「高額機器と音質アップ作戦は必要か?」は、いつも私が考えている「命題」です。数百万、数千万円の投資とノウハウをつぎ込んだシステムと、一般的な廉価な市販SPとアンプの組み合わせの比較を時々しています。
現在のオリンパスシステムとJBL#213PROシステム。(蜂の巣の外側に有る小さなSP) オリンパスシステムには、「音質対策」や各種のノウハウを注ぎ込んで作り上げています。これに対し213PROシステムは、プリにノイマンのW444STA、パワーアンプはヤマハのMX-55を2ch化して使用。CDPのみA730からRCA端子で取っています。ケーブル類は廉価な物ばかりです。時々この2つのシステムを聴き比べしています。
ノイマンのW444STAのラインプリでもそこそこの音質で楽しめるのですが、完成したばかりの管球プリ2号にして今日も比較をして見ました。213PROは10cmウーハーですので、たいした低域は出ません。しかし音楽を聴く・楽しむのに物足りなさは有りません。プリアンプが変わっただけで「メインで聴ける」グレードに変わります。こんな時、「高額な投資とノウハウ」は本当に必要なんだろうか?と自問してしまいます。
大掛かりなシステムでしか出せない世界も有りますが、廉価なシステムでも十分音楽を楽しめる状況もある訳で、「もうこれでもいいんじゃない?」と自責の念が出てくる時が有ります。