Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

DN-990Rの復活をさせたい

2017年03月22日 | ピュアオーディオ
毎日、毎日飽きもしないで、午前中はサブシステムを鳴らし(FMを入れっぱなし・MDを回しっ放し)、午後からはメインシステムに灯を入れて、FMチューナー、MD2台、DAT、CDT+DACのメイン機を回しっ放し、PM2:00からはFM放送の録音を約2時間、その後CDラインで1枚聴く・・・と云う日課を続けています。

最近はMD機を使ってFM放送の録音が入ったくらいが目新しいくらいで、その分CDラインの回転率が落ちてしまいました。MDを良く聴きますね。録音したモノを確認する為でも有りますが、DN-980Fはなかなか良いサウンドを出して来ます。



DN-990RとDN-980Fは双子の兄弟機ですが、DN-980Fは再生専用機です。中の構造も磁気ヘッドとギアー部が無いので非常にシンプルで、ピックアップさえ生きていれば故障しにくい機器です。



追加のXLRケーブルの作成が終われば、またDN-990Rの修理にトライしたいと思います。購入してからもう半年以上動かせないでいますが、修理の方法を色々調べていました。どうやら分解清掃をまず一番にしなければならない様です。動かしてなかったのでギアの油が固まってしまっていると判断されます。ただピックアップユニットの分解清掃は初めての経験ですので腰が重いのです。誰でも「初めての経験」の時は色々考えてしまうものです。やらないと前に進みませんので、トライして見たいと思います。

ラインケーブルの作成準備

2017年03月21日 | ピュアオーディオ
私のシステムでは「全てのケーブル」を自作して使っています。昨年はDAT・MD機が増殖した為、ラインケーブルが足りなくなって来ました。

局用のDN-991RやDN-980F等はXLR接続を基本にしています。XLRケーブルが足りなくなった(長さが合わず等)ので、DN-991Rには、仮にXLR→RCA変換コネクターを使って接続しています。アダプターでグランド(G)端子の配線が繋がっていない様で「クリッピングノイズ」が出ます。DN-980Fの方はXLRケーブルを使っていますので「クリッピングノイズ」は有りません。試しにDN991RにXLRケーブルを繋ぐと「クリッピングノイズ」が出ません。

以上から、DN-991R用とDAT用、ついでにFMチューナー用の3セットをXLRケーブルで作成する事を決めました。XLRプラグとケーブル材を確保しました。最高級仕様で制作しますのでプラグ類も指定のモノにします。(出費がきつい!)長さも余裕を持って接続できる様に長めに制作します。

機器が決まればいつもこの様にしてケーブル類を専用の長さで作成します。あまり機器の増設はしない方が良いですね。プリアンプの裏のXLR・RCAソケット類が殆ど埋まってしまいました。

ウレタンエッジの劣化

2017年03月20日 | ピュアオーディオ


先日ウレタンエッジの劣化の件について書きました。今回はその現物の写真を見て諸兄はどう感じられるだろうか?



使っていても眠らせていても10年~15年のうちにウレタンエッジが劣化して来ます。



こんな状態では空気が漏れてまともな再生は出来ません。



実際、破れるまで本当にまともな役割を果たしているのだろうか?劣化の具合が有る程度進んだら、機能的にも劣化を始めていると考えるのが普通だと思うが・・・。





上の写真は私が使っているLE15のエッジ交換後の写真。ギャザードエッジに交換しています。ウレタンエッジと違い接着剤の寿命がこのエッジの寿命となるでしょう。破れていたエッジもこのレベルまで修復します。

半田を「鉛レス化」してしまいたい

2017年03月19日 | ピュアオーディオ
2000年以降、ISO14000の環境基準認証が始まった。その関係で「鉛半田」の使用が出来なくなって来た。CDP等のデジタル機器やアンプ内のプリント基板に使われているリフロー半田(ペースト半田)も対象となった。

当時「半田付け」の工場現場にいて、各材料メーカーが「鉛レス半田」を作り出す事に死力を上げていた。当然従来の「共晶半田」が使えなくなるから、何が何でも「鉛レス」の半田材を開発しないと生き残れない・・・と云う状況にあった。また予備半田を必然的に求められる「電子部品」メーカーも死活問題であった。

主に錫と銅合金を使った「鉛レス半田」が各社から販売され、融点が上がった半田を使いこなす「電子部品」工場が出来上がって事なきを得ている。

個人的に工場内で「半田付け工程」を受け持っていた時期が有るので、半田付けの原理から勉強したのを思い出す。「共晶半田」(鉛入り半田)から「鉛レス半田」に変わって、電気特性が大きく変わった処が有る。それは「低抵抗」になったと云う事。1/10ぐらいの抵抗値に下がった。

当然この「鉛レス」半田を使ったソース機器やアンプ機器は全体の抵抗値が下がっているはずである。当然それは音の変化となって現れる。SN比が高くなり、解像度が上がってくると云った良い方向に変化している。

私のシステムでは「鉛レス」化を進めている。購入する機器は出来るだけ2005年以降(鉛レス半田が普及し始めた時期)のモノに切り替えて行っている。それ以前の機器は、「半田の入れ替え」を出来る限り実施している。

例えば、
1)自作の管球アンプは「内部配線の交換」と一緒に「半田の入れ替え」も終わっている。
2)チャンデバボード内のプリント配線部も半田の入れ替えを実施している。
3)SPユニットの内部の半田入れ替えも完了している。(コーン型・コンプレッションドライバー)
4)アンプやソース機器のIN.OUT端子の半田入れ替えも部分的に完了させている。

残るは、プリアンプ(C290)を2005年製以降のモノに交換したいと思っている。現在でもオリジナルのC290では出ないサウンドを出しているが、「鉛レス半田」に切り替わったアンプならもっと解像度も上がってくると思う。(同じグレードであることが前提・・・回路等も効いてくる。「音質」は4Mで変わって来る)

2005年以降に作成されたソース・アンプ機器やSPに交換すれば「鉛レス化」はすぐに出来ると思うが、チョッと工夫するだけで2000年以前の機器も「鉛レス化」出来、その性能を引き出す事が出来る。新しい機器だから全て良いと云うものではない処がオーディオの難しい処でも有ると思う。

ウレタンエッジには?

2017年03月18日 | ピュアオーディオ
コーン型SPのウレタンエッジには?です。10年ほど経てば「加水分解」してしまう様なスピーカーエッジが何故40年以上続いているのか?

「軽いエッジで反応性が良い」と云うのが歌い文句らしいが、個人的にはそうは思わない。40年以上前のコーン型のSPユニットはフィクスドエッジやギャザードエッジが使われていた。例えばJBL#4311やL-100センチュリー等には「ギャザードエッジ」が使われていて、今でも販売当時ののエッジが使えている。非常に耐久性が高いと思う。

何故メーカーは耐久性の高いエッジを使わず、10年で加水分解する様なエッジを使っているか?

GAUSSと云うメーカーが有った。そこのメーカーは「ギャザードエッジ」を採用していた。今でも当時のユニットをノーメンテで友人が使っている。「壊れない」と云う事が購買意欲を削ぐ?・・・売り上げが低迷する?会社そのものが成り立たなくなって来る? と云う風に、SPメーカーでは「買い替え需要」が無くては存続できないと云う事ではないだろうか?

複雑な心境です。メーカーには生き残ってほしいし、長持ちもして欲しい。

桜の季節到来

2017年03月18日 | 写真・カメラ・林道ツーリング


桜の季節がやって来ました。福岡の開花予想は3月22日。来週には開花の予想です。こちらは筑後地方になりますので若干予想日とは変わります。昨年は2日ほど早く咲き出しました。上の写真は「陽光桜」の蕾。今日明日にも開きそうな勢い。



こちらがソメイヨシノの蕾。来週初めくらいには開きそうです。



小桜はもう満開の木も有りました。(八重桜の一種)



同じ小桜でも植えてある場所が違えば、咲き具合も違ってきます。

毎朝カメラを抱えて近くの公園に出かけています。この時期は毎年「桜」を追っかけてオーディオは一休みです。

このブログをどうしようか?

2017年03月17日 | ピュアオーディオ
このブログも開設して10年を超えています。毎日更新にも飽きて来ました。それでも頭の体操と思って書いて来ましたが、これから先、機器の更新も偶にしか出来ないだろうし、新規性のない記事を書いても面白くない・・・と思う。

自作派の方に自分がやって来た事が少しでも役に立てば・・・と考えて書いて来ましたが、自作派自体が少なくなっている現状ではそれも目的から外れて来る様にも感じる。書く事で色々な意見が出て来て自分に新たな視点や知見が出来て成長できればと思っていました。「60歳を過ぎても目を輝かせていたい」と「好奇心」を忘れたくありません。

「世の中、1億総評論家の時代」になり口先だけの人が多くなりました。机上の空論で時間の無駄はさんざん経験して来ています。自分は「実践」(実務)を重要視しています。自分で体得した知見を大事にしたい。やれることには限度が有るが・・・。

本物の「送電線」を使って見たいな?

2017年03月16日 | ピュアオーディオ
現在のケーブルで一番開発に力を入れられているのは「送電線」だと思う。その送電線をオーディオに使って見たいと思う。送電線にもピン・キリが有りそう。その中から使えそうなものをセレクトして試して見たい。

一番使って見たいのはSPケーブルの部分。小細工なしで使えるから「試験・試聴」には持って来いだと思う。パワーアンプがどれくらい情報を出しているか?・・・が自分の実験ではまだ未知数なのだ。直ぐには諸事情で出来ないので、色々調べて置きたいと思っている。

ケーブル類の追求も何処までやってもきりがないし、一人でやれることには限界が近い。現在のサウンドには満足しているので、急がなくても良いと思っている。

ケーブル類の面白い性格

2017年03月15日 | ピュアオーディオ
私はケーブル類を全て同じケーブルに統一して使っています。自分の作りだした最高級のグレードにしています。その理由は、「情報伝送」の統一が目的です。この方式に至った理由を以下に2つの例を出します。

1)プリアンプの内部配線の経験
CR-1000管球プリアンプの内部配線を交換していた時の話ですが、このプリには「テープデッキライン」が入っています。INとOUTが各々1系統づつ入っています。

CDとチューナーぐらいしか使う予定が無かったので、AUX3系統とフォノ2系統だけ使える様に、内部配線を交換しましたが、その前に交換した同じ管球アンプの「C22モドキプリ」とは格段にグレードの下がった音しか出て来ませんでした。その音が、内部配線交換前の状態からそんなに変わっていないのです。「テープデッキライン」だけが未交換でした。この後、このテープデッキラインの「プラス配線」のみを交換しましたがそれでも変わりません。最後に残った「テープライン」の「マイナス配線」も交換して見ました。・・・あら不思議!!!音ががらりと変わりました。「C22モドキプリ」と同じ音質グレードに変わりました。

この事から、「シャーシグランド」(アースライン含む)もサウンドに大きく効いている事が判りました。例え使っていなくても、「繋がっている部分」は全て交換しなくては当初の目標に到達しないと云う事。

2)デジタルクロックケーブルの選択
デジタル機器でデジタルクロックの精度はサウンドに直接効いて来ます。このクロックケーブルを「クロック」だけの伝送だと思ったら大間違いで、使うケーブルのグレードがシステム全体のサウンドになると云う事。質の悪いクロックケーブルにすると「質の悪い音」がシステムから出て来ます。グレードを上げてやるとリアルに反応します。結局たった1本のクロックケーブルも最高級グレードにせざるを得なくなりました。

メインシステムは「バランス電送」で接続しています。XLRケーブルにはグランド端子が有ります。これで機器間のシャーシアースラインが繋がっています。

結局、ケーブルだけで全てが繋がる訳ですが、「回路」の中には「シャーシグランド」が入っているので、使わない内部配線も重要なファクターをも持っていると思います。だからどんな些細な配線も「最高級グレードの配線」に交換したいと思っていますが、TR型アンプやソース機器の内部配線は交換できるはずも有りません。結局現在ではその部分が唯一未対策部分になります。この部分に対してはメーカーの見識が変わらなければ良くはならないでしょう。

価値観の問題

2017年03月14日 | ピュアオーディオ
「音質アップ」に拘るのは「価値観」の問題。趣味ですので自分が気に入るまで追求できる事が良いですね。今までにない発想も出来る。

15年間「音質アップ」の追求をして来て主に感じた事。
1)機器(ソース機器・アンプ類)の性能は中級機クラスでも十分な性能を持っている。
2)機器の性能が十分なのにそれが音に反映されないのは、機器間の接続に使われるケーブルに問題が有る。
3)電源や電源ケーブルは「機器の性能」に直結する。機器の価格差を電源や電源ケーブルで音質逆転もある。
4)SPには「音変換ロス」が有る。一つのユニットでは出し切れない音が出て来る。
5)SPやSPユニットのセッティングで「生きた音と死んだ音」が決まる。
6)SPケーブルは何処まで太く出来るか?未知数で有る事。(周波数特性・音のバランスを取った上での事)
等、まだまだ他にも色々有るが・・・。

従来のオーディオの考え方(機器の交換オンリー)では「革新」的な事は望めない。壁を突き破るには革新の発想が必要。オーディオは「個人の趣味」。自分の好きな様に「音質」や「機器」を追い求めて行っても良いのでは?オーディオに「終着点」はない。何処で妥協するか?だと思う。