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ロケット発射場

2018年10月08日 13時01分11秒 | 地域
  日本でロケットの発射が見られる所は? そう聞かれれば、多くの人が「種子島宇宙センター」を
   挙げるのではないでしょうか? 同じ鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所とともに、国のロケット
   の打ち上げを半世紀にわたって担ってきました。 最近はロケット打ち上げビジネスが熱を帯び
   新しい場所に発射場ができる可能性が出ています。  種子島宇宙センターは1969年、宇宙
   航空研究開発機構(JAXA)の前身、宇宙開発事業団の設立時に開かれました。 
  主力ロケット「H2A」など、これまで約170機が打ち上げられました。
   
  なぜ種子島が選ばれたのか?  大きな理由の一つは、「赤道に近いから」だという。
  地球の重力と自転が関係しているそうです。 選ぶのもいろいろな条件があるんですネ~・・。

 気象衛星や放送衛星(BS)は役割上、常に日本の上
 空付近にいて、データを地上に送る必要があります。
 地球の重力と、人工衛星の遠心力が釣り合って静止で
 きる場所が赤道上空約3万6千㌔(静止軌道)と決まっ
 ているため、発射場が赤道に近い方が、衛星を軌道に
 投入するための余分なエネルギーがいらない!という
 わけです。 また地球上はどこでも1日24時間です
 が、自転で移動する距離は赤道に近いほど長いため、
 自転速度は速くなるという。 北海道の最北端の宗谷
 岬がある北緯45度では自転の時速は約1200㌔ですが
 種子島がある北緯30度では約1500㌔です。 東側に
 発射すればこれを「追い風」にできるわけです。
 もう一つ重要なのは、打ち上げる方向のすぐ先に島な
 どがないこと。もし事故などで部品が落ちたら大変。
 地球を南北に回る軌道(極軌道)を使う衛星もあるので
 東と、南か北のどちらかが開けている必要がある。
 そのため世界のロケット発射場は、各国の領土内でな
 るべく赤道に近い場所に設けられたという。
   商業用人工衛星打ち上げで世界最大手の欧アリアンスペース社は、東に大西洋が開けた南米・仏
    領ギアナのギアナ宇宙センターを使っているそうだ。 
   打ち上げの「価格破壊」で注目を集める米スペースX社が使うケネディ宇宙センターは、米フロ
    リダ州の東海岸にあります。 
   ロシアは、旧ソ連の中では南に位置するカザフスタンにバイコヌール宇宙基地を設け、宇宙船ソ
    ユーズなどを打ち上げています。

   ビジネス面を考えれば、人工衛星を運びやすいことも重要だという。 ある日本の衛星サービス
    会社幹部は「種子島は空路で衛星を運べず不便だ」と漏らしているという? 空港の滑走路が
    短いため大型の衛星を積んだ輸送機は着陸できず、本州や九州から海路で運ぶことになって、
    時間のロスがあるからだと・・。
   ギアナ宇宙センター、ケネディ宇宙センターはともに大型の輸送機が着陸できる滑走路があり、
    発射場に隣接しているそうだ。 日本航空宇宙工業会の“寺嶋技術部長”は「自治体の協力も
    取り付けてハード面の整備をしないと、種子島の魅力は生まれにくい」と指摘している。

   そんな中、民間企業による新たな発射場の建設が始まろうとしているそうです。 重さ数㌔から
    数十㌔の小型衛星の打ち上げ需要が高まり、小型ロケットの開発が進んでいるためだという。
   その一つが、実業家の“堀江貴文さん(あのホリエモン)”が出資するインターステラテクノロジズ
    (IST)です。 6月の観測ロケット打ち上げは失敗しましたが、今後も開発を続ける方針
    だという。北海道大樹町に発射台を構え、2020年代前半の事業化を目指しているそうだ。
   小型衛星は極軌道を使うため、発射場が赤道に近い必要はないそうだ。

   キャノン電子など4社が出資するスペースワンも、21年の事業化を目指しているそうだ。
   発射場の候補地には、本州最南端の和歌山県串本町が挙がっているんだそうです。

   宇宙とか宇宙ビジネスなんて、私のような年寄りにはあまり関係ないことと思っていましたが、
    現代は進み進んでここまで身近なことになってきているのには驚きです。 
    そう言えば、今は「火星の探索」とか「月への旅行」などが話題になる時代です。
    「宇宙の探索」などが、民間でできる時代もそう遠くないかもしれませんな~・・。