農業じゆう人

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喉に「たわし」の御利益

2016年11月20日 13時16分35秒 | 地域
   横浜の日本庭園「三溪園」に向かう道すじがら、道路に面した三角形の土地に神社があります。
   道ばたからでも中が見える小さな神社をのぞいてみると、お供えしてあるのは「たわし」??
   奥に置かれた石の形から「亀の子石神社」と名付けられているこの神社なんですが・・
   現在では「百日ぜき」など喉の病気が治るとして方々から人が訪れるんだそうです。
    「亀と喉」の意外なつながりを探ると、昔の本牧の姿が見えてくるんだそうです・・・が
      
        場所            たわしのお供え    こんな住宅街の中です
    “喉の痛いのが治った”から“カラオケがうまくなった?”まで、神社に30個近く置かれた
    ‘亀の子たわし’の理由は様々のようだ。ご覧のように、なぜこんなにたわしが増えたのか?
    それは「倍返し」のルールがあるからだそうです。 喉に関連する何らかの悩みや希望を
     持った人が神社を訪れ、まず台の上にあるたわしを1つ持ち替える。
    茶わんや食器をたわしで洗い、食事をする。 悩みや希望が解決すれば、お供えとして2つの
     新しいを置く。 良くなる人が1人増えれば、たわしも1つ増えるというわけだそうだ・・。

    しかしなぜ亀が喉の神様になっているのか・・?
     横浜本牧感光協会の“鶴田さん”によると、次のような伝承があるとおっしゃっています
     昔、本牧の地で漁が行われていたころ、漁師が引き上げた網に1匹の亀の子が引っかかった
     亀の子はおもしろがった子どもたちに蹴られて死んでしまったそうです。
     その日の、季節外れの大嵐が襲ったんだそうだ・・?
     漁師らは「亀の子のタタリに違いない!」と思い墓を掘り起こしたところ、なんとその亀は
      石に姿を変えていたといい、これが現在の「亀の子石神社」にまつられている石だという。
     せんそくが持病だった老女が哀れみ、その石になった亀をなでると、ぜんそくが治った!
      そんなことから亀と喉の奇妙な関係ができあがった、というわけなんだそうです・・?

     亀の子石神社ができたのは戦後1958年のことだそうで、それまでは本牧の吾妻神社に
      置かれていた亀の子石だが、区画整理などの関係から動かす必要が出たそうです。
     そこで手をさしのべたのが三溪園を作った原三渓から数えて4代目の“原範行氏”だそうだ
     道路に面した三角形の地なので住宅にも商店にも使えない?使いにくいということで、
      現在の神社の土地を差し出したようです。  原家は「亀善」という屋号を掲げて生糸で
      財をないており「シンパシーを感じたのではないか?」と先の鶴田さん
     亀の子石に似ているということで‘亀の子たわし’が置かれる一風変わった神社はこうして
      誕生したといわれているようです。

     現在、神社の近くでは神社の歴史を連れ合いに説明する姿もあるんだとか・・。
     700人からなる地元の三之谷町内会でつくる「亀の子様保存会」が、五円玉をベースにした
      アクセサリーを作るなど、ごく小さい神社ながら地域に愛されていることがよくわかる!

    ワンポイント
     ○のどをよくするための、たわしの使い方は、茶わんや食器を洗って食事をする以外に
      「のどをこする」という方法も境内の看板には書かれています。
     ○亀をまつる神社は関東各地にある。秩父の諏訪神社や、日光の東照宮にも亀をかたどった
      像が見受けられますが、効果はそれぞれのようですネ~
      「鶴は千年、亀は万年」というように縁起の良さも「起用」の背景にあるようですネ