Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

怪我の功名

2014年02月15日 | ピュアオーディオ

先日入荷したチャンデバのクロスボードFB-7000を修理して、オリンパスシステムで鳴らしています。交換直後「音のバランスが変わった」と感じましたが、よくよく聴いて確認して見ると、「音数」や「鮮度感」が全く変わっています。この為低域の質感と合わなくなって来ていました。

今回クロスボードを交換して発見した事が有ります。F-25やF-25Vはネットワーク方式と同じ接続の仕方になっているんですね。今回の7000Hzにクロスにした場合、効いて来るのは中域と高域になっています。交換当初、中域のLch側に定位がズレてこの事に気付きました。

今回購入したFB-7000は「半田付け」が加工されていて、殆ど半田が載っていない状況の基板でした。やむなく「鉛レス銀入り半田」で手直しした為に、解像度が大幅にアップして、数段上のグレードに変化したのだと思います。先日も述べましたが、この現象は予期していたものでしたが、相当な変わりようで予想を超えています。

その後中域の「定位」のズレを何回も修正して、ようやく真ん中に定位する様になり、ほっとしています。修正は「コネクターの半田付け」の修正です。端子感が2mmぐらいですので、半田付けをすると、根元のクリアランスは0.5mmぐらいしか有りません。端子間で絶縁が取れているかどうかテスターでチェックして、導通の有る部分を何回もやり直しました。拡大鏡で見ても、繋がっているようには見えませんが、テスターを当てると導通が有ります。アルコールで基板を拭いてフラックスを取り除いてようやくまともになりました。

「鉛レス銀入り半田」でFB-7000を交換したおかげで、低域の反応が鈍く感じられ、こちら(FB-500)も半田を「鉛レス銀入り半田」に交換した方が良いと判断しました。早速基板を取り出して、「半田の吸い取り」と「半田付け」のやり直しを実施しました。素人では中々尻の重い事かも知れませんが、道具が揃っていますので小1時間ほどで完了。

最後は「試聴確認」。中高音の解像度(音数)と鮮度感が上がって、低域とのギャップが有りましたが、交換後は低域から高域まで質感が揃いました。低域の解像度が上がって非常に好ましい質感になって来ました。「怪我の功名」、「災い転じて福となす」の様な状況に持ってきました。

今回の対策は予定していなかった事ですが、効果の方は抜群で非常に高い「音質改善効果」を確認しました。音数と鮮度感が非常に上がり、ステージ感が鮮明になって来ました。「音の質感」も非常に繊細であり、艶やかさを増していながら図太いサウンドも出してきます。


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