Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

RCA箱システムのLE15Aのサウンド

2009年09月11日 | ピュアオーディオ

先週から今週にかけて事務所のSP群のすべてに手を入れました。

1)オリンパスシステムに#1000番台のLE15Aへの変更
2)RCA箱システムへLE15Aの導入
3)BC-Ⅱシステムの内部配線ルシファー化
4)EC-138システムの内部配線ルシファー化

と矢継ぎ早に対策しましたが、2)の「RCA箱システムへLE15Aの導入」はミス配置のようですので来週元のD130×2発に戻します。

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何が不具合かと言いますと「オリンパスのサウンドが2セットになる」からです。

500Hz以下の低域で全体の「音の量」の7割を占めます。この帯域にLE15Aを使う事が「オリンパスの音」を作っているのです。

RCA箱システムにLE15Aを使うと低域が延びてピラミッド型の重心で、しなやかなサウンドで良いのですが、奥の部屋の「オリンパスシステムの2番煎じの音」に聴こえるのです。LE15AとD130の能率の違いも有り、下の方の帯域が弾みません。中高音のユニットもほとんど同じ配置ですのでサウンドもそっくりになりますしオリンパスシステムの音に届きません。

私の「RCA箱」に求めるイメージから外れますので元に戻す事に決めました。やはり「軽く風圧を体感させるサウンド」(ホールトーン)の方がこの箱に似合っています。

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EC-138システム(D130 3ウェイ)の「ルシファー化」完了

2009年09月11日 | ピュアオーディオ

EC-138システムの「ルシファー化」が完了しました。
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中音のLE85のダイアフラム部の写真です。このダイアフラムへの配線も「化け物」から「ルシファー」に変更です。ここが「オリジナル」のままだと「音質改善効果」は半減します。ここに「ルシファー」を入れるのですからそれなりの工夫が要ります。
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中・高音用の配線が終わった状態です。従来+-各1本仕様だったものが各3本仕様になっています。14セットの配線になりますので作業はシンプルなのですが手間がかかります。
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ユニットを取り付けて完成です。外観は作業前とほとんど変わりません。内部配線の交換ですのであたりまえですね。でも出て来た「サウンド」は一変しています。
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「ルシファー」仕様にしますと単純に「化け物シリーズ」の約2倍の伝送能力を持ちます。

その成果は「音数」の飛躍的な増加になります。周波数レンジ・ダイナミックレンジの拡大、音のち密さ、なめらかさ、艶やかさとなって現れて来ます。生々しいサウンドです。スピード感も抜群です。寺島JAZZのCDのシンバルの音が「バシーン」と鳴り響き、その余韻の多さと質感がたまりません。

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はじけんばかりのエネルギー感が有りますが、音数の増加のおかげで「うるささ」を感じなくなります。「ピーキー」な音がなくなってしまいます。

「オリンパスシステム」や「RCA箱システム」を聴いてからは内部配線が「化け物」の時は「聴くのがつらくなる」(音楽表現が淋しい為)のでしたが、これで同格の「質感」になりましたので今後はこのSPのハンドリングの良さでもっともよく聴くシステムになってくれるだろうと思います。

内部配線を交換して「音質アップ」出来るという事は「ユニットの性能が優秀」で有ることの証明でもあります。どこまで「潜在能力」が有るのか判りませんが、従来のメーカーオリジナルのグレードではSPユニットの能力の20%も引き出せていないのではないだろうか? と推測しています。

まだまだSPユニットには「潜在能力」が有ると思っていますが、現在自分がたどり着いたケーブルが「ルシファー」です。これ以上大がかりになると取り回し等の作業性や収納性に限界が来ます。

今回のJBLのユニットはまだまだ「潜在能力」が有ると思っていますが、他のメーカーのユニットにはこの「潜在能力」のない・少ないユニットも有りますので、ケース・バイ・ケースで確認していくしか有りません。全てのユニットが同じ基準で造られている訳ではないのでユーザーとしては吟味する必要があります。