる「ネット・ゲーム依存対策条例」を今月から施行した。
  「細かい内容の評価は別にして、基準ができたのは歓迎できる。これまで子供を説得
   できるきまりがなく、親がゲームをやめるよう促しても、『友達はやっている』と
   返されておしまいだった。 きまりがあれば子供も友人に気兼ねせずネットやゲー
   ムをやめることができるだろう」
  
  相談や受診が必要なタイミングは‥‥。
  「過剰反応は不要だが、早めに手を打つに越したことはない。学校再開後に子供の行
   動や様子が気になれば、専門の医療機関や各地の精神保健福祉センターで早めに相
   談・受診するとよい。保護者や家族の努力が大前提だが、第三者の助けを借りるこ
   とで早期発見や予防、改善につながる可能性は高い」
  「子供自身もスマホの使いすぎに罪悪感を抱いている。今回のような非常時こそ、家
   族で会話する時間をつくるとよいのではないか。大切な我が子をゲーム依存症にす
   ることは何としても避けてほしい」と樋口院長は話しています。
   これだけでなく子供と会話を重ねることは非常に大切だと思っています。