Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

管球プリ2号の修理後の「完成・完了確認」

2014年02月09日 | ピュアオーディオ

先日受け取ってきた管球プリ2号の「完成・完了」の確認をやっと昨夜から始めました。冷たい雨の日が続き、3日遅れになりました。

一応完成していたのですが、「音数をもう少し・・・」と欲を出し、プリント基板の裏打ち作業をしました。その作業の不手際でトラブルが発生し、管球アンプの「ゴッドハンド」吉永さんの手を煩わせてしまいました。

音楽部屋の簡易システムで動作確認は完了しています。問題は「音質の出来具合」です。対策前でもこのアンプの質感は「白眉」でした。楽器の質感を見事に再現していました。ここまで出来ていれば「音数」まで欲張りたいもの。

自宅のシステムに入れて音質を確認しています。一番の印象は「スピード感」です。非常に鮮明な(シャープな)音で、音の分解能も十分。今まで聴こえなかった音が明瞭に聴こえます。対策前とは音の鮮度感がまるで違います。(対策前はプリント基板の安っぽい質感が有りました) 音の一つ一つの質感もキレとヌケが両立しており、音の広がり感や余韻も十分。音数も前回より大幅に改善されています。「音圧」も若干上がった様で、ボリューム位置が若干下がりました。ほぼ目標通りのサウンドになりました。

管球プリ1号との違いは回路も違いますが、1号は「音の厚み」と「音のバランスが低域より」(重厚)の印象。これに対して2号は非常に元気が良く、音色が明るい事。どちらのアンプも「高SN」・「ハイスピード」で、「全帯域で琴線に触れる」質感が有ります。一般の管球アンプの音では有りません。

管球プリ2号はこれで「完成」と判断します。購入して約3年。昨年はトラブル続きで悲惨な体験をしましたが、これでようやく終わりです。

管球プリ1号の方も、入れ替えで音楽部屋に持ち込んで、最終調整をしています。こちらも間もなく完成の予定です。


高額機器と「音質アップ」作戦は必要か?

2014年02月08日 | ピュアオーディオ

「高額機器と音質アップ作戦は必要か?」は、いつも私が考えている「命題」です。数百万、数千万円の投資とノウハウをつぎ込んだシステムと、一般的な廉価な市販SPとアンプの組み合わせの比較を時々しています。

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現在のオリンパスシステムとJBL#213PROシステム。(蜂の巣の外側に有る小さなSP) オリンパスシステムには、「音質対策」や各種のノウハウを注ぎ込んで作り上げています。これに対し213PROシステムは、プリにノイマンのW444STA、パワーアンプはヤマハのMX-55を2ch化して使用。CDPのみA730からRCA端子で取っています。ケーブル類は廉価な物ばかりです。時々この2つのシステムを聴き比べしています。

ノイマンのW444STAのラインプリでもそこそこの音質で楽しめるのですが、完成したばかりの管球プリ2号にして今日も比較をして見ました。213PROは10cmウーハーですので、たいした低域は出ません。しかし音楽を聴く・楽しむのに物足りなさは有りません。プリアンプが変わっただけで「メインで聴ける」グレードに変わります。こんな時、「高額な投資とノウハウ」は本当に必要なんだろうか?と自問してしまいます。

大掛かりなシステムでしか出せない世界も有りますが、廉価なシステムでも十分音楽を楽しめる状況もある訳で、「もうこれでもいいんじゃない?」と自責の念が出てくる時が有ります。


管球プリ2号の完成

2014年02月07日 | ピュアオーディオ

本日冷たい雨の中を高速で熊本へ行き、管球プリ2号の修理済み品を受け取って来ました。早速音楽部屋に持ち込んで音出し確認。修理に出した時の不具合は全てなくなっています。やっと100%完成となりました。

音出し確認をしたのはJBL 213PROシステム。オリンパスの蜂の巣の横にあるBGM用のミニSPのシステム。ここで使っていたノイマンW444STAラインプリを管球プリ2号と交換して音出し確認をしましたが、213PROでメインとして音楽が楽しめる様なサウンドが出て来ました。このシステムは一般の安物ケーブルで接続していますが、これで十分音楽が楽しめる「音数」や「質感」が出ています。プリアンプの交換だけでこれくらい変わってしまいます。

しばらく雨の日が続きますので、自宅での使用は雨上がり待ちにしています。自宅の管球プリ1号もようやく音が馴染みだして、非常に良いサウンドに仕上がって来ています。慌てる必要は有りません。

管球プリ1号も2号も非常にスピード感の有る音です。「音数」と「質感」が揃っています。どちらを使っても満足出来る仕上がりだと思います。

オリンパスシステムと自宅システムのいずれも、今までで最高の「音数」と「琴線に触れる質感」で、聴き出したらSWを切るのが嫌になるくらいづっと聴き続けたくなります。多分来週になると思いますが、2号が自宅システムに座ったら、1号を最後の「総合点検」に出します。管球プリの作成も3年越しになりましたが、ようやく完成・完了の時を迎えようとしています。


オリンパスシステムの「ノイズ」の原因

2014年02月06日 | ピュアオーディオ

12月のC-290を導入と同時に発生していた「ジジジ・・・」と云うノイズの原因が判り、修理を2月2日に完了しました。

2日の日は、たまたま管球アンプの「ゴッドハンド」、吉永さんが久しぶりにお見えになり、オリンパスシステムを聴いていただいた時にも、盛大にノイズが出ていました。「管球アンプがおかしいのでは?」とご指摘をいただき、中音か高音のアンプと思い、帰られた後で調べて見ました。

ノイズは中音の「蜂の巣」から出ている様に思っていましたが、調べて見ると「高域」のアンプからでした。早速高域用のGE6550シングルアンプを取り出して、裏蓋を開けて内部配線のチェックです。配線の半田付け部を一個一個ピンセットで摘んでの確認です。1回目の点検では、見つける事が出来ませんでしたが、2回目の点検で「抵抗器」の片側の方の「半田付け」がクラックで割れているのを発見。直ぐに再半田付けで修復。他には不具合は発見できませんでした、

裏蓋を組み上げて、ラックにセットしケーブルを接続して音出し確認して見ました。「ノイズ」は皆無です。直りました。3日ほど鳴らし込んで確認しましたが、その後はノイズが出なくなりました。これで安心して使えます。

高域用のアンプを再接続した後、全体の音のバランスが変わるんですね。とうとうその日はおかしな音のバランスでした。何もしていないのに翌日は今までの音のバランスに戻っていました。


メインシステムの懸案事項が片付いて来ている

2014年02月05日 | ピュアオーディオ

3つのメインシステムの懸案事項が少しづつ片付いて来ている。

オリンパスシステムへの追加ツィーターの馴染みや質感の変化も好ましい方向へ行き、C-290の「鳴らし込み」も順調に進んでいる。このまま「鳴らし込み」が完了すれば完成と云って良いだろう。それくらい現在でも非常に良い仕上がり具合になって来た。

RCA箱システムもチャンデバのクロスボードの確保もほぼ見通しがついて来た。3ウェイマルチアンプシステムが完成すれば、ドライブするSuperTrail仕様のパワーアンプ3台が本領を発揮してくれるだろう。

自宅システムも先般の管球プリ1号の完成(まだもう少し不具合あり)で、マルチアンプ並みの質感と音数になり、安心して音楽が楽しめるようになって来た。予備用に進めている「管球プリ2号」も不具合の修理が完了し、修理先で運転確認中で、今週の木曜日に受け取りに行く。

「管球プリ1号」はマッキンC22の回路を使っている。「管球プリ2号」はマランツ#7の回路になっている。1号の出来も良いのだが、2号の質感は更に素晴らしい。2号は「音数」で負けていたので「裏打ち配線」で音数への対策をしている。早く受け取って確認したいと願っています。

SuperTrail仕様のプリとパワーアンプの組合せのサウンドは、高SN比、音数の多さ、音色のまろやかさを持っている上に、キレ・ヌケ・ノビが備わっている。音のエッジが立つ程キレ込みが有り、それでいて柔らかい感触を持っている。現在の超高級アンプとオールド管球の名器の音を合わせた様なサウンドだと思います。


L-26の内部配線交換は中止

2014年02月04日 | ピュアオーディオ

暖かい日が続いて、いよいよL-26の内部配線を交換しようかと思い昨日トライして見ました。ウーハーを外して、ツィーターを外して、SP端子を外して・・・と順調に進んでいきましたが、ネットワークが外れません。ネットワークは板材に組み込まれて、板ごと「接着剤」でフロントバッフルに貼り付けられています。この接着剤が強固で全く外れません。

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配線は全てネットワークに集中しています。これが外れなければ配線交換は無理です。色々手を変えてトライしましたがビクともしません。専用カナこても買っていたのですが歯が立ちませんでした。無理してやると不足のトラブルに遭遇しますので、潔く今回は撤退です。

ウーハーを外して見た時、意外と軽かったが印象的でした。重低音を出すのでしっかりした重量が有ると思っていましたが意外でした。

40年前辺りから「接着剤」の技術が非常に進歩して、現在のSP達には沢山の「接着剤」が使って有ります。紫外線に当たれば意外ともろいのですが、箱の内部はまだしっかりしていました。


JBL L-26 SYSTEMはクラシックも行ける

2014年02月03日 | ピュアオーディオ

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テストルームのJBL L-26はJAZZ専用のつもりで購入したのですが、試しにバッハのバイオリン協奏曲(諏訪内&ハーン)をかけて見た処、これがなかなか行けます。
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L-26は以前から良く歌うSPだと知っていました。L-100を使った経験から「ダイレクトラジエーター」のツィーターはJAZZのシンバルもクラシックのバイオリンも上手く鳴らしてくれるようです。まだこのL-26はノーマルな状態です。鳴らし込みも約2ヶ月になり、アッテネーターのガリもどうやら収まって来たようです。

現在このL-26をサトリのプリ+パワー(SuperTrail仕様)で鳴らし、オンキョウのミニSPをDSP-3000+MX-55のリア部を使って、サラウンドを出しながら併用して鳴らしています。たったこれだけでメインとして使える様な音数や雰囲気が出ています。

L-26は畳の部屋なので、良く枯れた無垢材の15cm厚の台の上に載せて使っています。低域がしっかり出ていて、オリンパスの低域と似た様な質感になっています。こんな装置でメインシステムクラスのサウンドが出て来ると、大がかりなメインシステムが面倒くさくなります。

L-26はそろそろ内部配線をSuperTrail仕様化にしようかと考えています。ついでにアッテネーターも新品を入手したので交換したいと思っています。気温が高くなり作業が出来る季節が近づいて来ています。JBLのコントロール#1と#3は4ch実験用に使います。(現在眠っています)


オリンパスシステムに新しいユニットの追加実験

2014年02月02日 | ピュアオーディオ

SPオリンパスシステムは現在7ユニットシステムです。ウーハー:1個、ミッドレンジ:2個、ツィーター:4個の構成です。

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この状態でも十分だと思っていますが、「他に追加したらどうなるのだろうか?」と疑問に思い、手元にあるEVのツィーターを加えてヒアリングを始めています。EVのツィーターユニットには「樹脂系のダイアフラム」が使って有ります。JBL系は金属系のダイアフラムなので、音色が合うか心配していたのですが、意外といけそうな予感です。

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EV系は弦楽器に「濡れた」様な質感を加えてくれる様に感じます。昨年も一度試していますので、今度は「納める」つもりで望んでいます。


SPシステムを買う時の私の判断の仕方

2014年02月01日 | ピュアオーディオ

現在はメーカー既製品の「スピーカーシステム」ばかりになっています。昔(40年程以前)も高級品SPシステムはメーカー既成品に有りましたが、ユニット単体での販売も並行されていましたので、エンクロージャー、ユニットを自分で集めて、自分で組み上げて(アセンブル)作っていました。

大きなサイズのエンクロージャーや38cmクラスのウーハー・2インチスロートクラスのドライバー辺りになると、一人では持つのも大変で、人手を確保できる方でないと作れない部分も有りました。多分この辺の作業が「一人では出来ない」事や「奇麗に仕上げる」事がメーカー既成品への流れを作ったと思います。

もうひとつ、「ダウンサイジング」。音楽を聴く事が大衆化して、より幅の広い層の方達が楽しむ様になった事。半導体アンプの普及も後押ししてくれたと思います。「軽薄短小化」して扱い易くなった事も普及に繋がっていると思います。

さて本題の「SP選び」のポイントですが、私は「単体ユニット」の時代を知っていますので、使って有るユニットの作りやサウンドと価格を比べてから、妥当性の有る価格やデザインのSPを購入します。現在システム価格として500万円を越える様なSPでも、私から云わせれば「安モノツィーター」を使っているメーカーが多くなっています。ツィーター単体の価格を値踏みすると、多分数千円から数万円クラスのユニットではないかと思えるモノが多い様に思います。

エンクロージャーやウーハー・ミッドレンジ・ツィーターの合計価格はどれくらいだろうか?と考えてしまいます。最近はこの値踏みの価格と販売価格の差がでかすぎて、最近のSPに触手が動かないのです。

アンプでも同じ事が言えます。電子部品メーカーに25年もいましたので、Tr1個の単価辺りも頭の中に入っています。数百万クラスのアンプでも、大事な部分に販売価格「20~30円」のモノが多数使って有ります。電気屋さん(回路設計者)は疑問に思わないのだろうか?

「伝送ロス」や「音変換ロス」の極小化を実践して来ましたが、上述の様な疑問と現実を奇妙に思っています。