農業じゆう人

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豚コレラ、なぜ流行しているの?

2019年11月16日 12時52分26秒 | 話題
  最近、ニュースで「豚コレラ」という病気のことをよく見聞きする。
  ニュースでは豚の病気だから人にはうつらないといわれているが、
  国内ではどうも大流行しているようだ。 なぜなんでしょうか?

  2018年9月に岐阜県の養豚場で豚コレラに感染した豚が見つ
   かった。 それ以来、病気の豚が見つかる地域が広がった。
  今年10月末の時点で、中部地方と関西や関東の一部を含む1府
   7県で見つかっています。
  10月末から豚に専用ワクチンを注射して感染を防ごうという対
   策が始まった。 (人間でいうインフルエンザの予防注射などと同じ)
  初めに言ったように、豚コレラは人間ではなく、豚やイノシシが
   かかる病気です。 「豚コレラウイルス」が体の中に入って感
   染すると、体内でウイルスが大量に増える。 発熱や下痢など
   の症状が出て、特にまだ成長しきっていない子豚の場合は死ん
   でしまうことが多いといわれている。
  ウイルスに感染した豚のよだれなどを通じて体の外に出て、他の
   豚の口にこのよだれが入ってしまい、どんどんと感染が広がっ
   てしまう。 従って感染した豚はもちろん同じ養豚場で飼育し
   ている豚は残念ではあるが殺処分するしかない。
   こうした対策をしないと他の養豚場にウイルスが広がる危険が
   あるからだ。 飼育のため出入りする人の服や靴にウイルスが
   付いたり、養豚場にエサなどを運ぶトラックのタイヤに付いた
   りする場合もある。 ネズミなども要注意だという。
  今特に問題となっているのが、野生のイノシシだといわれている。
   
   養豚場の近くに来たイノシシに、小動物などを介して豚コレラ
   ウイルスが感染する。 そのイノシシが山の中へ戻ると、他の
   イノシシにウイルスをうつしてしまう。 野生のイノシシの間
   で感染が広がると、あっという間に離れた場所へウイルスが広
   まってしまう。 人の服や靴、車のタイヤは消毒できるが、山
   の中にいるイノシシは動き回っているので大変。
   猟師に皆さんの協力を得てイノシシの頭数を減らしたりしてい
   るがなかなか難しいようです。
  そこで最近は、イノシシにワクチン入りのエサを食べさせるなど
   して、感染の広がりを防ごうとしているのが現状のようです。

  日本で豚コレラが流行するのは今回が初めてではそうです。
   明治時代に北海道で報告されて以来、日本の養豚場は豚コレラ  
   の流行に悩まされてきたそうです。
  約半世紀前にウイルスの感染を防ぐワクチンが登場し、感染率は
   グッと下がったそうだ。 国内では1992年の報告を最後に
   昨年までの26年間、豚コレラの報告が一度もない期間が続い
   ていたという。 今回の豚コレラウイルスは海外から持ち込ま
   れた可能性が高いとみられている。 30年近く国内で発生例
   がなかったから、豚コレラに詳しい人が少なくなって対応に苦
   労しているんだとか・・?
  アジアの他の国では今、名前が似ているけど豚コレラと全く別の
   「アフリカ豚コレラ」が流行しているそうだ。 豚コレラより
   も危険な病気で、日本にもそのうち侵入する可能性があると心
   配されているそうです。 ウイルスはソーセージなどの肉製品
   の中でも壊れないので、旅行客の買ったお土産の食品がウイル
   スの侵入経路になりうるといわれている。 皆さんも海外旅行
   に行くことがありましたら、こうした肉製品を持ち帰らないよ
   うに十分に気をつけましょう。
   海外など行くこともできない私共には縁のない話で~す