Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

RCA箱システムの3ウェイマルチアンプ化成る。

2014年02月19日 | ピュアオーディオ

オリンパスシステムのF-25Vチャンデバのクロスボードの「半田入れ替え」効果を確認しましたので、次は「水平展開」を考えます。

マルチアンプシステムはオリンパスシステムだけでは有りません。RCA箱システムのマルチアンプを完成するために購入したのがFB-7000でした。FB-7000はオリンパスの方で使う事にしましたので、FB-8000はRCA箱システムで使う事になりました。FB-8000は既に「半田入れ替え」を終えていますので、未対策のFB-500では「音の鮮度」や「音数」が吊り合いません。どうせマルチアンプを完成させるなら残るFB-500(RCA箱システム用)も「半田入れ替え」をする事にしました。息子に(RCA箱システムのオーナー)チャンデバのフィルターアンプごと持ってきてもらい、私の方で「半田入れ替え」を完了して引き渡しました。

RCA箱システムで3ウェイマルチアンプにしての感想をもらいました。

「試聴の結果ですが、かなりイイです。
 音数、上下の伸びが特に秀逸です。
 低域の解像度はまだよくわかりませんが
 馴染めばかなりの能力UPの予感がします。」

との事です。
これでRCA箱システムの3ウェイマルチアンプ化も完了し、ついでに大幅な音質アップも果たした様です。(私が直に聴いていないので断定はしません)

今年初めの最大の懸案事項が片付きました。

FB-7000の音のバランスがおかしい?

2014年02月18日 | ピュアオーディオ

オリンパスシステムにはFB-7000(7KHz)を使う事にしましたが、「音のバランス」がFB-8000と余りにも違いすぎ、高域が出ていないように感じます。オリンパスの中域は500Hz~25000Hzまで出す事の出きるユニットを使っていますので、高域成分が中域に流れてきても音を出す事が出来ます。

聴いているとどうも「高域成分が中域に流れている」様に感じて、再度チャンデバボードを取り出して、端子間のリークを確認しましたら、Lchの方に不具合を見つけましたので再度半田吸い取り・半田付けをやり直しました。

その後音出し確認をしましたら、FB-8000と似た様な音のバランスになり、これで正常化した様に感じます。その音のバランスの佇まいはまるで前からそうであったかの様な違和感の全くないバランスです。幾つかCDをかけて確認しましたが、やはりこちらの方が正常なFB-7000のサウンドの様です。半田入れ替えの効果で音数の増加が顕著で、非常に好ましい音質に仕上がりました。

特筆すべきは、「低音が歌う」。低域の解像度が上がって、今まで聴いた事のない分解能と粒立ちです。


自宅システムも良い仕上がりになって来た

2014年02月17日 | ピュアオーディオ

昼間はオリンパスシステムの音質アップをしたりしていますが、大部分は好きな音楽(交響曲や管弦楽曲、協奏曲、JAZZ)を楽しんでいます。オリンパスシステムはどんな音楽も高品位に聴けるように努力しています。

これに対して、夜は自宅のSP-707Jシステムで「耽美な世界」を描き出せるように調整しています。SPユニットはオリンパスと似たようなモノですが、音楽表現は全く異なります。こちらは「私の目指す世界」を具現化しています。

SP-707Jシステムは500Hzと7000Hzのネットワークを使ったシンプルな装置です。電気代等は殆ど掛からない内容です。アンプ類の重量は約10Kg/台ぐらいしか有りません。唯一アナログプレーヤーを聴けるようにしています。
その概要は以下のようになっています。

Sp707j1_3

AD・・・マイクロBL-101L+SME#3012R+SPUリファレンス
CDP・・・EMT#981+デジデザイン社ワードクロック+自作ルビジウムクロック
DAC・・・ステラボックスST-2
ライントランス・・・WEの古いトランス
プリアンプ・・・自作マッキンC22モドキSuperTrail仕様(パートリッジ社製昇圧トランス内臓)
パワーアンプ・・・自作WE101DppSuperTrail仕様

SPシステム(7ユニットシステム)・・・SuperTrail仕様
 エンクロージャー・・・サンスイ SP-707J
 ウーハー・・・JBL D130(16Ω)
 ミッドレンジ・・・JBL #375+ゴールドウィング、+グレートハイルドライバー
 ハイレンジ・・・JBL LE175DLH+#2405+DECCAリボン+ビクターリボン
 ネットワーク・・・JBL N500(16Ω)+#3105

Sp707j

SPの基本ラインはJBLのユニットです。上のユニット達を見れば「JAZZ向き」なサウンドと捉えられがちですが、もちろんJAZZもうまく鳴らしますが、バラード系のピアノトリオぐらいをターゲットにしています。本来のターゲットはクラシックの室内楽です。弦楽器の質感(こする音)を出きるだけ魅力的に引き出すようにしています。

SuperTrail仕様のプリとパワーアンプが揃った事で、「質感」が私の目指す質感に大いに近づいてきました。弦楽器が「しずるを引くような弦楽器の質感」で「ジューシー」です。音の密度もマルチアンプクラス。TVの音量より小さい小音量から使えて、大音量にすればJBL本来の出方にもなります。オーケストラのバイオリン群のトレモロ奏法も非常に満足の行く質感で出てきます。

出きるだけシンプルな装置で、小音量から「琴線に触れる質感」で鳴らすのが目標ですので、ほぼこの内容に近づいています。個人的にはこちらのシステムの方が「宝物」のシステムです。細かな調整が少し残っていますが、こちらも完成までもう少しです。


7000Hz VS 8000Hz

2014年02月16日 | ピュアオーディオ

先日の記事に書きましたが、クロスボードの半田を「鉛レス銀入り半田」にFB‐7000とFB-500の2枚を入れ替えました。ではFB-8000は・・・?と考え、ついにFB-8000も半田の交換を実施しました。これで3枚のクロスボードの交換が終わりました。

FB-500とFB-7000の組み合わせの音は、音のバランスが今まで聴いた事のないバランスになっています。重心が下がって中域と低域を強く感じます。その分高域が弱いように感じます。音数は中域が素晴らしく、低域の反応も好印象です。

これに対し、FB-500とFB-8000の組み合わせは、今まで聴き馴染んだ音のバランスで、特に突出した部分は有りませんが非常に安心感が有ります。解像度も全体域にわたって上がっており、これでも不満は有りません。

ではFB-7000とFB-8000のどちらを使うか?悩むところです。いつも判断の時は迷います。第3者はこの判断の時にいませんから、人の決めた内容を鵜呑みにしがちです。

どちらにもメリットとデメリットが有ります。メリット=デメリットの場合も有ります。今回はFB-8000の方が「無難」と思いますが、「挑戦」の意味を込めてあえてFB-7000を選択して見ました。


怪我の功名

2014年02月15日 | ピュアオーディオ

先日入荷したチャンデバのクロスボードFB-7000を修理して、オリンパスシステムで鳴らしています。交換直後「音のバランスが変わった」と感じましたが、よくよく聴いて確認して見ると、「音数」や「鮮度感」が全く変わっています。この為低域の質感と合わなくなって来ていました。

今回クロスボードを交換して発見した事が有ります。F-25やF-25Vはネットワーク方式と同じ接続の仕方になっているんですね。今回の7000Hzにクロスにした場合、効いて来るのは中域と高域になっています。交換当初、中域のLch側に定位がズレてこの事に気付きました。

今回購入したFB-7000は「半田付け」が加工されていて、殆ど半田が載っていない状況の基板でした。やむなく「鉛レス銀入り半田」で手直しした為に、解像度が大幅にアップして、数段上のグレードに変化したのだと思います。先日も述べましたが、この現象は予期していたものでしたが、相当な変わりようで予想を超えています。

その後中域の「定位」のズレを何回も修正して、ようやく真ん中に定位する様になり、ほっとしています。修正は「コネクターの半田付け」の修正です。端子感が2mmぐらいですので、半田付けをすると、根元のクリアランスは0.5mmぐらいしか有りません。端子間で絶縁が取れているかどうかテスターでチェックして、導通の有る部分を何回もやり直しました。拡大鏡で見ても、繋がっているようには見えませんが、テスターを当てると導通が有ります。アルコールで基板を拭いてフラックスを取り除いてようやくまともになりました。

「鉛レス銀入り半田」でFB-7000を交換したおかげで、低域の反応が鈍く感じられ、こちら(FB-500)も半田を「鉛レス銀入り半田」に交換した方が良いと判断しました。早速基板を取り出して、「半田の吸い取り」と「半田付け」のやり直しを実施しました。素人では中々尻の重い事かも知れませんが、道具が揃っていますので小1時間ほどで完了。

最後は「試聴確認」。中高音の解像度(音数)と鮮度感が上がって、低域とのギャップが有りましたが、交換後は低域から高域まで質感が揃いました。低域の解像度が上がって非常に好ましい質感になって来ました。「怪我の功名」、「災い転じて福となす」の様な状況に持ってきました。

今回の対策は予定していなかった事ですが、効果の方は抜群で非常に高い「音質改善効果」を確認しました。音数と鮮度感が非常に上がり、ステージ感が鮮明になって来ました。「音の質感」も非常に繊細であり、艶やかさを増していながら図太いサウンドも出してきます。


JBL C60 ソブリン用トレール

2014年02月14日 | ピュアオーディオ

C60sovereigni
40年以上前、「JBL C50 オリンパス」の兄弟機に 「C60 ソブリン」と云うSPが有りました。オリンパスが菱格子のフロントグリルに対し、高級織物製のフロントグリルを使って有りました。

当時は「フロア型SP」はそのまま床において使う・・・と云うように雑誌で紹介されていました。この使い方だと、ソブリンは全面袴を履いていますので、低域の音のこもりが発生します。オリンパスの方が内側袴の分、低域のこもりは少なく、比較評価では当然オリンパスの方に軍配が上がっていました。(某雑誌)

今回C60ソブリンの底面の図面を見て思ったのですが、トレールに載せて使えばソブリンの方が良い低音がすると感じます。トレールでSP底面から出てくる音をうまく逃がしてやれば、良い響きになると予想できるからです。

Sts1651

Sts16510

今回お客様から特注仕様でC60ソブリン用のトレールを製作し納入しました。埋め込みスペーサータイプで、袴部をスペーサーの上にセットします。


FB-7000が来たが・・・

2014年02月13日 | ピュアオーディオ

Fb70001

手配していたFB-7000が入荷したが、半田付け部の半田が殆ど付いていない。一応動作確認で「音」が出ることは確認した。しかし、このままでは安心して使う気になれない。買う前に写真で「半田付け」に不具合が有ることはおおよそ検討が付いていた。ここは「手直し」しかない。

Fb70002

最近「半田こて」を握る回数が増えてきている。今まで「半田付け作業」は殆ど息子にやらせていたのだが、もう手元に息子はいない。自らやるしかない状況にあります。もっとも時間もスキルも有りますので自分でやれば良いだけです。自分で納得できるところまでやれます。

FB-7000が作られていた時は「鉛半田」が使われていただろうと思います。今回は「鉛レス銀入り半田」に交換します。基板に殆ど半田が残っていない状況ですので、フラックスを塗って半田付けをして行きます。パーツ(抵抗・コンデンサー等)の裏打ちは、ランドが広いので簡単に出来ます。ただパーツは熱に弱いので時間をかけずに急いでやらないと、トラブルの元になります。

Fb70001

問題は「ソケット部の端子の裏打ち」です。ピンが密集して隣のピンとの隙間が2mmづつ程度しか有りません。隣のピンと接触不良にならない様に気を使います。完了したらテスターで同通確認をして「OL」である事を確認します。一応左右対称の状態になりましたので、オリンパスシステムのFB-8000と入れ替えて確認して見ました。

中域と高域のクロスが8000Hzから7000Hzになっただけで結構イメージが変わります。7000Hzにすると「エネルギー感」が強くなり、別のシステムの音になった様な感覚を受けます。今まで8000Hzばかりでしたので、しばらく試しにこのまま鳴らして見たいと思っています。


「音数」を増やす

2014年02月12日 | ピュアオーディオ

「音数」はシステム全体の「総合力」で出てくると思っています。CDPやCDT単体の性能がとんでもなく高くても、システム全体でそれを生かすか?生かせないか?で決まってくる。

音数の多いCDPとしてTAD-D600が有名だが、この性能をSPから出すのは容易ではないと思う。個人的にはスチューダーのA730やD730の音が好きなので、これらの機器で最新の最高級クラスの「音数」を出せるようにテクを使いたいと思っています。

今年になってからオリンパスシステムには5点の音質改善対策(マル秘)を施しました。その効果が少しづつ出始めて、先日実施したA730への5番目の対策で、かなりの「音数」の増加を実感しました。この対策はまだ3箇所残っています。準備が出来次第やりたいと思っていますが、何事も予算との絡みが有りますので思うようには行かないものです。

A730に既に実施している内容は、
1)内部ヒューズ(4本)・・・フルテック製に交換済み
2)内部クロック装着・・・(現在は使っていない)
3)外部クロック設置・・・デジデザイン社製
4)外部ルビジウムクロック・・・自作品を使用
5)電源ケーブル・出力ケーブル・クロックケーブル・・・ゴールドスターシリーズに統一
6)インレットヒューズ・・・フルテック製に交換

7)水平化・・・水平化ベースを自作

8)DACの導入・・・CELLO製を導入済み
9)今回対策(マル秘)

9)の今回対策は昨日実施しました。その効果が今日の夕方辺りから出始めた様で、「音数」が一挙に増加を始めた様に感じました。

CDPの他にも対策途中ですので、それらが全て完了すれば最新のハイエンドクラスの「音数」に匹敵するものがA730から出ていたと知るでしょう。30年前のCDPで有るA730も「読み取り性能」は現在の最新CDPと変わりがない事を証明出きるでしょう。


大きな懸案事項が片付いてきた

2014年02月11日 | ピュアオーディオ

今年初めに述べた「現在の懸案事項」が大方片付いてきた。一番の懸案であった「RCA箱システムの3ウェイマルチアンプ化」が、ラインアンプ・フィルターアンプの入手が済み。最後に残ったクロスオーバーボードFB-8000がFB-7000に変わったけれど何とか入手出きる運びとなりました。以前F-15Lで3ウェイマルチをしていた時は、500Hzと7000Hzでしたので同じ構成になります。今週末には入荷するでしょう。

2番目の懸案、「管球プリ1号と2号の完成」もそろそろ終わりに近づいています。2号は既に完成したと思っています。1号は昨日対策した内容で、しばらく鳴らしこんでみたいと思っています。対策後の音では、しっとり感(密度感)は十分なのですが「音離れ」がいまいちです。2号のスカッとした音離れの良い音とは違います。周波数帯域的なところにも不具合が有りましたので、何処まで改善できているか?確認して見たいと思います。

管球アンプの内部配線交換を通じて、この配線周りで「音質」がかなり大きな変化をします。アース線と侮ってはいけないところもあるし、良く見かける「コモンラインの針金配線」には大きな問題が有ると感じます。+側と-側のケーブルの容量が揃わないと音のバランスが崩れるようにも感じます。

オリンパスシステムにも今年に入って5箇所に音質対策を施しました。その結果が先週辺りから「音」から「楽音」に変わっていっているように感じています。毎日聴くのが楽しくなっています。


管球プリ1号の「完成確認」

2014年02月10日 | ピュアオーディオ

管球プリ2号が確認の為自宅システムに入っています。この間に管球プリ1号の不具合点を明確にして対策したいと思いました。

簡易システムで音出し確認しましたが、「バランス」のズレは有りません。定位は中央に有ります。低域よりの音のバランスは簡易システムでは感じませんでしたが、内部配線を再度チェックして見ると、「低域より」の原因を見つけました。この「低域より」の良い処は残して、高域を延ばす対策にしました。これは「ゴッドハンド」に依頼しても対応できない処です。

対策後の音出し確認では、全体的に音数や音の密度が増して、アバレが無くなった様な印象を受けました。簡易システム(JBL 213PRO)で確認していますが、低域だけ除けばオリンパスが鳴っている様な感じです。たまたま来合わせたお客さんに管球プリ1号を使った213PROのサウンドを聴かせたのですが、「オリンパスシステムの音量を絞って鳴らしていた?」と錯覚された様です。

ようやく管球プリ1号も完成したと思います。最後に自宅に持ち帰って最終確認に臨みたいと思います。

自宅システムではLch側のN500ネットワーク箱の内部配線に不具合が有り、(昨年は3回ほど修正を実施・・・まだ完全でない)バランスが取れなくなる時が有る様ですので、次はネットワーク箱の点検をして正常化させたいと思います。