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帯状疱疹

2018年10月23日 14時26分42秒 | 健康
   ある日突然、顔や体の片側に痛みが起きた後、赤い発疹が現れる「帯状疱疹」
   80歳までに3人に1人がかかるといわれる。 重症化すれば痛みが長く続くことも。
   発症の兆しを察知して、早期に対処しましょう。

   帯状疱疹の原因は、水ぼうそうと同じ「水痘・帯状疱疹ウイルス」。 国立感染症研究所の
   調べでは、日本の成人の9割以上が同ウイルスに感染している。 過去に水ぼうそうにかか
    ったことのある人を含め、ほとんどの人が帯状疱疹を発症する可能性があるそうだ。
   水ぼうそうが治った後も、ウイルスは感覚神経の根元にある神経節に一生にわたり潜伏。 
   日ごろはリンパ球がウイルスを記録し、活性化しないように監視 しているそうですが・・
   リンパ球が減ってきたころを狙って、突然暴れ出すそうだ?
   再活性化のきっかけとなるのが免疫力の低下だそうです。 加齢や疲労・ストレスの蓄積、
   糖尿病やがんといった病気などが誘因になりやすいといわれているそうだ。
 まりこ皮フ科(横浜市)の“本田院長”は「帯状疱
 疹は夏に多くなる傾向がある」という。気温が
 25度を超えると水ぼうそうのウイルスの感染
 力が低下するため、夏はウイルスに触れる機会
 が減る。ウイルスを監視するリンパ球の働きが
 弱まることで、帯状疱疹を発症しやすくなると
 考えられているそうだ。「猛暑の疲れや夏バテ
 も要因の一つになる」。 再活性化したウイル
 スは増殖しながら、神経に沿って皮膚の表面に
 移動していくそうで、このとき神経や周辺の組
 織を傷つけるため、ピリピリ・チクチクとした
 痛みが出るそうです。 数日後には虫刺されの
 ような赤い発疹がポツポツとできて帯状に広が
 り、水ぶくれになる・・。
   痛みや発疹は体の左右どちらか片側に現れるのが特徴。 顔や頭、胸やおなか、背中、腰、
   股間などに発症しやすいという。
   発疹が出てから3日以内に抗ウイルス薬を投与すれば、重症化を防げる可能性が高まる。
   東京逓信病院(東京・千代田)で皮膚科部長を務める“江藤副院長”は「頭部に発症すると片頭痛、
   胸部では狭心症などと他の病気を疑うことも多いが、体の片側の痛みに続いて発疹が現れた
   ら、すぐに皮膚科を受診してほしい」と注意を促しています。 治療が遅れると、痛みや皮
   膚症状が悪化したり、長引いたりしやすくなってしまうそうです。

   通常は約3週間で皮膚症状が治まり、痛みも消える。 ただし50代以上では1カ月以上か 
   かることが多いそうだ。 「高齢者や持病で免疫力が落ちている人、痛みや皮膚症状が強か
   った人は、3カ月たっても痛みが続く『帯状疱疹後神経痛』になりやすい」(本田院長)

   帯状疱疹後神経痛になると、10年以上激痛に苦しむ例もあるという。 江藤副院長は「帯
   状疱疹は多忙で休めないときに発症しやすく、受診を先延ばしにする人も少なくない。後遺
   症を残さないためにも、早期の診断と治療、休養の確保が重要」と強調しています。
   水痘ワクチンの接種も帯状疱疹の予防に有効だそうだ。 加齢で低下した水痘・帯状疱疹ウ
   イルスに対する免疫を再び強化して、帯状疱疹の発症や重症化を防ぐ効果がある。

   水痘ワクチンは1~2歳児を対象に2014年から定期接種は開始。16年には50歳以上
   の成人が、帯状疱疹の予防を目的に接種することが可能になった。 成人は費用(約1万円)
   が自己負担になるが「水痘ワクチンの接種で帯状疱疹の発症率は半減し、帯状疱疹後神経痛
   の発症軽減も期待できる」 (江藤副院長)

   本田院長は「子どもの水痘ワクチン接種の定期化以降、成人の帯状疱疹が増えている」と
    指摘する。 ウイルスと出合うことで免疫機能が高まる「追加免疫効果」が得られにくく
    なったからだだという。 
   「高齢者や多忙な人は特に、元気なうちにワクチン接種しておきたい」と勧めています。