消費税引き上げ表明

　　　「毎週土曜日や日曜日に朝になるとラジオから〇〇会社の秋の運動会は予定通り開催します」
　　　または「来週の秋の地区運動会は予定通り開催します」。　町内にこんなお知らせの回覧板が
　　　　回ってきたような気分です。　　中止の告知ならともかく、予定通りというのにあえて首相
　　　　がアナウンスに及ぶとは珍しいことではないだろうか・・？
　　　来年１０月から消費税率引き上げを一昨日（１５日）安倍首相があらためて表明した。

　　　かくなる展開となったのは、１０％への消費増税に世間がいまだに半信半疑だったからでは。
　　　なぜなら、過去に２度も先送りしてきた以上、そういう雰囲気が漂うのも致し方ない・・。
　　　それを打ち消すための、首相自らの「予定通り」宣言でなんしょう・・な～？
　　　前回増税時の景気落ち込みがトラウマになっているせいか、いろいろと対策メニューも並ぶ。
　　　
　　　中小の小売店でカードなどを使った買い物をした消費者に、購入額の２％をポイントで還元し、
　　　　店の負担分は国が補助する・・？という施策が目玉らしい？
　　　キャッシュレス決済推進を兼ねたアイデアだが、さて対象をどう線引きするのか、いつまでや　　　
　　　　るのかなどな、まかり間違えれば店の過保護に陥る。　制度設計はなかなかの難問。

　　　公共事業拡大も掲げているのをみると、財政規律がずるずると緩むかもしれません・・な。
　　　三度目の正直の消費増税だが、それやこれやで増税分が吹っ飛んでしまわないかと心配になる。
　　　ともあれ、ここまできたからには準備を官房長官の得意言葉「粛々と」でしょうか。
　　　よもや、町内の運動会みたいに、天気予報を眺めてやっぱり中止などといった回覧板が回り
　　　　ませんように・・。
　　　小売店などに多大な負担をかけせ準備させておいて、選挙前になったら前回・前々回のように
　　　　「中止」し、国民の賛同を得ようなんて思っていないでしょうな！

　　　それとこの増税を「前世代型の社会保障へ」などと得意万便な顔をして、いろいろな施策を
　　　　ぶち上げていますが、最近の各マスコミの内閣支持率等を見ていると支持しないという中に
　　　　‘首相が信用できない’という意見が多数ある。また過去において何度もぶち上げるだけぶち
　　　　　上げておいて、言った通りになったものなどは少ないなどがその理由のようだ。
　　　　この増税での資金が本当に表明した通り使われるのかは極めて疑問です。
　　　　　［昔のシャレで、下手な髪結い＝結う（言う）だけ結う（言う）が形にならない］とか
　　　　　［カエルのほっかぶり＝口先だけ］　今度はそんな風にならないようにしてほしいです。
　　　　また増税をうたう前に「財政健全化や行政改革」などはどこへ行ってしまったのか？
　　　　その辺のことを国民にはっきり・細かく示したうえで増税議論をしてほしいものです。
　　　　　（まずは国会議員の削減や特権の取りやめなど上げればきりがないほどある）